消毒薬のQ＆A

図1に、お茶やコーヒーなどの各種溶液中での緑膿菌の動態を示しました。本図から、緑膿菌はお茶ではすみやかに増殖することが分ります。すなわち、お茶は電解質が豊富なため、緑膿菌やセラチアなどのグラム陰性桿菌にとって絶好の増殖の場となるのです。お茶は腐りやすいといえます。したがって、夏期などでお茶を口づけで飲んだ場合では、6時間ぐらいで飲みきったほうが良いでしょう。
一方、コーヒーはお茶に比べて電解質が少ないため、緑膿菌などの増殖にはあまり適しません。したがって、コーヒーの場合には24時間ぐらいまでに飲みきるのが良いと推定されます。