エタノール添加ベンザルコニウム塩化物 雑貨品 ザルクリーン

金属に対する影響

ザルクリーンの金属に対する影響について評価するため、供試製剤に各種金属片(ステンレス、銅及びアルミニウム)を室温にて7日間浸漬した際の材質の変化について、
日局 消毒用エタノールと比較検討した。

その結果、ステンレス(SUS304、SUS430及びSUS420J2)に対しては、いずれの供試製剤でも影響は認められなかった。一方、銅及びアルミニウムに対しては、
ザルクリーンで材質の変色が認められた(表4)。

以上のことから、ザルクリーンはステンレスに影響を及ぼさないものの、銅やアルミニウムに影響を及ぼすことが確認された。ザルクリーンの使用方法としては、
スプレーもしくは清拭後に拭き取りを行うため、実際の使用状況では大きな影響は及ぼさないと考えられるが、銅やアルミニウムに対して長時間の接触は避けることが望ましいと考えられる。

【試験方法】
供試製剤(ザルクリーン又は日局 消毒用エタノール)を入れたガラス容器に各種金属片をそれぞれ浸漬させ、室温にて7日間放置した後、各金属の変化を観察した。

表4:金属に対する影響

材質 供試製剤
ザルクリーン 日局 消毒用エタノール
ステンレス SUS304 変化なし 変化なし
SUS430 変化なし 変化なし
SUS420J2 変化なし 変化なし
光沢低下及び
界面部が黒色に変化
変化なし
アルミニウム 光沢低下及び
白色に変化
変化なし