2023.02.09
乾燥肌・スキンケア
【医師監修】たるみ毛穴の原因は?適切なスキンケアや改善方法を解説
毛穴の開き方には、さまざまな種類や原因があります。
そのなかでも今回は、「たるみ毛穴」に注目して解説しますので、毛穴が気になっている方はご自身の毛穴トラブルがたるみ毛穴なのかどうかチェックしてみましょう。
たるみ毛穴とは?
たるみ毛穴とは、30代ごろから鼻の横の頬などで目立ち始める涙型や帯状に開いた毛穴のことを指します。
30代になってから毛穴が気になるようになった、昔とは違った様子の毛穴であるという方はたるみ毛穴の可能性があります。
たるみ毛穴があると、見た目が気になるのはもちろんですが、ファンデーションのノリも悪くなったり、時間が経つとメイクがヨレたりして毛穴が目立つこともあります。
たるみ毛穴の原因
たるみ毛穴を改善したい方はまず原因を知ることが大切です。ここからはたるみ毛穴の原因を解説していきます。
加齢によるハリの低下
30代を過ぎると、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少しはじめます。その結果、肌の弾力が低下していき、毛穴が落ち込み、涙型や帯状に開いて見えてしまいます。
紫外線ダメージ
紫外線を浴びると、肌のコラーゲンやエラスチンが破壊されてしまいます。これらが減少すると肌のハリ、弾力が低下し、たるみ毛穴の原因になるといわれています。
たるみ毛穴の改善を目指すスキンケア
ここまで説明したように、たるみ毛穴の根本となる原因は、肌のハリの低下です。
たるみ毛穴を目立たなくするためには、保湿とハリアップを目指すスキンケアを行うことが大切です。ここではたるみ毛穴の改善を目指すためのスキンケアのポイントを説明していきます。
しっかり保湿する
たるみ毛穴のケアにおいて、保湿はとても重要なポイントです。
ヒアルロン酸やセラミド、ヘパリン類似物質など、高保湿とされる成分を含んだスキンケアを使うと良いでしょう。
コラーゲンの生成を促すといわれているレチノールなどを含んだスキンケアアイテムもおすすめです。
紫外線対策をする
紫外線は肌のたるみにつながるのでしっかり対策しましょう。
たるみ毛穴が気になる年齢の方はもちろん、まだ年齢が若い方でも将来的に紫外線ダメージが影響する可能性があるので早めに対策を始めましょう。
日焼け止めは、朝のスキンケアの最後に塗ると良いでしょう。スキンケアをして、数分時間を置いて基礎化粧品が肌になじんでから日焼け止めを塗ると、日焼け止めのなじみも良くなります。
毛穴が目立たない肌を目指す生活習慣
外側からのケアや対策はもちろん重要ですが、肌は食べるものや睡眠などの生活習慣からの影響も受けてしまいます。たるみ毛穴が気になるなら、体の内側からのケアも大切です。
ここでは体の内側からできるケアを紹介します。
バランスの良い食事を摂る
ハリのある健やかな肌を目指すには、ビタミンCやタンパク質など積極的に摂ると良いでしょう。
大豆イソフラボンと血行を良くするポリフェノールも意識して摂ってみてください。ただし、何か1つをたくさん摂ればいいというわけではないので、緑黄色野菜や海藻類、果物など、バランス良く摂るようにしましょう。
睡眠を十分取る
睡眠中には、肌の修復を促す成長ホルモンが分泌されます。一般的に、成長ホルモンは入眠から3~4時間後に分泌されるといわれているので、睡眠時間は十分に取りましょう。
少なくとも7時間以上、睡眠時間を確保するのが理想的です。
こまめに水分を補給する
体の水分が不足すると、肌が乾燥しやすくなります。肌の乾燥によってもハリが失われ、毛穴が目立ちやすくなることがあります。
のどが渇いたと感じる前にこまめに水分を補給するよう心がけましょう。
たるみ毛穴には保湿とインナーケアを!
たるみ毛穴の主な原因は、加齢によって肌のハリが失われることです。そのため、たるみ毛穴を目立たなくするには、保湿ケアが最も大切です。
健やかで若々しい肌を保つためには、スキンケアや紫外線対策などはもちろん、生活習慣の改善などのインナーケアも行うようにしましょう。
監修者
医師:泉 さくら
日本皮膚科学会皮膚科専門医。 琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。
泉医師からのコメント
毛穴から分泌される皮脂は、年齢とともに徐々に分泌量がおだやかになり、毛穴の詰まりは改善していく一方で、肌のハリを保つ線維(真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなど)は加齢により減少していきます。
たるみが原因の毛穴では、紫外線対策やスキンケアなど、肌のお手入れだけでは改善が難しい場合もあるので、食生活など内側からも若々しく健康になることを目指しましょう