グリセリン浣腸液50%「ケンエー」[Lタイプ]

30mL
30mL
30mL×20
30mL×20
40mL
40mL
40mL×20
40mL×20
60mL
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90mL
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120mL
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150mL
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120mL
120mL×10
150mL
150mL×10

プロダクトシート

一般名 グリセリン浣腸
日本標準商品分類番号 872357
薬効分類 ディスポーザブル グリセリン浣腸
組成 100g中 日本薬局方グリセリン 50g含有。
添加物としてエチルパラベン、ブチルパラベンを含有する。
区分 普通薬
貯法 室温保存
承認番号 30200AMX00009
薬価基準収載医薬品コード 30mL×20:2357701K3140
40mL×20:2357701K4112
60mL×10:2357701K6239
90mL×10:2357701Y1043
120mL×10:2357701K8193
150mL×10:2357701K9181
個別医薬品コード(YJコード) 30mL×20:2357701K3140
40mL×20:2357701K4112
60mL×10:2357701K6239
90mL×10:2357701Y1043
120mL×10:2357701K8193
150mL×10:2357701K9181
レセプト電算処理システムコード 30mL×20:620483802
40mL×20:620484402
60mL×10:620485302
90mL×10:620487802
120mL×10:620486402
150mL×10:620487402
単位薬価(円) 30mL×20:1個 110.10
40mL×20:1個 118.50
60mL×10:1個 131.70
90mL×10:1個 153.40
120mL×10:1個 166.50
150mL×10:1個 187.90

製品コード

包装 統一
商品コード
GS1-RSSコード
(調剤包装単位)
GS1-RSSコード
(販売包装単位)
使用
期限
30mL×20 286216959 (01)04987286816951 (01)14987286216956 3年
40mL×20 286216966 (01)04987286816968 (01)14987286216963 3年
60mL×10 286216973 (01)04987286816975 (01)14987286216970 3年
90mL×10 286216980 (01)04987286816982 (01)14987286216987 3年
120mL×10 286216997 (01)04987286816999 (01)14987286216994 3年
150mL×10 286217000 (01)04987286817002 (01)14987286217007 3年

Q&A

製剤

LタイプとSタイプの違いは?
LタイプとSタイプは薬液が同じですが、容器が異なります。(写真参照)
kenei_g_enema
[Lタイプ]
・アコーディオン方式の容器で、握りやすく、全量をワンプッシュで注入できます。
・レクタルチューブは目盛入りで、挿入深度の目安になります。
・スライド式ストッパーが付いているので、レクタルチューブの過挿入を防止します。
・レクタルチューブの先端のノズル部分には、逆流防止弁が付いているので、不快な浣腸液の逆流を防ぎます。

[Sタイプ]
・イチジク型の容器です。
・レクタルチューブに目盛入りで、挿入深度の目安になります。

治療

投与量の目安は?
患者の膨満感の程度、宿便の状態、一般状態など種々の状態を総合的に判断し、それに応じて浣腸液の投与量を決めることが大切で、医師の指示により決定されます。
原則的には体重1kgあたり1~2mLとの報告があり、年齢別の目安は以下の表のようになっています。年齢、症状により、適宜増減してください。
年齢別 注入量(1回量)
乳児 20~30mL
幼児 30~50mL
学童 50~80mL
成人 50~150mL
浣腸は使用する際に温める必要はあるのですか?その際の温め方は?
浣腸液温は、約40℃(40~41℃)が適温です。直腸温は口腔内温、腋下温より高く、37.5~38℃を示します。一般に高温(43℃以上)では腸粘膜に炎症を起こし、低温では腸壁の毛細血管が収縮して血圧を上昇させたり、寒気を起こす場合があります。腸管を軽度に刺激して、適度の蠕動運動を起こさせ、自覚的にも気持ちの良いのが約40℃(40~41℃)です。
[温め方]
フィルム包装を外し、50℃の温湯に入れます。60℃以上のお湯を用いると、容器の軟化、変形による液漏れを起こす可能性があるので、注意してください。
なお、電子レンジを使用して温める方法は、内溶液の加温が均一に温まらず、また、内溶液の温度も確認できないため、お勧めできません。
[温め時間の目安]
 30mLの場合:約2分30秒
 40mLの場合:   2分30秒~3分
 60mLの場合:   3分       ~3分30秒
120mLの場合:   3分30秒~4分
浣腸を施行する際の体位は?
浣腸を施行するときの患者の体位は一般に左側臥位を取るのが患者にとって最も楽な体位と考えられています。下行結腸以下のS字結腸および直腸の走行は、左上方から右下方へ走っているので、左側臥位を取れば極めて自然的な位置を取ることができます。

安全性(使用上の注意等)

浣腸液を注入する際の注意点は?
①ゆっくりとチューブを回転させながら挿入します。
②肛門をストッパーで押さえながら、60mLあたり20秒以上かけて、ゆっくり注入します。
③グリセリンによる腸蠕動運動や便塊の軟化が十分に起こるように、浣腸液を腸管内に貯留させるため、肛門部を1~3分間トイレットペーパーで圧迫させます。患者には、3~10分間(少なくとも3分間)排便を我慢するように説明します。
弊社では、グリセリン浣腸を施行する際の注意点などをまとめた冊子をご用意しておりますので、弊社MRまでご要望ください。
立位で浣腸を行ってはいけない理由は?
立位での浣腸は、直腸横ひだにチューブがぶつかりやすく、過挿入も起こりやすくなるなど、安全な処置ができないため行うべきではありません。浣腸を施行するときは、左側臥位で行います。
なお、2006年2月に(社)日本看護協会により、緊急安全情報「立位による浣腸実施の事故報告」が、また、2007年2月に(財)日本医療機能評価機構より、医療安全情報No.3「グリセリン浣腸実施に伴う直腸穿孔」が発出され、改めて立位での浣腸を止めるよう呼びかけています。
挿入時に途中で抵抗を感じた場合はどうしたらいいですか?
肛門付近に宿便がないにもかかわらず、チューブ挿入時に抵抗がある場合は、組織障害や患者の苦痛の原因になるので、無理して挿入せず、下記のような対応を取ります。
① 患者に深呼吸させるなどして緊張をとる。
② 浣腸液を少量注入する、(液は腸管の痙攣を緩和させる)
③ チューブを少し抜いて、回転させながら、角度をやや変えて挿入する。
それでも抵抗があったり、患者が痛がるようなら、痔疾患や直腸狭窄などの場合も考えられます。すぐ中止して、医師に報告・相談しましょう。
浣腸後、排便がなく、浣腸液だけが排泄されたら?
2~3時間は様子を見ます。それでも排便が見られない場合は、直腸診を行い、摘便や再度の浣腸を検討します。