2023.10.19

水垢の落とし方は簡単!汚れの特徴や掃除に役立つアイテムを紹介

ライフスタイル
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お風呂場やキッチンのシンク、鏡に付着する白いウロコ状の汚れの正体は水垢汚れの可能性があります。水垢汚れはスポンジで擦るだけでは落ちないケースも多く、掃除に手間がかかるため、多くの方が頭を抱えています。

しかし、水垢汚れはクエン酸を活用すれば汚れ落ちが良くなる可能性があるので、掃除方法に悩んでいる方はさっそく試してみましょう。

今回は「水垢汚れができる原因」や「掃除方法」を紹介します。水回りをきれいに掃除したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

水垢の成分と水垢ができるまでのメカニズム

水垢汚れの主な成分はミネラルです。水道水には炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、マグネシウムなど、微量のミネラル成分が含まれています。

水を触ったり目視で確認したりしてもミネラル成分は確認できませんが、蒸留水以外の水にはミネラル成分が含まれているので覚えておきましょう。

水垢汚れは水分が蒸発してミネラル成分だけが残った状態です。何度も水分の蒸発を繰り返していくうちに、水垢汚れが蓄積します。

水垢汚れは金属製の汚れのため、物理的除去と科学的除去の2つの方法で汚れを落としましょう。決して難しいことではなく、市販の洗剤や掃除グッズを活用すれば汚れを落とせます。

水垢落としにおすすめなのは?

以下では水垢汚れを落とす際に役立つ、便利なものを紹介します。それぞれの特徴を解説するので、水垢汚れをしっかり落としたい方はぜひ参考にしてください。

クエン酸

クエン酸とは、酸性成分の一種です。汚れとは反対の性質を持つ成分で中和し、汚れ落ちを良くします。

水垢汚れはアルカリ性のため、酸性成分であるクエン酸を使うと汚れ落ちが良くなる傾向にあります。クエン酸は自然由来成分のため、洗剤を使いたくない場所の掃除にも役立ちます。

クエン酸は、スーパーやドラッグストアなど身近なお店で購入できるので、掃除アイテムの1つとして家庭に準備しておくと良いでしょう。

重曹

浴室や洗面台に付着する水垢汚れには、皮脂汚れが混ざっているケースも多いです。皮脂汚れはクエン酸だけでは落ちない可能性があります。掃除をしても汚れが残っているのであれば、それは皮脂汚れです。

重曹はクエン酸とは反対のアルカリ性成分であるため、皮脂汚れなどの酸性汚れを落とす効果に期待ができます。

重曹も人や環境にやさしい成分で、あらゆる場所の掃除に役立ちます。ドラッグストアでも購入できるので、店舗に立ち寄った際はチェックしてみましょう。

クレンザー

研磨剤が含まれているクレンザーを使い、水垢汚れを擦り落とす方法もあります。頑固な水垢汚れは、汚れそのものを削らないと落ちない場合があるため、研磨剤が含まれるクレンザーが掃除に役立ちます。

ただし、研磨剤は素材を傷つける可能性があるので、掃除の際は十分に注意しながら使用しましょう。

床や壁にクレンザーを使用する場合は、スポンジでやさしく擦り洗いしてください。

歯磨き粉

歯磨き粉も研磨剤が含まれている商品が多いため、掃除に役立ちます。歯磨き粉は水垢汚れを擦り落とす効果に期待ができるので、汚れが気になる部分に使ってみましょう。

歯磨き粉に含まれている発泡剤は、汚れを浮かせる効果にも期待できます。クレンザーよりも研磨力は弱いですが、やさしく擦り洗いしたい部分には歯磨き粉が役立ちます。

ただし、スクラブ入りの歯磨き粉は壁や床の素材を傷つける可能性があるので注意してください。

水垢落としの掃除に役立つアイテム

水垢汚れを掃除する際に役立つアイテムは以下の5つです。

  • ・スポンジ
  • ・メラミンスポンジ
  • ・キッチンペーパー
  • ・ラップ
  • ・歯ブラシ

水垢汚れの度合いによって、掃除アイテムを使い分けましょう。

頑固な水垢汚れはキッチンペーパーやラップで洗剤類を塗布した後に密閉して時間を置くと、汚れ落ちが良くなります。細かな部分は歯ブラシで擦り洗いすると、作業がしやすく掃除が楽になるので試してみましょう。

