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【医師監修】ロタウイルスに大人が感染するとどうなる?感染経路や予防方法を解説

2023.01.31| 感染症・消毒

ロタウイルスは子どもがかかるウイルスというイメージがあるかもしれませんが、大人が感染することはあるのでしょうか。今回はそもそもロタウイルスとは何か、大人が感染する可能性はあるのか、感染経路などについて詳しく解説します。

また、予防方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ロタウイルスとは?

ロタウイルスは、急性胃腸炎の原因ウイルスの代表的なものです。急性胃腸炎は、0~6歳の乳幼児期がかかりやすい病気です。

感染力が強く、ほとんどの場合5歳ころまでに1度は感染するといわれています。

ロタウイルスは大人にも感染する

ロタウイルスは乳幼児の感染が多い傾向にありますが、大人も感染することもあります。

ただし、大人は何度も過去に感染しているケースが多く、ほとんどの場合症状が出ないことが多いです。

大人でも吐き気や嘔吐、下痢などの症状がある場合、感染の可能性も視野に入れ、症状が重い場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

大人がロタウイルスを疑われる場合は出勤できない?

下痢や嘔吐などの症状がみられる間は、感染防止の観点からも、出勤は控えるようにしましょう。通常、出勤停止になることはありませんが、就業規則に記載がある場合は確認するようにしてください。

症状が治まり、体調が良くなったら出勤しても問題ない場合がほとんどです。

ただし、便の中には1週間から1ヶ月ほどウイルスが排出しているため、感染拡大を防ぐためにトイレ後の手洗いを徹底することが大切です。

ロタウイルスの感染経路

ロタウイルスの主な感染経路は糞口感染です。

トイレ後にきちんと手洗いをせず、手にウイルスが付着したまま食べたり飲んだりすることで、感染します。

汚染された食物や水を触り、ウイルスが口に入って感染する可能性もあります。

ロタウイルスの予防方法

ここからはロタウイルスの予防方法を2つ紹介します。自身が感染しないためにも、日頃から予防の徹底をしましょう。

手洗いの徹底

ロタウイルスに感染しないためには、普段からきちんと手洗いを行うよう心がけましょう。

とくに、帰宅後や食事前、調理前などは石けんを使ってしっかりと手洗いを行い、感染防止に努めましょう。

汚物を適切に処理する

嘔吐物や下痢などの汚物は、適切に処理を行い、感染拡大を防ぐことも大切です。汚物はゴム手袋などを着用して、直接手で触れないように処理しましょう。

捨てるものは直接ではなく、ポリ袋に入れてからゴミ箱に捨てるようにしましょう。

汚物で汚れた衣類は、汚れていない衣類とは分別して洗濯するようにしてください。

色や柄のない衣類であれば、次亜塩素酸ナトリウムでつけおき消毒すると良いでしょう。

汚物で汚れた床などは、乾燥しないうちに塩素系漂白剤や家庭用漂白剤を薄めたもので拭き掃除を行うと良いです。

大人もロタウイルスの感染に注意!原因を理解し予防しよう

ロタウイルスは感染力が強いウイルスです。大人もロタウイルスに感染するため、日頃から予防を行うことが大切です。 普段からきちんと手洗いをし、嘔吐や下痢をした場合は適切に処理しましょう。体調が優れない場合は、我慢せずに医療機関を受診するようにしましょう。

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