ライフスタイル
油性ペンをよく使用する方は、衣類や家具などに誤って汚れを付けてしまった経験があるのではないでしょうか。水で簡単にインクが落ちることのない便利なアイテムですが、一方で汚れを落とす場合は一苦労です。
今回は「油性ペン汚れの落とし方」を紹介します。素材に合ったお手入れ方法を解説するので、油性ペンの汚れに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ペンの種類を大きく分けると「油性」と「水性」の2種類です。水性ペンは着色料を水に溶かしたもので、性質上水に溶けやすいことから汚れも比較的落ちやすい傾向にあります。
一方、油性ペンは着色料と油分を混ぜ合わせたものです。水と油は分離する性質があることから、油性ペンの汚れは水では簡単に落ちません。
耐久性に優れているため、衣類に名前を書いたりプラスチック製品に書き込んだりする場合は油性ペンが活躍します。
しかし、意図しない場所に油性ペンの汚れが付着すると汚れを落とすのに手間がかかります。油性ペンをよく使用する方は、汚れの落とし方を覚えておきましょう。
油性ペンの汚れを落とす際に便利な3つのアイテムを紹介します。素材によっては使用が望ましくない場合もあるので、きちんと適性を確認してから汚れ落としに使いましょう。
クレンジングオイルには、分離してしまう油分と水を混ぜ合わせる作用がある乳化剤が含まれています。そのため、水だけでは落ちない油性ペンの油分も、クレンジングオイルで落とせることがあります。
衣類やソファなど、布製品の油性汚れに役立つアイテムなので、クレンジングオイルをお持ちの方はぜひ活用しましょう。
除光液はマニキュアを落とすアイテムです。普段からセルフネイルを楽しんでいる方は、除光液をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
除光液には酢酸エチルやアセトンなど、油性ペンの汚れを落とす際に役立つ成分が含まれています。衣類やプラスチック製品に付いた油性ペンの汚れに除光液が使われているので、落ちない汚れに悩んでいる方は試してみてください。
カーペットやビニール、布製品の油性ペンの汚れは、無水エタノールで落ちる場合があります。無水エタノールは揮発性が高いため、汚れを落とす際に水分の残りが気になる箇所の掃除にも役立ちます。
ただし、無水エタノールはアルコール濃度が高いので、素材の傷みが気になる場合は水で薄めて使用しましょう。
油性ペンの汚れだけではなく、あらゆる場所の掃除に役立つアイテムですので、ホームケアアイテムとして常備しておくと便利です。
油性ペンの汚れが付着した素材別に、落とし方を紹介します。注意点も確認しながら汚れ落としを実践しましょう。
衣類やタオル、ソファのカバーなど、布製品の油性ペンの汚れの落とし方を紹介します。素材の色まで消えてしまう可能性があるので、まずは目立たない場所で試してみてから本格的な作業を行ってください。
《用意するもの》
【衣類の油性ペン汚れの落とし方】
プラスチック製品の油性ペンの汚れは、消しゴムを活用する方法もあります。消しゴムの使用が望ましくない場合は、以下の方法を試してみてください。
ただし、プラスチック製品の素材によっては除光液や無水エタノールの使用により素材が溶けてしまう場合もあるので注意しましょう。
《用意するもの》
【プラスチック製品の油性ペン汚れの落とし方】
汚れが残っているようであれば、消しゴムやメラミンスポンジで擦り落とす方法も試してみてください。
木製の家具や、ドア、柱などに付いた油性ペンの汚れは、柑橘系の皮で落ちる場合があります。食べ終わった柑橘系の皮があれば、試しにケアしてみるのも1つの方法です。
無水エタノールを使用した汚れの落とし方も紹介するので、それぞれの木製品に試しやすい方法で汚れ落としを試してみてください。
《用意するもの》
【柑橘系の皮を使った油性ペン汚れの落とし方】
《用意するもの》
【無水エタノールを使った油性ペン汚れの落とし方】
※無水エタノールを使用する際は、木製品の変色に注意が必要です。目立たない箇所で使用を試してから油性ペンの汚れを落としてください。
床や壁の油性ペンの汚れは、除光液や無水エタノールが役立ちます。ただし、床や壁の材質によっては適さない場合もあるので注意しましょう。
床や壁と一口にまとめても、各家庭によって素材は異なります。材質を傷める心配がある場合は、影響の少ない部分で試してから汚れを落としてください。
《用意するもの》
【床や壁の油性ペン汚れの落とし方】
除光液や無水エタノールで汚れが落ちない場合は、メラミンスポンジや消しゴムでやさしく汚れを擦り落としましょう。
※コーティングされていない床や壁は、摩擦による痛みに注意しましょう。また、除光液や無水エタノールの使用により、コーティング剤や塗装が剥がれてしまう可能性もあるので留意してください。
鞄や財布、合皮製の皮製品の油性ペン汚れをセルフケアする場合は、無水エタノールを使用します。
ただし、無水エタノールを使用すると皮製品が変色したり劣化したりする場合があるので注意が必要です。心配な方は専門業者に依頼しましょう。
セルフケアの方法は1つの手段として参考にしてください。
《用意するもの》
【革製品の油性ペン汚れの落とし方】
油性ペンの汚れは水洗いでは落ちないため、セルフケアに悩むことがあります。クレンジングオイルや除光液、無水エタノールで油性ペンの汚れを落とせる可能性があるので、素材に合った方法でお手入れしてみましょう。
セルフケアが難しい革製品や木製品は、プロの業者に依頼する方法もあります。紹介したお手入れ方法は手軽に試せるので、色落ちや劣化のリスクも考慮した上で試してみてください。
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