ライフスタイル
家具や壁、雑貨などに貼ったシールをはがしたいものの、きれいにはがせず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
シールの多くははがれないように作られているので、簡単にはがせないのも当然です。表面部分だけを取っても、多くの場合は粘着剤が残ります。シール跡の見た目の悪さに加え、ベタベタとした感触に不快感を覚える方もいるでしょう。
今回は、シールがきれいにはがれない理由やきれいにはがす方法、シール跡の処理方法、シールをはがすアイテムとしておすすめの無水エタノールの使い道を紹介します。掃除の際にぜひ役立ててください。
シールの裏面には、すぐにはがれないためにある程度強度のある粘着剤が使用されています。はがすことを前提に作られていない場合が多く、きれいにはがすのは意外と難しいです。
また、貼ってから時間が経つと粘着剤が熱や紫外線により劣化し、柔軟性がなくなってさらにはがしにくくなります。
なかなかはがれないシールは、表の印刷部分だけはがれても、粘着剤の部分がはがれず、シール跡となりやすいです。
シールをきれいにはがす方法は以下のとおりです。
家にあるものを活用してシールをはがしたい方は、台所洗剤やドライヤーを使った方法がおすすめです。
多くのシールをはがす必要がある方や、できるだけ簡単にシールを剥がしたい方は、シールはがし剤を使用しましょう。それぞれの方法を詳しく紹介します。
シールをきれいにはがすには、台所用洗剤を使うのがおすすめです。台所用洗剤に含まれる界面活性剤は、シールの粘着剤と素材の間に隙間を作ります。水分がシールに浸透すると、ふやけてはがしやすくなります。
台所用洗剤を使ったシールのはがし方の手順は、以下のとおりです。
一度できれいに取れない場合には、同じ方法を何度か繰り返しましょう。ただし、台所用洗剤を使う方法は、防水シールには向いていません。ほかの方法ではがしましょう。
ドライヤーで温めるのも、シールをはがすのに効果的な方法です。シールを温めると固まった粘着剤が柔らかくなり、はがしやすくなります。
ドライヤーで温めてシールをはがす際の手順は、以下のとおりです。
ドライヤーの熱は、シールが貼ってある素材の変形・変色の原因になるので、熱に弱い素材への使用は避けましょう。
シールを確実かつきれいにはがすには、シールはがし剤の使用がおすすめです。シールはがし剤には、シールの粘着剤を溶かして柔らかくする有機溶剤が含まれています。
シールはがし剤を使ったシールはがしの一般的な手順は、以下のとおりです。
製品によっては手順が異なる場合もあります。スプレーの裏や付属の説明書に従いましょう。
シールはがし剤により素材が痛んだり変色したりする場合もあるので、使用して良い素材かを必ず確認しましょう。心配なときには、あらかじめ目立たない場所で確認してください。
作業時には、ゴム手袋やビニール手袋をつけましょう。有機溶剤は揮発性が高く有害性があるので、よく換気して使用するのも重要なポイントです。
シールを上手にはがせなかったときの対処法は、以下のとおりです。
それぞれの対処法を詳しく解説します。
シールを上手にはがせなかった場合には、消しゴムでシール跡を擦って落とすと良いでしょう。素材が汚れないよう、鉛筆の跡がついていないきれいな消しゴムを使用するのがポイントです。
また、シールの印刷面は消しゴムのみでは取りにくいので、ある程度シールを除去した後に使用してください。消しゴムは、端から円を描くように動かします。強く擦りすぎて素材を傷つけないよう注意しましょう。
シール跡が残ってしまった場合には、ガムテープを使用するのがおすすめです。粘着剤が残ってベタベタする部分も、ガムテープの粘着力を使えばきれいに除去できます。
ガムテープでシール跡を除去する手順は、以下のとおりです。
シール跡をガムテープの粘着面に移すようなイメージで行うと、うまく除去しやすいです。ガムテープの粘着力が弱まったら、ずらして新しい部分を使用しましょう。
ただし、塗装面がはがれてしまう可能性があるため、ガムテープを使用しても問題ないかを確認することも大切です。
シール跡を消すには、無水エタノールの使用もおすすめです。無水エタノールとは、水分を含んでいない純度の高いアルコールです。ドラッグストアやホームセンターなどで購入できます。
無水エタノールを使ったシール跡の除去方法は、以下のとおりです。
無水エタノールは汎用性が高いため、シールをはがした後もさまざまなことに使用できます。
