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家族がノロウイルスに感染してしまったら?家庭内感染を防ぐ6つのアイテム

2022.11.28| 感染症・消毒

「ノロウイルスに感染した家族を看病していたら、うつされてしまった」というケースが頻繁にみられます。家族がノロウイルスに感染すると、何としてでも家庭内感染は防ぎたいもの。家庭内感染を防げずに家族全員がノロウイルスに感染してしまうと、仕事や学校、生活に支障が出るだけでなく、家族でトイレを取り合うことにもなりかねません。
そこで今回は、家族がノロウイルスに感染した場合の家庭内感染を防ぐ効果的な方法についてご紹介します。

 

■重要なのは「接触感染」をいかに防げるか

ノロウイルスに感染すると、嘔吐や下痢、発熱や吐き気などつらい諸症状を引き起こします。感染力は非常に強く、主に3つの経路によって感染します。
それぞれ、ノロウイルスに汚染された食べ物を口にすることで感染する「経口感染」、感染者の飛沫を吸い込むことで感染する「飛沫感染」、汚染されたものに触れることで感染する「接触感染」です。

家庭内感染を防ぐためには、3つの感染経路の中でもいかに飛沫感染や接触感染を防げるかが重要となります。感染者の触れたものにはできるだけ触れないように気をつけるのはもちろん、感染者の吐しゃ物などを処理する際には新聞紙などをかけて飛び散りを防いだり、汚物はビニール袋に入れて完全密封した上で捨てたり、汚物処理後は手洗いや殺菌消毒を徹底するなど、細心の注意を払うことで家庭内感染は大幅に防ぐことができます。

 

■そろえておくべき6つのアイテム

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ノロウイルスに感染した家族を「うつされたくないから」といって放っておくわけにはいきません。しかし、だからといって何も対策せずに看病するのは厳禁です。ノロウイルスに感染した家族を看病する際は、必ず感染対策を行った上で看病するようにしましょう。
感染対策に効果的なアイテムとして、以下の6つがあげられます。

 

・マスク
家庭内に感染者がいる場合は、飛沫感染や空気感染を防ぐためにもマスクを着用しておいた方がよいでしょう。特に、感染者の吐しゃ物など汚物処理を行う際にはマスクの着用は不可欠です。

・使い捨て手袋
吐しゃ物など汚物処理を行う際の接触感染を防ぐには、手袋も必須です。素手で汚物に触れるようなことはせず、必ず使い捨て手袋を着用した上で汚物処理を行いましょう。

・エプロン
感染者の汚物処理を行う際、ウイルスが飛び散って着ている服に付着する場合があります。ウイルスや汚れの付着を防ぐためにも、マスクや手袋だけでなくエプロンも着用する必要があります。

・石鹸
石鹸を用いた手洗いは、手に付着したウイルスを洗い落とすのに効果的です。帰宅後や食事の前、汚物処理の後などは必ず石鹸を使った手洗いを行うようにしましょう。

・ペーパータオル
共有のタオルは、接触感染の大きな要因のひとつ。接触感染を防ぐためにも、家庭内にノロウイルスの感染者がいる場合はペーパータオルを用いるようにしましょう。

・消毒剤
ウイルスを不活性化させるのに効果的なアイテムのひとつです。感染者の触れるものはできるだけ消毒剤で殺菌消毒し、感染拡大を防ぎましょう。

 

 

■ノロウイルスに効果的な消毒剤とは?

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ノロウイルスを不活性化させるには、塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムが効果的です。とはいえ、塩素系漂白剤は刺激性が強く、ニオイもきつかったり使用後にヌルヌル感が残ってしまったりと、皮膚への刺激や使用感が気になるもの。そこで、エタノールにクエン酸を加えてpHを酸性にした消毒剤がおすすめです。pHが酸性になることでエタノールの除菌効果が増し、ノンエンベロープウイルスであるノロウイルスにも効果的に作用します。

 

■他にも、こんなことに気をつけよう!

家庭内感染を効果的に防ぐには、感染を防ぐ6つのアイテムをそろえたり消毒剤で殺菌消毒するという対策以外にも、感染者と他の家族が使用する洗面所やトイレを分けたり感染者の使用する食器を使い捨てのものに替えたり、さらには洗濯物を感染者のものと分けて洗濯したりすることでも感染拡大を抑えることができます。

多くの感染経路をもつノロウイルス。家庭内での感染を防ぐためには、さまざまなアイテムを駆使して細心の注意を払った対策を行いましょう。

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