Column

2022.10.24

乾燥肌・スキンケア

鼻の毛穴はほかの場所に比べて目立ちやすい傾向にあります。鼻の毛穴が目立つ原因は、毛穴の開きや黒ずみです。

とくに鼻の毛穴の黒ずみはお化粧でもなかなか隠すことができず、お化粧が濃くなり、悪化してしまうこともあります。

今回は毛穴が黒ずむ原因や、適切なケア方法と、間違ったセルフケアを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

鼻の毛穴の黒ずみの原因は?

鼻の毛穴が黒ずむとメイクをしてもカバーしきれず、気になって悩み方が多いかもしれません。毛穴の黒ずみの原因は主に5つあります。以下で詳しく紹介していきます。

ターンオーバーの乱れ

通常肌は日々生まれ変わっており、それを「ターンオーバー」と呼びます。ターンオーバーが乱れて、剥がれ落ちるべき角質が肌に残っていると毛穴につまり、「角栓」になります。

角栓は角質と皮脂が混ざったもので、酸化すると黒くなって、毛穴が黒ずんで見えるものを指します。

毛穴の開き

加齢とともに肌がたるみますが、それに伴って毛穴も開く傾向があります。毛穴が開くと皮脂やメイクなどの汚れがつまりやすくなり、角栓の発生につながってしまいます。その角栓が酸化することで毛穴の黒ずみになっていきます。

また、間違った毛穴ケアでも毛穴が広がってしまうことがあり、黒ずみの原因となることがあります。

毛穴の産毛

毛穴が黒ずんでいると思っていたら、実は産毛だったということもあります。脱毛などで改善できる場合があるので、気になる黒ずみが角栓なのか産毛なのか、近くで見て確認してみましょう。

毛穴の色素沈着

毛穴でメラニン色素が過剰に分泌されると、色素沈着になることがあります。角栓がないのに黒ずみが気になる場合は、色素沈着によるものが多いといわれています。

毛穴の色素沈着は紫外線の影響があるため、日焼けだけでなく毛穴の黒ずみ対策としても紫外線対策は重要です。

肌の乾燥

肌が乾燥すると、毛穴周辺の柔軟性が失われ毛穴のつまりを引き起こすことがあります。 乾燥肌の場合は、ターンオーバーではがれ落ちるべき角質が毛穴に詰まり、蓄積することで角栓となっていく場合があります。

鼻の毛穴の黒ずみ(角栓)の適切なケア方法

ここでは、鼻の毛穴の黒ずみ(角栓)をケアする方法を紹介します。鼻の毛穴の黒ずみで悩んでいる方はぜひ実践してみてください。

洗顔の前に蒸しタオルを使う

毛穴につまった角栓を取り除く場合、毛穴を開いてからケアすると汚れがよく取れます。

蒸しタオルで肌を温めると毛穴が開いてくるので、しっかり汚れを洗い落とすことができ、皮下組織の血流を促進することもできます。

ただし、頻繁に行いすぎると肌への負担になるかもしれないので、蒸しタオルは毎日するのではなく、週に2回程度の頻度でスペシャルケアとして洗顔の前に使うと良いでしょう。

やり方としては、清潔なタオルを水で濡らして軽く絞り、600Wの電子レンジで30~60秒ほど加熱してつくります。やけどのおそれがあるので、熱すぎないか確認してから顔にしばらくのせましょう。

丁寧に洗顔する

洗顔は泡をしっかりと立てて、泡を転がすようにして優しく丁寧に行いましょう。皮脂が多く分泌される鼻や額から順に泡をのせていくようにすると良いです。

また、すすぐときは、34~38℃くらいのぬるめのお湯でこすらず、すすぎ残しがないようにしましょう。洗顔料などが残ってしまうと角栓の原因になる可能性があります。

しっかり保湿する

洗顔後の肌は乾燥しやすいので、化粧水と乳液でしっかり保湿することも必要です。乾燥も毛穴の黒ずみにつながるので、化粧水でしっかり水分を入れて乳液でフタをするという工程が重要です。

化粧水を選ぶ際にはヘパリン類似物質やセラミドなど、高保湿効果が期待できる成分が入っているか着目するとよいでしょう。

角栓ケアできる化粧水や肌の引き締め効果が期待できる化粧水をスキンケアに取り入れるのも良い方法です。

鼻の毛穴の黒ずみの間違ったケア方法

鼻の毛穴が気になると、ついさまざまなセルフケアを試したくなります。しかし、間違ったケアをすると、かえって毛穴の黒ずみを悪化させる可能性もあります。

ここでは、毛穴の黒ずみの間違ったケア方法を紹介するので、もししてしまっていることがあれば、控えるようにしましょう。

過剰に洗顔する

黒ずみを取り除こうと、洗顔やクレンジングをするときにゴシゴシこするのは肌にダメージを与えてしまうのでやめましょう。

洗顔やクレンジングを長時間行ったり、何度も洗顔をしすぎたりするのも、乾燥肌、バリア機能の低下、皮脂の過剰分泌につながるので避けようにしましょう。

毛穴パックを何度も使用する

毛穴パックなど角栓を吸着して取り除くタイプのものは、吸着力が強いものが多く、吸着力が強いと、毛穴だけでなく周辺の肌も傷つけ、毛穴がさらに広がる可能性があります。

毛穴が広がると汚れがさらにつまりやすくなるので、使用頻度は適度にとどめましょう。

角栓を押し出す

角栓を指やピンセットで押し出すと強い力がかかり、肌や毛穴を傷つける可能性があります。

肌や毛穴を傷つけると毛穴が開いたままになり、余計に汚れがつまりやすくなることもあります。

鼻の毛穴が目立たない内側からのケア方法

毛穴の目立たない美しい肌を目指すには、体の内側からのケアも大切です。ここでは毛穴が目立たない肌を目指すための内側からのケアを紹介します。

美肌を意識した食生活を送る

ビタミンCや鉄分、タンパク質など肌の健康を保つうえで重要な栄養素を意識して食事をしましょう。

角栓ができにくい肌を目指すために、脂質や糖質の高い食事を控えめにすることもポイントです。

水分はこまめに補給する

摂取する水分が増えると、肌の水分量が増える傾向があります。のどが乾いたと感じる前に、水分補給をするよう心がけましょう。1日あたり2リットルを目安にこまめに水分補給すると良いです。肌が乾燥するとターンオーバーも乱れがちになるため、水分補給はとても大切です。

十分な睡眠時間を確保する

睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱れさせる原因の1つです。毎日なるべく決まった時間に就寝し、1日7時間程度の睡眠時間を確保すると良いとされています。

質の良い睡眠をとるためには、寝る前にスマホを見ない、軽くストレッチするのも良い方法です。

鼻の毛穴の黒ずみには適切な対処法と内ケアを

鼻の毛穴の黒ずみには、さまざまな原因が考えられますが、角栓のつまりによるものが多い傾向にあります。

角栓のつまりには適切なケアを行い、無理に押し出すなどはしてはいけません。普段から毛穴が黒ずまないように、スキンケアや生活習慣にも気をつけてみましょう。


泉医師からのコメント

毛穴悩みの原因は、皮脂の過剰、コラーゲンや弾性線維の減少による皮膚のたるみ、うぶ毛が関係していることが多いです。過剰な洗顔、押し出し、摩擦は悪化する原因になります。日焼け対策や適切なスキンケア、生活習慣を心がけましょう。

泉医師

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。 琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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