食欲がなくなったり、疲れが取れにくくなったり、何かと体がだるくなる夏バテ。暑い季節になると、夏バテに悩まされる方も多くなります。そんな夏バテは、栄養バランスの取れた食事を摂ることで予防できます。また、自宅で簡単に手作りできるおやつでも、夏バテを予防することができるのです。
そこで今回は、夏バテを予防できるおやつレシピについてご紹介します。
■夏バテ予防にクエン酸が効果的?
普段、私たちが元気に過ごせているのは、摂取した栄養分が体内のクエン酸サイクルによってエネルギーに変換されているからです。
クエン酸サイクルには、クエン酸が不可欠です。人の体内ではクエン酸が生成されており、そのクエン酸によってクエン酸サイクルはスムーズに動いています。しかし、夏場は暑さによってストレスを感じることが多く、自律神経が乱れがちになることから体内でのクエン酸生成も乱れがちになってしまいます。体内でのクエン酸生成能力が低下し、クエン酸サイクルが上手く働かなくなってしまうことが夏バテを引き起こす原因のひとつです。
そんな夏バテを予防、改善するには、クエン酸の積極的な摂取が効果的です。
■クエン酸を積極的に摂取するには?
夏バテ予防に欠かせないクエン酸。そんなクエン酸は、体内で生成されるだけでなく食べ物からも摂取することができます。
クエン酸はレモンやグレープフルーツなどの柑橘類や、梅干しなどに多く含まれています。しかし、それらは酸っぱすぎるため、気軽に食べたり頻繁に食べたりするのは難しいかもしれません。そこでおすすめなのが、夏になると食べたくなるシャーベットです。クエン酸を活用してシャーベットを手作りすることで、手軽においしくクエン酸を摂取することができます。
■クエン酸シャーベットの作り方
クエン酸を用いたシャーベットは、自宅で簡単に手作りできます。レシピは以下の通りです。
【用意するもの】
・クエン酸……小さじ1杯
・お好みの果物(缶詰でも可)……300g程度
・水……1カップ(缶詰の場合は缶汁)
・砂糖……100g~120g(缶詰の場合:30g~50g)
メレンゲ用
・卵白……1個分
・砂糖……大さじ2杯
【作り方】
1.果物を適当な大きさにカットし、ミキサーにかけます。
2.鍋に水と砂糖を入れ、煮溶かします。
3.火を止め、クエン酸を入れます。
4.1と3をボールに移し、氷水をボールの底に当てて冷やします。
5.しっかり冷えたら金属製のバットに流し込み、表面を平らに整えてから冷凍庫に入れ4時間~5時間冷やします。
6.みぞれ状に固まったら、一旦ハンドミキサーで混ぜ合わせ、再度冷凍庫に入れ冷やします。
※これを30分毎に3回~4回繰り返します。
冷やしている間に、メレンゲを作ります。
7.ボールに卵白を入れ、泡立て器を用いてメレンゲを作ります。
8.メレンゲに砂糖を加え、よりツヤを出します。
9.6にメレンゲを加え、ヘラなどを用いてよく混ぜ合わせます。
10.混ぜ合わせたものを1個ずつカップに入れ分け、再び冷凍庫で冷やせば完成です。
※そのままバットで冷やし、食べる際にアイスディッシャーなどで取り分けるのでも可。
クエン酸で作るフルーツシャーベットは、体をひんやりと冷やしてくれるだけでなくクエン酸効果によって夏バテを予防することもできます。おやつを食べる感覚で手作りシャーベットを食べ、夏バテをしっかり予防しましょう。