調理中に料理を焦がしてしまったとき、鍋底も一緒に焦がしてしまったという経験のある方は多いかもしれません。また、使用年数が長い鍋だと、少しずつ焦げ付き汚れは目立ってくるもの。一度鍋に付いてしまった焦げ付き汚れは、力を入れて擦ってもなかなかきれいに落ちないものです。しかし、そんな鍋の焦げ付きは、重曹を使うことで簡単にきれいに落とせるのです。ただし、ステンレス製の鍋に限ります。
そこで今回は、ステンレス鍋の焦げ付きを落とす方法をご紹介します。
■頑固な鍋底の焦げ付き
調理中に食べ物を焦がしてしまうと、食べ物だけでなく鍋底も焦げ付いてしまいます。特に煮物やカレーは、強火で煮すぎてしまうと焦げ付きやすい料理です。
鍋の焦げ付きを落とすためにスポンジやたわしで強く擦ると、傷が付いてしまうだけでなく時間や手間もかかります。なかなか落ちない鍋の焦げ付きに対し、諦めて処分してしまう方もいれば、焦げ付いたまま収納してしまう方もいるかもしれません。
鍋には安いものもあれば、高いものもあります。特にブランド鍋を使っていると買い替えにもお金がかかるため、焦げ付きは何としてでも避けたいもの。
それでも鍋底を焦がしてしまったときは、重曹が役に立ちます。
■鍋底の焦げ付きには「重曹」
鍋の頑固な焦げ付きは、重曹を使うことで簡単に落とすことができます。所要時間は、たったの20分程度。スポンジやたわしでこする手間もいりません。ただし、重曹を使って焦げ付きを落とせるのはステンレス製の鍋に限ります。アルミ鍋に重曹を使うと黒ずんでしまうため、注意が必要です。
重曹を使った鍋の焦げ付き汚れの落とし方は、以下の通りです。
【用意するもの】
・鍋底が焦げ付いたステンレス製の鍋
・重曹……大さじ1杯~2杯(鍋の大きさや焦げ付き具合による)
【落とし方】
1.鍋に3cmほど(焦げ付いた部分が隠れるほど)水を入れます。
2.そこにカレースプーン一杯分の重曹を加えます。
3.強火で沸騰させます。
※沸騰してくるとモコモコと泡が発生しますが、そのまま加熱し続けます。
4.そのまま15分ほど加熱し続けます。
※次第に汚れが浮き出し、泡の色も焦げ色になります。
5.15分ほど経ち泡が収まれば、火を止めます。
6.鍋を水でサッとすすぎます。
7.鍋底をスポンジなどで軽く擦ります。
※食器を洗う程度の力で、みるみる焦げ付き汚れが落ちていきます。
8.最後に水で洗い流せば、完成です。
■体に優しい重曹でキッチンをピカピカに
どんなに鍋が焦げ付いても、重曹を使えば焦げ付き汚れは簡単に落とせます。なお、力を入れてこする必要もないため、鍋を傷つけることもありません。手間や時間もかからないため、忙しいお母さんにもぴったりの掃除方法といえるでしょう。
重曹は化学成分が含まれておらず、環境に優しいエコ洗剤でもあります。また、お菓子作りに用いるベーキングパウダーの主成分など食品添加物でもあるため、体に優しいのも魅力です。そのため、鍋の汚れを落とした後すぐに料理に使えます。
焦げ付いたままの鍋があれば、重曹を使った掃除方法を一度試してみてはいかがでしょうか。20分もあれば、鍋の焦げ付きがピカピカになります。沸騰させる際にコンロの五徳など焦げ付きが気になるものを一緒に放り込んでおくと、一気に汚れが落とせるためおすすめです。