ただし、メラミンスポンジの使用には注意が必要です。メラミンスポンジは、シンクや床材などの素材を傷つける可能性があるので、きちんと使用方法を確認してから活用してください。

水垢の落とし方

水垢汚れを落とす、具体的な掃除方法を紹介します。箇所ごとの掃除方法を解説するので、水垢汚れに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

お風呂場や洗面所の鏡

鏡に付着する白いウロコ状の水垢汚れはアルカリ性です。クエン酸で落ちる可能性があるので、試してみましょう。

クエン酸はスプレータイプ、もしくは粉上のタイプをスプレー容器に移したものを使用すると掃除がしやすいです。

ただし、曇り止め加工された鏡は、クエン酸で掃除をすると傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。きちんと鏡の素材や加工を確かめてから掃除を行ってください。

以下の手順を参考に、鏡に付着した水垢汚れを掃除してみましょう。

《用意するもの》

  • ・クエン酸
  • ・スプレー容器
  • ・水(適量)
  • ・雑巾
  • ・キッチンペーパー(必要に応じて)
  • ・ラップ(必要に応じて)

【掃除手順】

  • ・クエン酸を100mlの水に対して小さじ1杯の分量で溶かし、スプレー容器に入れます。
  • ・クエン酸水を鏡に直接噴きかけましょう。
  • ・一度拭き取ります。
  • ・汚れ落ちが悪い場合は、クエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーを鏡に貼り、上からラップをして数時間~半日放置してから同じく拭き掃除を行ってください。
  • ・最後に雑巾でしっかりと水分を拭き取りましょう。

お風呂場の床や壁

お風呂場の床や壁、椅子や洗面器にも水垢汚れが蓄積していきます。白くこびりついている汚れは水垢汚れの可能性があるので、しっかり落としていきましょう。

まずは、水垢の主成分であるアルカリ性の汚れをクエン酸で中和して落とします。それでも落ちなかった汚れは皮脂などの酸性の汚れが付着している可能性があるので、重曹を使って掃除していきましょう。

クエン酸と重曹を使った掃除方法を個々に紹介します。

クエン酸を使った掃除方法

《用意するもの》

  • ・クエン酸
  • ・スプレー容器(必要に応じて)
  • ・スポンジ
  • ・水(適量)
  • ・雑巾
  • ・キッチンペーパー(必要に応じて)
  • ・ラップ(必要に応じて)

【掃除の手順】

  • ・クエン酸はスプレーにして汚れの付着した部分に噴きかけるか、洗面器やバケツに水で薄めたクエン酸水を使用してください。
  • ・お風呂場の床や壁にクエン酸水を噴きかけ、スポンジでやさしく擦り洗いします。
  • ・汚れ落ちが悪い部分には、クエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーとラップで覆い、しばらく時間を置いてから掃除をしましょう。
  • ・スポンジで擦り洗いが終わったら、クエン酸が残らないようにしっかりとシャワーで流します。
  • ・最後に乾いた雑巾で水分を拭き取ってください。

重曹を使った掃除方法

《用意するもの》

  • ・重曹
  • ・スポンジ

【掃除の手順】

  • ・重曹を水またはぬるま湯に溶かします。
  • ・スポンジに重曹水を含ませ、床や壁をやさしく擦り洗いしましょう。
  • ・洗面器や椅子に水垢がこびりついている場合は、浴槽に重曹を溶かした水やぬるま湯を張り、半日程度つけ置きすると汚れ落ちが良くなります。
  • ・最後にしっかりと洗い流してください。

洗面所

洗面所は水垢汚れのほかに、石鹸カスが蓄積しやすいです。まずはクエン酸で水垢汚れを落とし、石鹸カスや皮脂汚れは重曹で掃除しましょう。

洗面台の素材によってはメラミンスポンジの使用に注意が必要です。傷が付く心配がある場合は、食器などを洗う一般的なスポンジを使用してください。

クエン酸を使った掃除方法

《用意するもの》

  • ・クエン酸
  • ・スプレー容器(必要に応じて)
  • ・スポンジ
  • ・歯ブラシ
  • ・水(適量)
  • ・雑巾
  • ・キッチンペーパー(必要に応じて)
  • ・ラップ(必要に応じて)

