次亜塩素酸ナトリウム 雑貨品 ジアエンフォーム

除菌効果試験〈in vitro,Surface試験〉

ジアエンフォームの環境表面における除菌効果について評価するため、一般細菌3種(グラム陽性菌1種、グラム陰性菌2種)、真菌1種及び芽胞菌1種の計5菌種を用いて試験を実施し、次亜塩素酸ナトリウム液と比較検討した。試験はステンレス表面に菌を接種し、乾燥させた後、ウシ血清アルブミンを添加した条件下で各供試製剤を使用した際の除菌効果を評価した。

その結果、ジアエンフォーム(0.1%及び0.5%)は全ての供試菌株に対して15秒以内で十分な除菌効果(99.99%以上の減少)を示した。一方、次亜塩素酸ナトリウム液は、Candida albicans NBRC 1594及びClostridium difficile ATCC 9689に対して、0.1%で5分間もしくは10分間、0.5%で60秒間もしくは15秒以内の除菌時間が必要であった(表2)。

以上のことから、ジアエンフォームは、次亜塩素酸ナトリウム液と同等以上の優れた除菌効果を有していることが確認された。

【試験方法】
欧州標準化委員会(CEN)が定めるSurface試験(EN 136972))を参考に、接種用菌液とウシ血清アルブミン(0.6g/L)の等量混合液0.05mLをステンレス片の表面に接種し、乾燥させた後、供試製剤0.1mLを塗布した。作用時間(15、30、60秒及び3、5、10、30分)が経過した後、ステンレス片を不活化液(普通ブイヨン培地)10mL中に加えた。撹拌して不活化した後、寒天平板混釈法により生残菌数を測定した。供試製剤の代わりに硬水を用いた場合についても同様に試験を実施し、コントロールとした。
【評価方法】
コントロールに対する各作用時間における減菌率(%)を算出し、99.99%以上の減少(EN 13697の要求基準)に要した時間を除菌時間として評価した。

表2.各種細菌及び真菌に対する除菌時間(Surface試験)

供試菌株 除菌時間*3
ジアエンフォーム 次亜塩素酸ナトリウム液
0.1%*1 0.5%*1 0.1%*1 0.5%*1
グラム
陽性菌
Staphylococcus aureus NBRC 12732(黄色ブドウ球菌) ≦15秒間 ≦15秒間 ≦15秒間 ≦15秒間
グラム
陰性菌
Escherichia coli NBRC 3806(大腸菌) ≦15秒間 ≦15秒間 ≦15秒間 ≦15秒間
Pseudomonas aeruginosa NBRC 13275(緑膿菌) ≦15秒間 ≦15秒間 ≦15秒間 ≦15秒間
真菌 Candida albicans NBRC 1594 ≦15秒間 ≦15秒間 5分間 60秒間
芽胞菌 Clostridium difficile ATCC 9689 ≦15秒間 ≦15秒間 10分間 ≦15秒間
  • *1:各供試製剤の次亜塩素酸ナトリウム濃度は、ジアエンフォームの規格の下限(0.1%)及び上限(0.5%)とした。
  • *3:99.99%以上の減少に要した時間