子どもから大人まで親しまれている飲み物である乳酸菌飲料。そんな乳酸菌飲料風味の飲み物が、クエン酸とミルクで作れます。クエン酸ミルクには、カルシウムの吸収をアップさせるといううれしい効果もあります。
そこで今回は、乳酸菌飲料風味でおいしいクエン酸ミルクの作り方についてご紹介します。
■日本人に不足しがちなカルシウム
人に欠かせない栄養素のひとつであるカルシウム。カルシウムは、骨や歯を作るのに欠かせません。しかし、カルシウムは吸収されにくい栄養素でもあります。特に日本人には不足しがちともいわれ、積極的に摂るべき栄養素といわれているのです。
カルシウムが日本人に不足しがちな理由として、主に「水」と「食生活」の影響が考えられます。
日本の水は、軟水です。そのため、一般的に軟水がよく飲まれています。軟水はカルシウムの含有率が低く、カルシウムを吸収しづらい特徴があります。また、日本は和食文化です。和食には、カルシウムを含む乳製品があまり用いられていません。こうした要因に加えて、カルシウムは吸収されにくい栄養素でもあることから、日本人はカルシウム不足に陥りやすいと考えられています。
■カルシウムの吸収をよくするには、牛乳×クエン酸
もともと食品からの吸収率が低いカルシウムですが、牛乳からであれば吸収率が高まります。その理由は、牛乳にはカルシウムの吸収を助ける乳糖やアミノ酸などの栄養素が豊富に含まれているからです。
牛乳は、消化される過程で「CPP(カゼインホスホペプチド)」といわれる栄養素を生み出します。CPPは、カルシウムがリンと結合しないように働きかけ、カルシウムを吸収しやすい状態に保つ作用があるのです。
また、カルシウムの吸収率を高める栄養素にはクエン酸もあります。そのため、牛乳にクエン酸を加えると、カルシウムの吸収率がさらに高まるのです。
■味は乳酸菌飲料!?クエン酸ミルクレシピ
牛乳とクエン酸を用いると、レシピ次第では乳酸菌飲料風味のドリンクを作ることができます。そんな乳酸菌飲料風味のクエン酸ミルクのレシピは、以下の通りです。
【用意するもの】
・牛乳……500ml
・砂糖……500g
・クエン酸……大さじ1/2杯
・水……大さじ1杯
【作り方】
1.鍋に牛乳と砂糖を入れ、かき混ぜながら中火にかけます。
2.砂糖がしっかり溶ければ、火を止めます。
3.氷水を張ったところに鍋を入れ、人肌程度になるまで冷まします。
4.クエン酸を大さじ1杯の水で溶かします。
5.鍋にクエン酸水を加え、混ぜ合わせます。
6.保存容器に移し替えれば、完成です。
※小さな固形物が気になる場合は、移し替える際に茶こしやガーゼなどで濾(こ)しましょう。
クエン酸ミルクは、水やソーダ水などで好みの濃さに割るとおいしく召し上がれます。
日本人に不足しがちなカルシウムを積極的に、かつおいしく摂取するためクエン酸ミルクを手作りしましょう。