油汚れが気になるシンク。そんなシンクの油汚れを放っておくとしつこい油汚れとなり、さらに落としづらくなってしまいます。油汚れを落とすキッチン専用の化学洗剤は多くありますが、家族が口にするものを取り扱うキッチンには化学性の強い洗剤はできれば使用したくないと考える方も少なくありません。
そこでおすすめとなるのが、「重曹」です。食品添加物でもある重曹を用いてキッチン掃除を行うと、シンクのしつこい油汚れもきれいに落とすことができます。
そこで今回は、重曹を用いたシンク掃除の方法についてご紹介します。
■重曹がしつこい汚れに効果的なワケ
重曹とは、炭酸水素ナトリウムのこと。別名「重炭酸ナトリウム」とも呼ばれ、それを略して「重曹」と呼ばれます。重曹はアルカリ性の性質を持っており、酸性の物質を中和する働きがあります。酸性の汚れといえば、キッチンの油汚れ。換気扇やコンロはもちろん、シンクにもしつこい油汚れはこびりつきます。そんなキッチン周りの酸性の汚れは、アルカリ性の重曹を用いて掃除することできれいに落とすことができるのです。
■重曹を使ったシンク掃除の方法
重曹を用いたシンク掃除の方法は、とても簡単です。シンクに重曹を振りかけて、濡らしたスポンジやブラシなどでクルクルと円を描くように汚れを磨くだけ。振りかける重曹の量は、シンクに付着した汚れに応じて調節するようにしましょう。後は水で洗い流すだけで、シンクの汚れはきれいに取り除くことができます。また、重曹の研磨効果により汚れだけでなくシンクも磨かれ、掃除前よりもシンクをピカピカにすることができます。
特にしつこい汚れがある場合は、重曹にプラスしてクエン酸を用いるのも効果的です。シンクに重曹を振りかけた後、500mlのお湯に大さじ1杯のクエン酸を溶かしたものを流し込めば、炭酸ガスが発泡し汚れを浮き上がらせて取り除くことができます。後は、水で洗い流すだけ。たったこれだけで、シンクのしつこい油汚れをきれいに落とすことができるのです。
■シンクをピカピカにするだけでなく、二次的効果も！？
重曹には、シンクにこびりついたしつこい油汚れを落とす効果だけでなく、二次的効果もあります。その二次的効果とは、ヌメりや悪臭など「排水口の汚れ」を取り除く効果です。
ヌメりや悪臭の原因はカビや雑菌であるため、排水口には触れたくないもの。そんな誰もが苦手とする排水口の汚れは、化学洗剤を用いても取れない場合もあります。だからといって、排水口の汚れをそのまま放っておくと、さらにヌメりや悪臭が増してしまい排水口を詰まらせてしまう原因にもなります。
そんな排水口の汚れは、シンク掃除後の重曹を水で洗い流すだけできれいに取り除くことができます。重曹を用いてシンク掃除を行うことで、シンクがピカピカになるだけでなく排水口の汚れも取り除けるという二次的効果も得ることができるのです。
掃除をつい怠ってしまい、しつこい汚れとなってしまうシンクの油汚れ。重曹があれば、そんなシンクのしつこい油汚れも簡単に落とすことができます。重曹を活用し、手間をかけずに効果的に掃除しましょう。
