消毒薬のQ&A

消毒薬のQ&A

器具の消毒・滅菌

歯ブラシの消毒法は?

歯ブラシはコメ粒などの汚れが付着しやすく、かつ乾燥しにくいので構造的に消毒が行いにくい物品の1つです。実際に血液内科において調べたところ、 0.01%(100ppm)次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬を行っていた歯ブラシの10本中2本から緑膿菌が検出されました(図1)。

図1.歯ブラシからの緑膿菌の検出

歯ブラシの清潔保持法としては、十分に洗浄して乾燥させておくことがあげられます。この際、乾燥させるためには、食器乾燥機を用いることや、2本の歯ブラシを用意して交互に使用するなどの対策が必要になります。 なお、動物の毛でできた歯ブラシはより緑膿菌汚染を受けやすいと推定されます。したがって、易感染患者にはこの歯ブラシは勧められません。