2024.07.29

水垢掃除にはクエン酸がおすすめ!3つの掃除方法と注意点・汚れを予防する方法を紹介

ライフスタイル
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水垢は、シンクや洗面台、浴室など水を使用する場所に発生します。白く濁ったような見た目とザラザラとした感触が特徴です。うろこ状になっているもの、カビやホコリが混じっているものもあります。

そんな頑固な水垢汚れの掃除には、クエン酸を使用するのがおすすめです。

今回は、キッチンやお風呂に水垢がつく原因や掃除方法、クエン酸で水垢を掃除する方法や、使用する際の注意点などを紹介します。水回りをきれいにしたい方はぜひ参考にしてください。

キッチンやお風呂に水垢がつく原因

水垢の原因は水道水に含まれているカルシウム、マグネシウム、ケイ素などのミネラル成分です。水分が蒸発しミネラル成分だけが残ると、水垢になります。

最初は白い粉のような汚れで、簡単に除去できることが多いです。しかし、水垢は蓄積すると硬くなり、きれいに落とすのが難しくなります。垢やフケなどの皮脂汚れと混ざった水垢は茶色の汚れとなり、より落ちにくくなります。

水垢の原因となるミネラル成分の特徴はこちらです。

成分名 特徴 汚れの特徴
カルシウム 水垢の主な成分

垢・フケに含まれる脂肪酸と混ざり、水垢である炭酸カルシウムに変化する

白くザラザラした汚れ

酸性洗剤が効果的

ケイ素 ほかのミネラルと反応し、頑固な水垢ケイ酸カルシウムに変化する 落としにくい

酸性洗剤でも分解できない

鏡・ガラスにつきやすい

鏡・ガラスと一体化しやすい

マグネシウム 硬水に多く含まれている

ほかのミネラルと反応し、炭酸マグネシウムに変化する

比較的落としやすい

水垢の見た目だけでは、水垢を構成する成分はわかりませんが、いずれもアルカリ性の汚れである場合が多いです。クエン酸でアルカリ性を中和させると、汚れが落としやすくなります。

水垢汚れにはクエン酸がおすすめ

水垢汚れの掃除には、クエン酸がおすすめです。水垢はアルカリ性であるのに対し、クエン酸は酸性です。汚れを中和することで固まった汚れが柔らかくなります。

クエン酸は柑橘類や酢に含まれる天然成分で、食用としても使われます。洗剤や薬品と比べて、安全性が高いのが特徴です。身近なホームセンターや100円ショップなどで購入できる手軽さもあります。

クエン酸はシンクや浴室の掃除だけでなく、アルカリ性の汚れが多いトイレ掃除にも適しています。グラスやポットの水垢落としに使用するのも良いでしょう。

また、クエン酸にはアンモニア臭・タバコ臭などアルカリ性の臭いを消す効果もあります。

クエン酸を使って水垢を落とす3つの方法

クエン酸を使って水垢を落とす方法には、以下の3つの方法があります。

  • ①クエン酸スプレーをかける
  • ②クエン酸パックをする
  • ③クエン酸と重曹を混ぜる

それぞれの方法を詳しく紹介していきます。汚れの程度や場所に適した方法を選びましょう。

①クエン酸スプレーをかける

クエン酸で掃除する際には、クエン酸水をスプレーボトルに入れて使用するのがおすすめです。スプレーにすれば、クエン酸水を直接手で触れることなく、汚れている箇所に適量を吹き付けられます。使い切れない場合はそのまま保存できるのもポイントです。

