食卓によく並ぶ野菜のひとつ、キャベツ。年間を通してスーパーマーケットにも並べられているため、キャベツレシピで食卓を彩る家庭も多くあります。そんなキャベツは、古くなると青臭さが気になってしまうもの。その青臭さが苦手な方もいるかもしれません。しかしそれは「あるもの」を用いることで簡単に取り除けるのです。
そこで今回は、キャベツの青臭さを取り除く方法についてご紹介します。
■キャベツに含まれる栄養
キャベツには、たくさんの栄養素が含まれています。その主な栄養素とは、ビタミンCやビタミンU(キャベジン)、ビタミンKやカルシウム、カリウムやβカロチンなどです。中でも豊富に含まれているのはビタミンCで、キャベツ100g中およそ40mgの含有量といわれています。芯よりも外側の葉の方が豊富に含まれており、ビタミンCを摂取したい場合は外側の葉を積極的に食べるのがおすすめです。
ただし、キャベツに含まれるビタミンCは熱を加えると溶け出してしまうため、栄養価をそのまま摂取したい場合は生の状態で食べるようにしましょう。
■青臭さの原因とは
千切りなどキャベツを生で食べる場合、青臭さが気になる場合があります。それは、キャベツに含まれるイソチオシアネートという成分が影響しています。イソチオシアネートは、時間が経つと「ジメチルスルフィド」という成分に変わります。これが、あの独特な臭いを発する原因です。時間が経ち新鮮さを失ったキャベツであったり、カットして空気に触れたりすることでジメチルスルフィドは発生しやすくなります。そのため、古くなったキャベツであればあるほど、青臭さが気になるようになります。青臭さを気にせずに食べたいのであれば、新鮮なうちに食べるか、青臭さを取り除く必要があります。
■青臭さを取り除くには、クエン酸
キャベツの青臭さは、「あるもの」を用いることで取り除くことができます。それは、クエン酸です。
疲労を回復させるのに効果的なクエン酸は、消臭にも効果があります。そのため、人の体や環境に無害なエコ洗剤として掃除にもよく用いられます。そんな消臭効果のあるクエン酸は食品添加物でもあるため、掃除だけでなく料理にも使えます。
キャベツの青臭さを取り除くのにクエン酸を用いると、イヤな臭いだけでなく時間の経過による黒ずみや変色なども防げます。クエン酸は食材をおいしくするだけでなく、美しさを保つのにも重宝するのです。
■キャベツの青臭さを取り除くクエン酸レシピ
キャベツの青臭さを取り除くクエン酸レシピは、以下の通りです。
1.キャベツを千切りにします。
2.千切りにしたキャベツをクエン酸水に浸します。
3.2分~3分経てば、すぐにザルにあげます。
※水に浸しすぎるとキャベツに含まれるビタミンCが溶け出してしまうため、3分以上浸すのは避けましょう。
4.しっかりと水切りできれば、完了です。
■ボイルキャベツの臭み取りにも効果的
クエン酸は、生の千切りキャベツの臭み取りだけでなく、ボイルキャベツの独特な臭み取りにも効果的です。キャベツを茹でる際に少量のクエン酸を加えることで、ボイルキャベツの独特な臭みも取り除くことができます。
キャベツをおいしく食べたくても、時間の経ったキャベツは青臭さが気になるもの。そんな青臭さの気になるキャベツには、クエン酸を用いてイヤな臭いを取り除きましょう。そうすることで、より一層キャベツレシピをおいしくいただけます。