【掃除の手順】

  • ・クエン酸を水に溶かし、クエン酸水を作り、スプレー容器に移します。
  • ・洗面台や蛇口にクエン酸水を噴きかけ、スポンジで軽く擦り洗いしましょう。
  • ・頑固な水垢汚れが付着している場合は、クエン酸水を含ませたキッチンペーパーとラップで密閉し、30分~1時間ほど浸けておきます。
  • ・掃除のしにくい蛇口や水栓の後ろ側などは歯ブラシを使いましょう。
  • ・全体的に擦り洗いをしたら、クエン酸水が残らないようにしっかり水で洗い流します。
  • ・最後に乾いた雑巾で水分を拭き取ってください。

重曹を使った掃除方法

《用意するもの》

  • ・重曹
  • ・スプレー容器(必要に応じて)
  • ・水(適量)
  • ・スポンジ
  • ・歯ブラシ
  • ・雑巾

【掃除の手順】

  • ・水に溶かした重曹をスプレー容器に入れます(お湯だと重曹が溶けやすいです)。
  • ・洗面台や蛇口など石鹸カスや皮脂汚れが気になる部分に重曹水を噴きかけましょう。
  • ・スポンジや歯ブラシで汚れが気になる箇所をやさしく擦り洗いします。
  • ・重曹をしっかりと洗い流した後、雑巾など乾いた布で洗面台に付着した水分を拭き取ってください。

キッチンのシンク

キッチンのシンクにも水垢汚れは蓄積します。キッチンは油分が含まれる汚れも重なっている傾向があるので、掃除アイテムをいくつか用意しておいてください。

キッチンは食品を扱う場所なので、定期的に掃除を行い、いつも清潔にしておくことが大切です。クエン酸や重曹、クレンザーを使った掃除方法を紹介します。

クエン酸を使った掃除方法

《用意するもの》

  • ・クエン酸
  • ・スプレー容器
  • ・水(適量)
  • ・スポンジ
  • ・キッチンペーパー(必要に応じて)
  • ・ラップ(必要に応じて)

【掃除の手順】

  • ・クエン酸を水で溶かし、スプレー容器に入れます。
  • ・シンクの全体にクエン酸水を含ませたキッチンペーパーを貼り付けましょう。
  • ・キッチンペーパーの上からラップをかけ、30~40分ほど放置します。
  • ・蛇口の部分も輪ゴムなどを活用しながらキッチンペーパーを巻き付けてつけ置きしてください。
  • ・つけ置きが終わったら、スポンジで汚れを擦り洗いします。
  • ・全体的に擦り洗いを終えたら水で流し、必要であれば乾いた布で水分を拭き上げてください。

重曹を使った掃除方法

《用意するもの》

  • ・重曹
  • ・スプレー容器
  • ・水(適量)
  • ・スポンジ

【掃除の手順】

  • ・重曹を水またはぬるま湯で溶かしたものをスプレー容器に入れます。
  • ・シンク全体に重曹水を噴きかけましょう。
  • ・スポンジでやさしく擦り洗いします。
  • ・最後に水でしっかりと重曹水を洗い流し、必要に応じて乾いた布で水分を拭き取ってください。

クレンザーを使った掃除方法

《用意するもの》

  • ・クリームクレンザー
  • ・スポンジ

【掃除の手順】

  • ・スポンジにクリームクレンザーを適量つけます。
  • ・シンク全体を擦り洗いしましょう。
  • ・クリームクレンザーをしっかりと洗い流したら、乾いた布で水分を拭き取ります。

水垢汚れの予防方法

水垢の原因は水道水に含まれるミネラル成分のため、完全に汚れを防ぐのは難しいです。定期的に掃除を行いながら、水垢が頑固な汚れになる前にきれいにしましょう。

汚れを予防するためにも、石鹸やシャンプーは都度きちんと洗い流してください。水回りは使用後に水分を拭き取ると、水垢汚れを防ぐ効果に期待ができます。

使用後にすぐ水分を拭き取れるように、水回りに雑巾やキッチンペーパーを置いておくと便利です。

水垢汚れにはクエン酸が活躍!定期的に掃除を行い汚れの蓄積を防ごう

水垢は頑固な汚れになる前に落とすことが大切です。掃除の手間を少しでも減らすためにも、水回りの水分はこまめに拭き取り、石けんやシャンプーもしっかり洗い流しましょう。

水垢汚れが付着した場合は、クエン酸を活用して掃除を行ってください。クエン酸では落ちなかった汚れは、重曹やクレンザーを使うと汚れが落ちる可能性があります。

クエン酸や重曹は部屋のあらゆる掃除に役立つアイテムなので、備えておくと良いでしょう。

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