クエン酸スプレー作りに必要なもの・作り方・使用方法は以下になります。

用意するもの クエン酸小さじ1/2~1

水200ml

スプレーボトル

作り方 スプレーボトルに水とクエン酸を入れ、ボトルを振って溶かす
使用方法 水垢にクエン酸水を吹き付けてスポンジで擦り、水で流す

汚れがなかなか落ちない場合には、スプレーしてから数分置くのも効果的

クエン酸の濃度を濃くすると効果が高くなる一方で、素材を痛めてしまう可能性もあります。

普段の掃除で使用する場合には通常の濃度でクエン酸水を作り、頑固な汚れには濃度の高いクエン酸水を使用すると良いでしょう。

②クエン酸パックをする

クエン酸スプレーで水垢が落ちない場合には、クエン酸パックがおすすめです。クエン酸パックのやり方は以下になります。

用意するもの キッチンペーパーまたはティッシュ

クエン酸水(クエン酸スプレー)

ラップ(長時間パックする場合)

掃除方法 1.     キッチンペーパーまたはティッシュにクエン酸水を染み込ませる

2.     クエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーまたはティッシュを、水垢で汚れた部分にはりつける

3.     5分~6時間ほど放置する

4.     キッチンペーパーまたはティッシュを剥がし、スポンジで汚れを擦る

5.     水で洗い流す

6.     乾拭きをする

水垢のついた蛇口にキッチンペーパーまたはティッシュを巻き付け、上からクエン酸スプレーを吹きかける方法もあります。クエン酸パックを長時間行う場合は、上からラップで覆いましょう。パックの乾燥を防止することで、より効果を持続させられます。

クエン酸と重曹を混ぜる

頑固な水垢には、クエン酸と重曹を混ぜる方法も効果的です。汚れを浮かせる作用があるので、排水管の掃除にも適しています。

クエン酸と重曹を混ぜる掃除方法は以下になります。

用意するもの 重曹180g

水60g

クエン酸スプレー

掃除方法 1.      重曹と水を混ぜ、ペースト状にする

2.      汚れが気になる部分に塗る

3.      クエン酸スプレーを吹きかける

4.      重曹とクエン酸が反応して泡立つ

5.      そのまま10分ほど置く

6.      残った重曹ペーストを拭き取り、水で流す

排水管を掃除する場合には、重曹・クエン酸の粉末を直接振りかけましょう。周囲が濡れていれば、重曹とクエン酸が反応します。濡れていない場合は、少量の水を加えてください。

重曹とクエン酸を使って掃除する場合は、窓を開ける、換気扇を回すなどして空気のとおりを良くしましょう。

重曹とクエン酸が反応して発生するのは、炭酸ガス(二酸化炭素)です。閉ざされた狭い空間では二酸化炭素の濃度が高くなり、体調を崩す心配があるので注意しましょう。

クエン酸で掃除する際の注意点

クエン酸は安全性の高い成分ですが、使い方を間違えると危険な場合もあります。クエン酸を使ってはいけない素材や肌への影響も考慮し、適切に使用しましょう。

以下では、クエン酸で掃除する際の注意点を具体的に解説していきます。

クエン酸と塩素系漂白剤は混ぜると危険

クエン酸と塩素系漂白剤を同時に使ってはいけません。クエン酸と塩素系漂白剤が混ざると、有毒な塩素ガスが発生する可能性があります。

塩素ガスは、低濃度でも目・喉・鼻に刺激を与えます。大量に吸い込むと塩素ガス中毒になる恐れもあります。重大な事故にもつながるため十分な注意が必要です。

塩素系漂白剤を使用する場合は、クエン酸だけでなく酢やレモン汁、酸性洗剤も使用できません。「混ぜるな危険」という表示がなくても、塩素系漂白剤と酸性の成分が混ざるような使い方は避けましょう。

浴室掃除では、水垢を落とすためにクエン酸を使い、その後カビ掃除に塩素系漂白剤を使用することが考えられます。

しかし、塩素系漂白剤とクエン酸を使用するなら、1日以上の間隔をあけてください。

クエン酸が適さない素材には使用しない

クエン酸の使用に適さない素材は、鉄・銅をはじめとする金属、大理石などの石材、コンクリートです。

それぞれの素材にクエン酸を使用すると、以下のように素材を劣化させる可能性があります。

素材 クエン酸の使用によって起こること
鉄・銅などの金属類 錆の原因になる
大理石などの石材 溶けて表面のツヤが失われる場合がある
コンクリート 劣化する場合がある

