2024.08.23

重曹(炭酸水素ナトリウム)を使う洗濯方法|洗う際の注意点までわかりやすく解説

ライフスタイル
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重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、私たち人間の体の中にも存在する物質です。重曹を加えて衣類などを洗濯すると、消臭力や洗浄力、漂白力がよりアップするといわれています。

今回は重曹を使う洗濯方法や、その際に注意すべきポイントを紹介します。なかなか落ちない洗濯物の汚れやにおいが気になる方はぜひ参考にしてください。

重曹で洗濯すると期待できる効果

重曹は弱アルカリ性で、環境と肌に優しいのが特徴のひとつです。重曹を使って洗濯をすると、洗剤のみよりも消臭力や洗浄力、漂白力がよりアップすします。

とくに油を含む食べこぼしや、皮脂汚れによる衣類の黄ばみを落としやすくなります。

【目的別】重曹を使って洗濯する方法

以下では、重曹を使った洗濯方法を目的別に紹介します。洗濯物のお悩みごとに重曹の使い方は異なるので、チェックしてみましょう。

衣類の黄ばみを白くする

白いカッターシャツや白い下着を着る機会が多い方は襟や首周り、ワキ、袖が黄ばみがちです。黄ばみの原因はいくつかあります。

とくに1番の原因といわれているのが、汗や皮脂などの汚れです。汚れが洗濯で落とし切れずに繊維に残ってしまうと、汗や皮脂に含まれるタンパク質が酸素と化学反応して酸化を起こし、黄ばみができてしまいます。

汗や皮脂による衣類の黄ばみを白くするには、重曹と洗濯用の液体石鹸を併用することがポイントです。液体石鹸のみで洗濯するよりも、重曹と併用すると洗濯物が白く仕上がります。

さらに強力な黄ばみが気になる方は、重曹ペーストで洗濯する方法がおすすめです。

重曹ペーストの作り方】

  1. 1. 重曹と液体石鹸、密封できる容器を用意する
  2. 2. 重曹を容器に入れて液体石鹸を少しずつ加え、重曹ペーストを作る
  3. 3. 粉っぽいと感じる程度になったら液体石鹸を入れるのを止める

重曹の目安量は通常の液体石鹸の半分くらいです。

【重曹ペーストの使い方】

  1. 1. 衣服の汚れが気になるところに塗りつける
  2. 2. 数十分ほど放置する
  3. 3. 汚れの落ち具合を確認する
  4. 4. 確認後、洗い流す

もし汚れが落ちないと感じるときは、酢を薄めたものを加えると良いでしょう。

においが強い衣類を消臭する                                                       

衣類のにおいが強く、なかなか取れないときは、重曹を使用して浸け置きするのがおすすめです。

【重曹で衣類のにおいを消臭する方法】

  1. 1. 40℃前後のぬるま湯に小さじ1の重曹を入れて溶かす
  2. 2. 洋服を浸して30分ほど浸け置きしてから洗濯する

殺菌・漂白・消臭の3つを同時に解決する

殺菌・漂白・消臭の3つの問題を同時に解決したいなら、重曹と過炭酸ソーダなどを配合して洗濯するのがおすすめです。

過炭酸ソーダは白色のサラサラとした粒状で炭酸ナトリウムの過酸化水素付加化合物で、ぬるま湯を使うと効果を発揮します。また、殺菌・漂白・消臭にも効果が期待できます。

【重曹と過炭酸ソーダを配合する方法

  1. 1. 重曹と過炭酸ソーダ、それぞれ大さじ2を容器に入れる
  2. 2. そこに水大さじ1~2を加えてペースト状にする
  3. 3. 過炭酸ソーダは手が荒れてしまう可能性があるため、できればゴム手袋を着用する
  4. 4. 汚れに直接塗り込んで放置し、汚れが落ちたら洗濯機で洗う
  5. 5. 洗濯の仕上げのときは、すすぎ水にクエン酸水を入れると衣服がふっくらと仕上がる

重曹で洗濯する際の注意点

重曹を使って洗濯する際は、いくつかの注意点があります。以下では重曹を使って洗濯する際の注意点を紹介するので、事前に確認しておきましょう。

水で洗濯しない

重曹で洗濯する際に注意すべきポイントのひとつが、水で洗濯しないことです。

重曹は水には溶けにくい性質を持っているため、水で洗濯すると洗濯機のホースが詰まったり、溶け残った重曹が衣類に白く残ったりする可能性があります。なるべく40℃前後のぬるま湯を使うようにしましょう。

お風呂の残り湯などを使い、ぬるま湯で洗濯すると良いでしょう。もし洗濯機のホースが詰まったときは、お湯を流し入れて重曹を流せば、詰まりは解消します。

適切な量を計って使用する

洗濯の際、重曹を入れ過ぎないことも大切です。汚れ落ちを意識すると、少し多めに重曹を入れたくなる方もいるでしょう。しかし、重曹を多めに入れても洗浄力が増すわけではありません。

反対に、重曹を多く入れることで衣類への白残りやホースの詰まりを招く可能性があります。必ず適量を守るように心がけてください。

素材によっては重曹が使えない

洗濯する際に注意すべきことのひとつが、素材によっては重曹が使えないことです。重曹は天然素材を変色させてしまう可能性があります。

シルクやウールのようにデリケートな生地をはじめ、麻のような衣類を重曹で洗濯するのはNGです。あらかじめ洗濯前に重曹を使って大丈夫な素材であるかを確認してください。

また、重曹は細かい粒子でできているのが特徴のひとつです。その粒子がデリケートな生地の繊維の間に入り込み、生地を傷める可能性があります。デリケートな生地に重曹を使わないよう注意してください。

重曹が使えない洗濯機もある

洗濯機にはさまざまな種類がありますが、重曹を使っての洗濯がNGな場合もあります。使用前に重曹を使っても問題ないか確認しましょう。

説明書を確認しないまま使用することで故障の原因になってしまう可能性があります。

重曹を洗濯にプラスして頑固な汚れやにおいを落とそう

重曹を使って洗濯すると、消臭力・洗浄力・漂白力がアップするのがうれしいポイントです。

ただし、失敗しないためには、ぬるま湯を使ったり量に注意したり、デリケートな生地には使わないようにしてください。また、重曹で洗濯することで洗濯機が故障してしまう可能性もあるため、使用前に必ず説明書を確認しましょう。

重曹は洗濯以外でも活躍するため、1つあるとさまざまな掃除のシーンでも役立ちます。例えば、鍋や五徳のコゲを落としたり、冷蔵庫・トイレ・玄関の嫌なにおいを消臭したりもできます。

重曹の用途は幅広いので、ぜひ日々の生活に気軽に取り入れてみてください。

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