消毒薬の選び方
消毒剤の基礎
1.滅菌法
(1)定義
滅菌とは、物質中の全ての微生物を殺滅又は除去することである。
(2)滅菌法の分類
1.最終滅菌法
①加熱法
- 高圧蒸気法:
- 高圧飽和水蒸気中で微生物を殺滅する方法。滅菌に影響を及ぼす要因として、温度、水蒸気圧及び時間がある。
- 乾 熱 法:
- 加熱乾燥気体で微生物を殺滅する方法。滅菌に影響を及ぼす要因として、温度及び時間がある。
②照射法
- 放射線法:
- 60Coなどの放射性同位元素から放射されるガンマ線又は電子加速器から発生する電子線や制動放射線(X線)を照射することによって微生物を直接的に殺滅する方法。滅菌に影響を及ぼす要因として、線量(吸収線量)がある。
- 高周波法:
- 高周波の照射によって発生する熱で微生物を殺滅する方法。滅菌に影響を及ぼす要因として、被滅菌物の温度、処理時間及び高周波出力がある。
③ガス法
滅菌用ガスを用いて微生物を殺滅する方法。滅菌ガスとしては、酸化エチレン(EO)ガスが広く用いられているが、爆発性があるため、二酸化炭素などで10~30%に希釈して用いられる。滅菌に影響を及ぼす要因として、温度、湿度、ガス濃度(圧力)及び時間がある。2.ろ過法
適切な材質の滅菌用フィルターを用い、微生物を除去する方法。滅菌に影響を及ぼす要因として、ろ過圧力、流量及びフィルターユニットの特性などがある。