クエン酸に適していない素材に使用すると、変色、錆、傷、溶解といった現象が起きる可能性があります。クエン酸が使用できる素材かどうか迷った場合には、目立たない場所でテストしてから使用しましょう。

クエン酸が肌に与える影響を考慮する

クエン酸は安全性が高い天然素材ですが、直接触れると肌荒れを起こしやすいので注意が必要です。

クエン酸は、皮膚のタンパク質を破壊することがあります。敏感肌の方はもちろん、普通の肌の方でも長時間クエン酸に触れていると皮膚トラブルを起こす可能性があります。

クエン酸を使った掃除をする場合には、手袋を装着しましょう。もし肌についてしまった場合には、流水で十分に洗い流してください。

クエン酸水の保存期間は2~3週間

クエン酸水の保存期間は2~3週間です。長期間保存すると、雑菌が増え腐ってしまいます。

クエン酸水を作った際には、日付をラベリングしておくのがおすすめです。クエン酸水は簡単に作れるので、その都度作るのも良い方法です。

クエン酸の粉自体は長期保存が可能なので、密閉容器に入れて湿気の少ない場所に保存しましょう。

水垢汚れを予防する方法

水垢は、一度こびりついてしまうと除去するのに手間がかかります。掃除に頭を悩ませることのないよう、あらかじめ水垢汚れを予防しましょう。

水垢がつかないようにする方法は以下になります。

  • ・汚れたらすぐに掃除する
  • ・コーティング剤を使用する

それぞれの予防方法を詳しく解説していきます。

汚れたらすぐに掃除する

水垢の原因は水道水に含まれるミネラル成分です。水道水に加えて石けんカスや皮脂汚れなど、ほかの汚れと混ざるとより強固な汚れになります。

水回りでは、水滴が残らないようこまめに拭き取ることが大切です。常に布巾・タオルを用意しておき、水滴が残ったらさっと拭き取る習慣をつけるのがおすすめです。浴室は、使用後にスクイージーを使って水切りしましょう。

ついたばかりの水垢なら簡単な掃除で落とせます。水垢が蓄積しないよう、2週間に1度はクエン酸を使って簡単な掃除をすると、水垢の蓄積を防げます。

コーティング剤を使用する

洗面台の水垢予防には、コーティング剤がおすすめです。水はけが悪いと水滴が一箇所に留まり、水垢ができやすくなります。コーティング剤を使って撥水性を高めれば、水滴がついてもすぐに流れるので水垢になりません。

コーティング剤には、効果が1ヶ月程度の気軽に使える製品と、3年程度効果が続くしっかりしたコーティング剤があります。主に陶器・人工大理石・ホーロー・ステンレスに使用できる製品が多く販売されています。

製品の説明書を読み、家の洗面台・シンクの素材に合った製品を選びましょう。自身でコーティング剤を塗るのが難しい方は、業者に相談するのも良い方法です。

浴室全体をコーティングしてもらえる業者もあり、水垢・湯垢だけでなくカビや汚れも予防できます。普段の掃除に時間をかけるのが難しい方は、検討すると良いでしょう。

シンクやお風呂の水垢はクエン酸できれいにしよう!

シンクやお風呂などにこびりつく水垢の原因は、水道水の中に含まれているカルシウム、マグネシウム、ケイ素などのミネラル成分です。水垢は蓄積するほど強固になり、除去するのが難しくなります。

水垢汚れを除去するなら、クエン酸で掃除するのがおすすめです。クエン酸スプレー、クエン酸パック、重曹と合わせて使うなど、汚れの程度に合わせた方法を選びましょう。

ただし、クエン酸を使用する際には「塩素系漂白剤と混ぜないこと」「使用する素材の確認」「肌への影響」や「クエン酸水の保存期間」について理解することも必要です。

クエン酸をうまく使いこなし、水垢汚れをきれいに落としましょう。

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