主婦の多くは、毎日のように家事や育児に勤しみます。共働きの場合は、なおさら休みなく働くもの。大切な家族のためとはいえ、休みなく働いていると疲労は蓄積してしまいます。だからといって、家族がいれば家事をそっちのけで休むわけにもいきません。
そんなとき、手軽に疲労を回復させられるのが「クエン酸」です。以下では、クエン酸の疲労回復効果と共に日常生活に取り入れやすいクエン酸の摂取方法についてご紹介します。
■クエン酸の疲労回復効果
疲れを感じると、活性酸素による酸化ストレスで細胞がダメージを受けてしまいます。細胞が受けたダメージを修復せずにそのまま放っておくと、疲労の蓄積につながります。疲労の蓄積を防ぐには、細胞が受けたダメージを修復することが必要不可欠です。その修復には、ATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれるエネルギー源が必要となります。
ATPは、「ATPサイクル」と呼ばれる体内回路によって作り出されます。このATPサイクルは別名「クエン酸サイクル」とも呼ばれ、このサイクルをスムーズに動かすのに重要な働きをしているのがクエン酸です。つまり、細胞ダメージを修復するのにクエン酸サイクルをスムーズに動かすには、クエン酸が不可欠ということ。疲労回復にクエン酸は欠かせないのです。
■クエン酸を手軽に使って疲労を回復
疲労を回復させるためにクエン酸を摂取するのであれば、料理に振りかけて摂取するのが手軽でおすすめです。クエン酸には酸味があるため、レモンや塩をかけるようにクエン酸を料理に少し振りかけることで、さっぱりとした味わいに仕上げることができます。例えば、天ぷらやフライにかけるのはもちろん、唐揚げやラーメン、焼き魚や焼肉、刺し身や漬物などにかけても美味しく食べられます。これまで「天ぷらや唐揚げには塩やレモンをかけていた」という方は、塩やレモンからクエン酸に変えてみてはいかがでしょうか。
■「少しの酸味」が最も美味しく感じる
人によって味覚は異なりますが、人はpH5.8のものを最も美味しく感じるという統計結果が報告されています。pH5.8は、少し酸味を感じるほどの味です。料理にちょっとした酸味を加えるには、上述の通りクエン酸を料理に少し振りかけるのが効果的。いつでも料理にパパっとかけられるよう、食卓塩のような小瓶にクエン酸を入れて使用するのがおすすめです。そうすることで、料理を手軽に美味しくできるだけでなく、簡単に疲労回復にもつなげられます。
料理をより美味しく、そして効果的に疲労を回復させるために、日頃の食卓から手軽にクエン酸を活用しましょう。