水回りの掃除や消臭に適しているクエン酸は、家事に役立つエコアイテムのひとつです。そんなクエン酸は、掃除だけでなく料理にも役立ちます。強い酸味のあるクエン酸は、野菜やお肉を煮るのにもぴったりです。クエン酸は、さまざまな食材をおいしくする万能調味料でもあるのです。
そこで今回は、クエン酸を使ったお肉と根菜のコトコト煮レシピをご紹介します。
■食材へのクエン酸の優れた効果
クエン酸の代表的な効果といえば、疲労回復効果です。体内のクエン酸サイクル(ATPサイクル)を活性化させることで疲労回復につなげるクエン酸は、疲れたときに積極的に摂取したい栄養素のひとつ。疲れたときに酸っぱいものを欲するのは、これが理由でもあります。
私たちの体に対して優れた効果を発揮するクエン酸は、食材に対しても優れた効果を発揮します。例えば、お肉を柔らかくしたり、野菜を鮮やかに見せたりする効果です。お肉や野菜を煮込む際に少量のクエン酸を加えることで、お肉は柔らかくなり、野菜は色鮮やかに仕上がります。さまざまな料理に活用できるクエン酸は、冬に食べたい煮物料理にもぴったりです。
■クエン酸で体を温める煮物料理を作ろう!
冬は、体を温める食材を積極的に食べたいもの。そんな体を温める食材として、「根菜類」があります。また、風邪を引きやすい冬は栄養豊富な食材も摂りたいもの。そんな栄養豊富な食材といえば、「お肉」です。根菜類とお肉を使ったレシピは、煮物料理がおすすめです。クエン酸を用いると、もっとおいしく仕上がります。
そんなクエン酸を使った煮物レシピは、以下の通りです。
【用意するもの】
・にんじん……大1本
・大根……1/2本
・じゃがいも……大3個
・いんげん……15本程度
・牛肉または豚肉のかたまり……800g
・にんにく……1片~2片(すりおろし)
・しょうが……1片~2片(すりおろし)
(調味料)
・クエン酸……大さじ1杯
・水……1.5カップ
・酒……1/2カップ
・しょうゆ……3/4カップ
・砂糖……3/4カップ
・塩……少々
【作り方】
1.じゃがいもをひと口大にカットし、水にさらして水気を切ります。
2.にんじんはじゃがいもよりも小さめにカットし、大根はお好みの厚さでイチョウ切り、いんげんは3cm~4cm程度、肉は適当な大きさにカットにします。
3.鍋に油をひき、にんにくとしょうが、肉を入れ、表面がこんがりするくらいまでよく炒めます。
4.水と調味料を入れ、フタをしてよく煮込みます。
5.肉がある程度柔らかくなればいんげん以外の野菜を入れ、再びじっくり煮込みます。
6.野菜が柔らかくなればいんげんを入れ、ひと煮立ちさせれば完成です。
クエン酸を用いることでお肉が柔らかくなったり、野菜が色鮮やかになったりすると食欲も進みます。食欲が進めば多くの栄養を体に取り入れることができ、健康的な体も維持できます。毎日の食卓にクエン酸を使ったレシピを取り入れ、日常的に家族の健康を守りましょう。