エタノール添加ベンザルコニウム塩化物 雑貨品 ザルクリーン
除菌効果試験〈in vitro,Surface試験〉
ザルクリーンの環境表面における除菌効果について評価するため、一般細菌3種(グラム陽性菌1種、グラム陰性菌2種)及び真菌1種の計4菌種を用いて試験を実施した。
試験はステンレス表面に菌を接種し、乾燥させた後、ウシ血清アルブミンを添加した条件下でザルクリーンを使用した際の除菌効果を評価した。
その結果、ザルクリーンはEscherichia coli NBRC 3806に対して60秒間で、その他の供試菌株に対しては30秒間で十分な除菌効果(99.99%以上の減少)を示した(表2)。
以上のことから、ザルクリーンは優れた除菌効果を有していることが確認された。
- 【試験方法】
- 欧州標準化委員会(CEN)が定めるSurface試験(EN 136972))を参考に、接種用菌液とウシ血清アルブミン(0.6g/L)の等量混合液0.05mLをステンレス片の表面に接種し、
乾燥させた後、ザルクリーン0.1mLを塗布した。作用時間(15、30及び60秒)が経過した後、ステンレス片を不活化液(5w/v%レシチン及び10w/v%ポリオキシエチレン(30)セチルエーテル含有水溶液)10mL中に加えた。
撹拌して不活化した後、寒天平板混釈法により生残菌数を測定した。ザルクリーンの代わりに硬水を用いた場合についても同様に試験を実施し、コントロールとした。 - 【評価方法】
- コントロールに対する各作用時間における減菌率(%)を算出し、99.99%以上の減少(EN 13697の要求基準)に要した時間を除菌時間として評価した。
表2.各種細菌及び真菌に対する除菌時間(Surface試験)
供試菌株 | 除菌時間*2 | |
---|---|---|
グラム陽性菌 | Staphylococcus aureus NBRC 12732(黄色ブドウ球菌) | 30秒間 |
グラム陰性菌 | Escherichia coli NBRC 3806(大腸菌) | 60秒間 |
Pseudomonas aeruginosa NBRC 13275(緑膿菌) | 30秒間 | |
真菌 | Candida albicans NBRC 1594 | 30秒間 |
*2:99.99%以上の減少に要した時間