2024.11.21
乾燥肌・スキンケア
【医師監修】導入液(ブースター)の効果とは?化粧水との違いや使い方を紹介
最近よく化粧水の前に使う「導入液」がスキンケアアイテムとして注目されています。
化粧水の前に使用するということは知っていても、どのような効果があるのか分からないという方も多いのではないでしょうか?今回は導入液の効果や使い方、保湿力を高めるコツを紹介します。
導入液とは?
導入液とは、主に肌の角質層をやわらかく整える働きを目的としているスキンケアアイテムのことで、ブースターとも呼ばれています。
肌の角質層がやわらかくなることで、角層まで化粧水や美容液の浸透を促す効果が期待できます。
導入液と化粧水の違い
導入液は、主に不要になった角質を取り除き、肌をやわらかくするためのスキンケアアイテムにつけられる呼び名であるのに対し、化粧水は、主に肌表面にうるおいを与えるスキンケアアイテムにつけられる呼び名です。
導入液の使い方
導入液は洗顔後に、導入液→化粧水→乳液の順で使うのが一般的です。
導入液が角層まで浸透しやすくなるよう、手で導入液を温めてから使うと良いでしょう。
導入液以外の保湿ケアによるポイント
保湿力を高め、化粧水などのスキンケアの効果を引き出す方法は導入液以外に、保湿ケアによるポイントがあります。
ここからは適切な保湿ケアのポイントを紹介していきます。
肌が乾燥する前に化粧水をつける
導入液をつけた後は肌が乾燥する前に化粧水をつけるようにしましょう。導入液をしっかり肌になじませてから化粧水をつけるのがポイントです。
化粧水の適切な使い方は以下のコラムを参考にご覧ください。
「【医師監修】化粧水の適切な使い方は?スキンケアの手順や注意点を紹介」
乳液で肌表面の水分の蒸発を防ぐ
乳液は化粧水で補った水分の蒸発を防ぐ役割があります。化粧水だけでは肌表面の水分が蒸発してしまい、十分な保湿ができないため、保湿するためには化粧水の後に乳液をつけることが大切です。
保湿効果が高いヘパリン類似物質やセラミドなどの成分が入ったアイテムを選ぶと良いでしょう。
乳液についてまとめた以下のコラムも参考にしてください。
「乳液とはどんな役割がある?化粧水との違い・必要な理由や選び方を解説」
乾燥や肌トラブルが改善されないときの対処法
肌の保湿ケアをしても乾燥やトラブルが改善されないときは、早めに対処しましょう。以下ではすぐにできる対処法を紹介します。
スキンケアを見直す
普段使用しているスキンケアアイテムで肌トラブルが改善されない場合は、自身の肌質に適しているか見直してみましょう。
乾燥肌の方がさっぱりタイプの化粧水や乳液を使っているとしっかり保湿できていない可能性があります。
スキンケアアイテムに問題がなくても、使い方が間違っていることもあります。こする、洗顔時に熱いお湯を使う、洗顔後に時間がかなり経過してからスキンケアをするなど、NG行動をしていないか見直してみましょう。
生活習慣を見直す
睡眠時間や食生活などが乱れていると、肌も不調になりがちです。
睡眠不足の場合は睡眠時間をしっかり確保する、食事の栄養が偏っている場合は、3食しっかりと栄養バランスの良い食事を心がけるなど、生活習慣を改めて見直しましょう。
導入液と化粧水の違いを理解して適切なスキンケアを心がけよう
導入液は不要になった角質を取り除き、肌をやわらかくするためのスキンケアアイテムにつけられている呼び名であるのに対し、化粧水は肌表面にうるおいを与えるスキンケアアイテムにつけられている呼び名です。
導入液は化粧水の前に使うのが一般的です。導入液を日ごろのスキンケアに取り入れて肌の水分量の向上を図りましょう。
同時に、肌トラブルが起きないよう、生活習慣にも気を配ることも大切です。
監修者
医師:赤須 玲子
赤須医院院長
山梨大学皮膚科、トロント大学病理学教室を経て、1998年六本木に赤須医院を開設。確かな臨床経験と美容に精通したきめ細やかな診療が定評。専門はニキビ、シミ、ホクロ、スキンケア全般。著書に「顔そりスキンケア」「2週間でつるつる美肌になる本」(マキノ出版)などがある。
○医学博士○日本皮膚科学会専門医○美容皮膚科学会会員○アメリカ皮膚病理認定医
赤須医師よりコメント
加齢とともに角質細胞の水分含有量が低下すると、透明感のないシワっぽい肌になってきます。不要な角質を取り除くための導入化粧水は、その後に使用する基礎化粧品の吸収を高めることができます。洗顔後に取り入れてみましょう。