発症するとつらい病気の1つに、「インフルエンザ」があげられます。インフルエンザにかかると全身の倦怠感や高熱にうなされます。ウイルスが体からなくなる目安である約1週間は安静にしておかなければなりません。インフルエンザは感染力も非常に高いため、周囲にうつしてしまわないよう、人との接触もできるだけ避ける必要があります。また、全身の倦怠感から家事などもおろそかになってしまい、仕事だけでなく生活にもさまざまな支障がでてしまいます。
そんなつらいインフルエンザは、できれば予防したいもの……。
インフルエンザの予防に効果的なものとして、「消毒液」があげられます。
ここでは、インフルエンザ予防にもなる消毒液の特徴や活用法についてご紹介します。
■消毒液の種類
一口に「消毒液」といっても、その種類はさまざまです。家庭で使われる主な消毒液としては、『消毒用エタノール』や『消毒用エタノールIPなどがあげられます。いずれも第3類医薬品で、皮膚や器具、物品の殺菌や消毒に効果があります。薬局で簡単に購入できることから、一般家庭でもよく使われる消毒液となっています。
■それぞれの消毒液の違い
消毒用エタノールや消毒用エタノールIPの主な効果はどれも同じではあるものの、いくつかの違いもあげられます。以下では、その違いについてご紹介しています。
・原料はサトウキビ
消毒用エタノール、消毒用エタノールIPに含まれているエタノールは、ビールや焼酎に含まれているアルコールと同じエタノールであり、天然のサトウキビが原料であるため、器具や物品の消毒はもちろん、人の肌にも安心して使えます。
・成分の違い
消毒用エタノールと消毒用エタノールIPの製品名は、とてもよく似ています。効能も似ているため一見同じに思えますが、含まれている成分が少し異なります。
消毒用エタノールには、エタノール(C2H6O)76.9~81.4vol%が含まれています。これに対して、消毒用エタノールIPにはエタノール(C2H6O)76.9~81.4vol%に加え、添加物としてイソプロパノールが含まれています。なお、両者の殺菌効果は同じであり、その使い方にも違いはありません。
・酒税の有無
エタノールは、第一級アルコールの一種。それに対してイソプロパノールは第二級アルコールの一種であるため、酒税がかかりません。酒税がかからないということは、低価格で提供できるということ。
消毒用エタノールIPには添加物としてイソプロパノールが含まれているため、消毒用エタノールと効果効能はほとんど一緒であるにも関わらず酒税がかかりません。そのため、多くの場合、消毒用エタノールよりも低価格で提供できるのです。
■インフルエンザの予防にも
殺菌や消毒効果のある消毒用エタノールや消毒用エタノールIPは、インフルエンザを予防するのに効果的です。それらを使用して身の回りのものを消毒することで、日頃からインフルエンザを予防することができます。身の回りのものを消毒するには消毒用エタノールや消毒用エタノールIPがおすすめです。これに対して、手を消毒する場合には保湿成分が入った手ピカジェルがおすすめです。こうしたアルコール手指消毒剤やエタノールを使って身の回りのものや手の消毒を行うことで、より効果的にインフルエンザを予防することができます。
アルコール手指消毒剤や消毒用エタノールIPを上手く活用し、日頃からインフルエンザを予防しましょう。