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無水エタノールは消毒用エタノールよりもアルコール濃度が高い製品で、掃除にも役立つアイテムの1つとして知られています。多くの場合、掃除に使用する無水エタノールは薄めて使用する方法が一般的です。
しかし、無水エタノールをどのくらいの分量の水で薄めたら良いのかわからず、掃除に使用するのをためらっている方も多いのではないでしょうか。
今回は「無水エタノールの薄め方」を紹介します。「無水エタノールを使った掃除方法」も解説するので、お部屋のお手入れに活用したい方はぜひ参考にしてください。
無水エタノールは、エタノールや消毒用エタノールよりもアルコール濃度が高いのが特徴です。水をほとんど含んでいないため、洗浄力の高さから頑固な汚れの掃除に活躍します。
揮発性も高いため、水分の残りが気になる箇所の掃除やお手入れにも使いやすいアイテムです。ただし、肌への刺激も強いので、無水エタノールを使用する際はゴム手袋を着用しましょう。
無水エタノールは原液のまま使用することも可能です。しかし、水分の蒸発が早い性質を持っているため、水気を必要とする掃除では使いにくいという難点があります。
無水エタノールを水で薄めて使用すれば、若干の水分を残した状態で掃除ができます。無水エタノールを薄める際は水道水を使用しても構いませんが、不純物を含まない精製水で薄めるのが望ましいです。
水で薄めた無水エタノールの品質が気になる方は、精製水で希釈しましょう。
無水エタノールを掃除に使用する際は「無水エタノール80mL:精製水20mL」の割合で薄めてください。
手軽に無水エタノールを噴きかけて掃除をしたい方は、スプレーボトルを活用すると便利です。ただし、無水エタノールにより変質しやすい材質の容器は使用を控えましょう。
ポリスチレン(スチロール樹脂)やAS樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)は変質の可能性があるので注意が必要です。
スプレーボトルや別の容器に無水エタノールを移して使用する方は、事前に材質をチェックしてください。
無水エタノールの性質上、家具や家電の塗装やニスが剥がれてしまうことがあります。無水エタノールを使用して掃除をする前に、素材に適した掃除方法であるか確認しましょう。
以下に該当する素材は、無水エタノールの使用が望ましくありません。
無水エタノールを使用すべきか判断に迷う場合は、目立たない箇所で一度試してみてから使用してください。
また、無水エタノールは引火しやすい性質もあるため、キッチンや暖房機器など火の気のある場所の掃除に使用する際は十分に注意しましょう。
無水エタノールは揮発後も空気中にアルコール成分が残るため、換気をしながら掃除を行うことが大切です。
無水エタノールが活躍する掃除の場所と、掃除方法を紹介します。掃除を行う際は必ずゴム手袋を着用し、掃除箇所の素材を傷つけないように注意しながら作業をしてください。
それぞれの掃除手順を確認し、気になる部分の汚れをきれいにしましょう。
無水エタノールを使用する前に、必ず清掃対象となる製品のホームページや取り扱い説明書の清掃方法をよくご覧いただき、使用可能かご確認ください。
無水エタノールは、油汚れを落とす洗浄力に期待ができます。油汚れが蓄積しやすいキッチン周りの掃除に役立つので、頑固な汚れの落とし方に悩んでいる方は以下の掃除方法を試してみましょう。
ガスコンロは調理中の食材や油、調味料などが飛び散るため、汚れやすい箇所です。掃除をせずに放置すると頑固な汚れとなって落としにくくなるので、こまめな掃除を心がけてください。
《用意するもの》
【ガスコンロの掃除方法】
ガスコンロの汚れは重曹でも落とすことができます。重曹での掃除方法を知りたい方は「キッチン周りのお手入れは、重曹で!」を参考にしてみてください。
シンクは食器を洗ったり調理したりするうちに、汚れが蓄積します。清潔なキッチンで料理するためにも、定期的にお手入れしましょう。
エタノールという成分は、シンクの消毒や殺菌効果に期待ができます。掃除方法は至ってシンプルですので、ぜひ試してみてください。
《用意するもの》
【シンクの掃除方法】
電子レンジやミキサー、コーヒーメーカーなどの調理家電も定期的なお手入れが必要です。とくに油汚れが付着しやすい調理家電は意識的に掃除を行いましょう。
以下の掃除手順を参考に、汚れが蓄積するのを防いでください。
《用意するもの》
【調理家電の掃除方法】
無水エタノールは、水分の拭き残しが気になる窓ガラスの掃除に役立ちます。拭き残しが気になる場合は、無水エタノールを薄めずに使用しましょう。
用途に合わせて無水エタノールを薄めたり原液で使用したりと、工夫をしながら活用してください。
《用意するもの》
【窓ガラスの掃除方法】
無水エタノールを薄めたものをスプレーボトルに入れて使用すれば、汚れが気になった際に気軽に床の拭き掃除ができます。
無水エタノールを活用することで、ちょっとした軽微な汚れから頑固な黒ずみ汚れまで落とせる可能性があります。
フローリングと畳では掃除方法が異なるので、それぞれのお手入れ方法を紹介します。
フローリングに無水エタノールを使用すると、ワックス加工が剥がれる可能性があります。無水エタノールを塗布する前にフローリングの素材や加工を確認し、目立たない箇所で試してから掃除に活用してください。
また、フローリングの掃除後はカビの原因となる湿気や水気が残らないように、しっかりと乾かしましょう。
《用意するもの》
【フローリングの掃除方法】
畳の材質上、カビが生えるのを懸念して拭き掃除をためらっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、汚れやホコリを放置するとカビや頑固な汚れとなってしまう可能性があります。
揮発性の高い無水エタノールを使用すれば、水分の残りを気にせず掃除ができるかもしれません。掃除方法を詳しく解説するので、無水エタノールを薄めるか原液のまま使用するかを検討してから作業しましょう。
《用意するもの》
【畳の掃除方法】
ペットや子どもが愛用するおもちゃのお手入れにも無水エタノールが活躍します。
ただし、おもちゃの素材によっては無水エタノールの使用が望ましくない場合があります。素材の変質が心配な方は、無水エタノールが使用可能であるか確認してからお手入れしてください。
《用意するもの》
【おもちゃの掃除方法】
水気が残る掃除が適さない電子機器の掃除には、希釈しない無水エタノールを使用しましょう。乾拭きだけでは落ちない汚れも、揮発性の高い無水エタノールであれば水気の残りを気にせずお手入れができます。
リモコンやパソコンのキーボード、スマートフォンや照明器具、ゲーム機やテレビの掃除に原液の無水エタノールを使って拭き掃除をしてください。
リモコンやパソコンのキーボードの隙間など、細かな部分は無水エタノールを染み込ませた綿棒でお手入れします。
電子機器の掃除をする際は、原液であっても無水エタノールを直接噴きかけず、クロスや柔らかい布に液体を染み込ませてから拭き掃除をしましょう。
電子機器の電源は切った状態で掃除をしてください。
また、無水エタノールのご利用にあたっては機器の説明書などに記載の清掃方法に従ってご利用ください。
無水エタノールは、汚れを落とす効果が期待できるアイテムです。掃除にも大活躍するアイテムなので、ホームケア用品として1つ準備しておくと重宝します。
無水エタノールを掃除に使用する際は、お手入れする箇所に合わせて原液と水で薄めたものを使い分けましょう。
頑固な汚れになると掃除の手間がかかるので、無水エタノールを活用しながらこまめなお手入れを心がけてください。
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