無水エタノールでシールをはがすときの注意点は、以下のとおりです。
それぞれの注意点を詳しく解説します。
無水アルコールを使ってシール跡を掃除する場合には、シールが貼られている素材がアルコールに弱くないかをチェックする必要があります。
無水アルコールが使用できない主な素材は、以下のとおりです。
アルコールを使って良いか判断できない場合は、シールはがしをする前に目立たない部分で試しましょう。
無水エタノールは引火性が高いので、火の近くで使用すると非常に危険です。静電気でも引火することがあるため、十分な注意を払いましょう。
また、無水エタノールが手についている状態でコンロやタバコに火をつけるのも大変危険です。無水エタノールを使った部屋で火を扱う場合には、無水エタノールが完全に乾いたことを確認し、さらによく換気してからにしましょう。
無水エタノールを使用するときには、窓を開けるか換気扇を回すなどして換気しましょう。
無水エタノールは揮発性が高く、常温でも気化します。アルコールに弱い方は気分が悪くなる可能性があります。長時間連続して使用しないように気をつけるのも大切なポイントです。
シール跡を落とす以外にも、無水エタノールはさまざまな場面で活用できます。主な活用方法は、以下のとおりです。
それぞれの活用法を詳しく紹介します。
無水エタノールは、パソコンのキーボード・マウス・リモコンなど電化製品の掃除に使用できます。無水エタノールは揮発性が高いため、水拭きできない電化製品の掃除に最適です。
無水エタノールは油になじむので、キーボードやボタンについた皮脂汚れもスムーズに落とせるでしょう。
掃除方法は、布に無水エタノールを染み込ませて電化製品を拭くだけです。細かい箇所を掃除する際には、綿棒に無水エタノールを染み込ませましょう。
ただし、無水エタノールは引火性が高いので、電化製品の掃除をする際には必ず電化製品の電源を落としてください。掃除が終わった後は、無水エタノールが完全に乾いたのを確認してから、電化製品の電源を入れましょう。
なかには、無水エタノールを使用できない製品もあります。掃除する前に、取扱説明書で無水エタノールを使用しても問題ないかを確認してください。掃除する際には、無水エタノールが内部に入り込まないよう注意しましょう。
無水エタノールは、窓掃除に適しています。水拭きで窓掃除をすると拭き跡が残るので、乾いた布で二度拭きする必要があります。しかし、無水エタノールで窓掃除をすれば拭き跡が残りません。
窓掃除の方法は、布に無水エタノールを染み込ませて窓を拭くだけです。無水エタノールでサッシの掃除をすれば、カビ予防にもなります。無水エタノールは常温でも気化するため、室内の窓掃除をする際には必ず換気をしましょう。
無水エタノールと塩素系の洗剤が混ざると有毒な塩素ガスが発生するので、塩素系の洗剤と同時に使わないでください。同じ場所で使用する場合には、2~3日ずらしましょう。
また、くもり止めのコーティングが施されているガラスや特殊加工されているガラスは、変質の恐れがあるので無水エタノールの使用は控えましょう。
無水エタノールは油になじみやすいので、油汚れをスムーズに落とせます。換気扇・コンロ・電子レンジなどの掃除におすすめです。
掃除方法は、無水エタノールをスプレーボトルに入れ、掃除したいところにスプレーし、乾いた布で拭くだけです。スプレーボトルは、アルコール対応の製品を選びましょう。
ただし、キッチンは火を使う場所なので、無水エタノールに引火しないようくれぐれも注意する必要があります。掃除後には無水エタノールが乾いたのを確認し、よく換気してからキッチンを使用しましょう。
また、掃除する箇所が無水エタノールの使用が可能かを、製品のホームページや取扱説明書で確認しましょう。
なお、キッチンの油汚れについては以下もご参考ください。
油汚れの落とし方を紹介!場所ごとの適切な掃除方法で清潔な部屋を目指そう
シールは、はがすときに跡が残る場合が多いです。とくに、長期間貼ってあるシールは粘着剤が劣化してはがれにくくなっている傾向があります。
新たなアイテムを購入せずにシールをはがしたい方は、台所用洗剤やドライヤーを使った方法がおすすめです。たくさんのシールを簡単にはがしたい場合には、シールはがし剤を使用すると良いでしょう。
また、シール跡が残ってしまった場合には、消しゴムやガムテープ、無水エタノールで除去できます。無水エタノールを活用して、電化製品の掃除や窓掃除、キッチンの油汚れの掃除をするのも良いでしょう。
Recommended product