次亜塩素酸ナトリウム 雑貨品 ジアエンフォーム

ガラス、ゴム及びプラスチックに対する影響

ジアエンフォームのガラス、ゴム及びプラスチックに対する影響について評価するため、供試製剤に各種材質片(ガラス、ゴム及びプラスチック)を室温にて7日間浸漬した際の材質の変化について、次亜塩素酸ナトリウム液と比較検討した。

その結果、ポリアミドに対して、ジアエンフォーム(0.1%及び0.5%)で材質表面の光沢低下が認められた。また、フェノール樹脂に対しては、いずれの供試製剤でも材質の変色が認められた。その他の材質に対しては、いずれの供試製剤でも影響は認められなかった(表5)。

以上のことから、ジアエンフォームは一部のプラスチックに影響を及ぼすことが確認された。従って、ジアエンフォームを使用する際には、本品の使用方法に従い、スプレーもしくは清拭後にしっかりと拭き取るか流水で洗い流すことが重要と考えられる。

【試験方法】
供試製剤を入れたガラス容器に各種材質片をそれぞれ浸漬させ、室温にて7日間放置した後、各材質の変化を観察した。

表5:ガラス、ゴム及びプラスチックに対する影響

材質 供試製剤
ジアエンフォーム 次亜塩素酸ナトリウム液
0.1%*1 0.5%*1 0.1%*1 0.5%*1
ガラス 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
ゴム シリコン 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
天然ゴム 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
プラスチック ポリエチレン 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
ポリプロピレン 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
ポリカーボネート 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
塩化ビニル(硬質) 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
ポリスチレン 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
ポリアミド 光沢低下 光沢低下 変化なし 変化なし
ABS 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
アクリル 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
フェノール樹脂 やや退色 やや退色 黄色に変化 部分的に
褐色に変化
ポリアセタール 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし
  • *1:各供試製剤の次亜塩素酸ナトリウム濃度は、ジアエンフォームの規格の下限(0.1%)及び上限(0.5%)とした。