腹痛や食欲不振、肌荒れなど、さまざまな症状を引き起こす便秘。そんな便秘に悩まされている方も少なくありません。「便秘を解消したい」と考えるものの、そもそも便秘のメカニズムを知らずに便秘になりやすい生活習慣を送ってしまっている方もいます。
そこで今回は、便秘のメカニズムをご紹介するとともに、便秘になりやすい人の特徴や解消法についてご紹介します。
■そもそも便秘って、なに?
便秘とは、一般的に排便の回数が少ない状態を指します。なお、ただ回数が少ないだけでなく、お腹の中に便が残っているような「残便感」や便が出しづらい「排便困難感」がある状態も便秘に含まれます。とはいえ、排便の回数や量などは個人差があるため、一概に「1日1回は排便しなければ便秘に該当する」と断定することはできません。病院で「便秘」と診断されるのは、主に排便回数が週に3回未満の状態である場合です。2日に1回以上出る場合は便秘には該当しないため、心配する必要はありません。
■便秘になりやすい人って、どんな人?
便秘に悩まされる人の中には、便秘になりやすい生活習慣を送ってしまっている方が少なくありません。便秘になりやすい人の特徴としては、以下のものがあげられます。
・食物繊維が不足している人
便の構成物には、食物繊維が含まれています。そのため、食物繊維の摂取量が少なければ便の量も少なくなり、排便回数も減ってしまいます。それが原因となり、便秘が引き起こされます。
・水分が不足しがちな人
便の主成分は、水です。そのため、水分の摂取量が少なければ便がつくられないため便秘を引き起こしてしまいます。また、発汗量の多い人も体内の水分量が減りやすいため、水分の摂取量が少ない人と同じく注意が必要です。
・精神的ストレスを抱えやすい人
精神的ストレスを抱えると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。こうした自律神経の乱れは、腸の働きを低下させてしまうことに繋がります。腸の働きが低下すると便の生成を妨げてしまうことにもなり、便秘を引き起こしてしまいます。
・運動不足の人
運動などで体を動かすと、ぜん動運動を促す筋肉(排便を促す筋肉)が鍛えられ腸の働きが活発になります。反対に、運動不足であれば筋力が低下してしまい、ぜん動運動が活発に行われずに便秘を引き起こしてしまうのです。
・妊娠中の人
妊娠すると、赤ちゃんが大きくなるたびに子宮が腸を圧迫するようになります。子宮が腸を圧迫すると便の通りが悪くなってしまい、便秘を引き起こしやすくなります。また、妊娠中は女性ホルモンが多く分泌されます。女性ホルモンはストレスを与えたり、排便を促すぜん動運動を抑制したりする働きがあるため、便秘を引き起こす原因となるのです。
■便秘の解消法
イヤな便秘を解消するには、食物繊維が多く含まれた食品や水分を積極的に摂取したり、自分なりのストレス解消法を見つけたり、適度な運動を心がけるなど生活習慣を改善する必要があります。とはいえ、それでもなかなか便秘が解消されない場合もあります。
浣腸には、便を柔らかくしたり、直腸に刺激を与えることで腸の働きを活発にしたりする効果があります。また、浣腸には即効性があり、排便のタイミングをコントロールすることもできるため、好きな時間や場所で使うことができるのです。
生活習慣を改善してもなかなか解消されない便秘……。そんなやっかいな便秘でも、浣腸があればスッキリと解消させることができます!