爽やかな甘味と酸っぱさがあり、後味にほろ苦さも感じる文旦は、人気のある果物のひとつです。肉厚な皮が特徴で、よい香りを放つことから捨てるのがもったいないと感じる方もいるかもしれません。
そんな文旦の皮は、クエン酸を用いることでおやつとして食べることができます。そこで今回は、文旦のクエン酸レシピをご紹介します。
■栄養満点！文旦に含まれる栄養素
文旦には、栄養が豊富に含まれています。中でも豊富に含まれる栄養素といえば、ビタミンCやシネフィリンです。ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力を高めたり、アンチエイジングや美肌を作ったりするなど美容に効果があります。また、シネフィリンには気管支を緩める働きがあり、のどの不調を和らげるのに効果的です。また、食欲抑制作用や脂肪燃焼作用もあるため、ダイエットにも効果的です。これらの他にも、文旦には整腸作用のあるペクチンや疲労回復効果のあるクエン酸、貧血予防につながる葉酸や新陳代謝を促すビタミンB2などさまざまな栄養素が含まれています。
■捨てるのはもったいない！文旦皮のエコな使い方
栄養が豊富に含まれている文旦は、肉厚な皮の部分にも栄養が含まれています。そのため、文旦は果肉だけでなく外皮も余すことなく食べたいもの。
そこでおすすめなのが、文旦の砂糖煮です。外皮を砂糖で煮詰めることで、果肉だけでなく外皮までおいしく食べられるのです。文旦は、余すことなく食べられる栄養満点の食材といえます。
■砂糖煮にクエン酸を加えると日持ちアップ
文旦の砂糖煮を日持ちさせるには、クエン酸を加えるのがおすすめです。クエン酸には除菌効果があるため、レシピに加えることで日持ちさせることができます。
そんなクエン酸を使った文旦の砂糖煮レシピは、以下の通りです。
【用意するもの】
・クエン酸……小さじ3杯
・文旦の皮……約3個分
・重曹……小さじ2杯
・砂糖……250g
・グラニュー糖……適量
【作り方】
1.文旦の皮を5cmの長さ（5mm～10mmの厚み）にカットし、切り込みを入れます。
2.沸騰したお湯に文旦の皮と小さじ1杯の重曹を入れ、混ぜ合わせればすぐにザルにあげます。
3.2をもう1度繰り返します。
4.2と同じ要領で、次はクエン酸を用いて2回繰り返せば、文旦皮のアクが抜けます。
5.再度お湯だけで煮詰め、手で触って柔らかくなれば（好みの固さになれば）ザルにあげ湯切りします。
6.鍋に小さじ1杯のクエン酸と砂糖、水を入れ、皮が透き通るまで弱火で煮詰めます。
※木べらなどで混ぜながら煮詰めましょう。
7.皮が透き通ればザルにあげ、あら熱を取ります。
8.最後にグラニュー糖をまぶせば、完成です。
文旦の砂糖煮は、子どものおやつとして食べられるだけでなく、お茶受けなど大人のお菓子にもぴったりです。栄養豊富な文旦を余すことなく食べるためにも、クエン酸を使って文旦の砂糖煮を作ってみましょう。
