Column

2022.09.09

乾燥肌・スキンケア

肌荒れが起きると、肌の赤みやニキビが目立つことが多くなります。赤みやニキビはメイクをしないと隠すことができません。しかし、肌荒れをしているときにメイクをしても大丈夫なのか、気になっている方は多いかもしれません。

そこで今回は肌荒れ中にメイクをしても問題はないのか、メイクをする場合のポイントや注意点について紹介します。

肌荒れしている時はメイクしないほうが良い?

ニキビ、乾燥、赤みが出るなど肌荒れはさまざまな状態があります。基本的にはどの状態であっても、肌荒れしている場合メイクはしないことが望ましいです。

肌荒れしているときは、肌を外部刺激から守るバリア機能が低下していることが多く、普段から使っているメイク品であっても刺激になり、メイクするときの摩擦が刺激になることもあります。なるべくメイクは控えて肌への刺激を軽減し、スキンケアを重視しましょう。

肌荒れ中にメイクする場合のポイント

肌荒れをしていても、仕事で人前に出るなどメイクしなくてはいけない場面はあるかもしれません。

ここでは、肌荒れしていてもメイクしなくてはいけない場合のポイントを紹介します。

肌荒れ中は低刺激のメイク用品がおすすめ

肌荒れ中はメイク用品を切り替えてみると良いかもしれません。敏感肌用や低刺激のメイク用品は多くあります。なるべく肌に刺激が少ないメイク用品を選ぶと良いです。

ただし、メイクをするときに肌を強く擦ってしまうと刺激になるため、力を入れずに優しくつけるようにしましょう。

また、刺激を避けるために、クレンジングではなく洗顔料で落ちるメイク用品を選ぶことも大切です。

ベースメイクは最低限にする

ベースメイクは肌全体への影響が大きいため、最低限のものだけにしましょう。

紫外線は肌への刺激が強いため、日中外に出る場合、日焼け止めは塗るほうが良いです。日焼け止めと化粧下地の役割を果たしてくれるメイク用品もあるため、そういったアイテムを使ってみるのも良いかもしれません。

ベースメイクはなるべく毛穴を詰まらせないように、さらっとしたテクスチャーのものを薄くつけるよう心がけましょう。

ポイントメイクのみにする

肌への負担を軽減するためにポイントメイクだけにするのも良い方法です。

肌の炎症がある場合、刺激を与えないためにもファンデーションをつけないほうが良いのでポイントメイクだけにするのも1つの手段です。

肌荒れ中にメイクをする場合の注意点

肌荒れしているときにメイクをする場合は、いつも以上に注意する必要があります。ここからは、肌荒れを悪化させないための注意点を紹介していきます。

メイク小物を清潔にする

メイクするときに、肌に触れるスポンジやブラシが汚れていると肌荒れを悪化させる可能性があります。

普段からメイクツールは清潔にしておくべきですが、とくに肌荒れをしているときは、頻繁に洗うようにして清潔に保ちましょう。手軽に交換できるスポンジはなるべく毎日交換するとさらに良いでしょう。

長時間のメイクは避ける

メイクは徐々に酸化していき肌の負担になるので、なるべく早く落とすようにしましょう。帰宅後すぐにメイクを落とす習慣をつけておくと良いでしょう。

肌荒れしているときのスキンケア方法

肌荒れしているときは、肌のバリア機能が低下しているため、しっかり保湿することが大切です。

肌荒れしているときのスキンケアの流れと、それぞれのポイントを解説します。

クレンジングでメイクをしっかり落とす

まずは帰宅後なるべく早くクレンジングしてメイクを落としましょう。メイクが残っていると肌荒れが悪化する可能性があるため、洗い残しがないように注意してください。

肌を擦らないことを意識しながら、なるべく手早く行い、人肌程度のぬるま湯ですすぎます。

優しく洗顔する

洗顔は指で肌に直接触れられないくらい、しっかり泡立てた泡で洗いましょう。ゴシゴシこすらず、目元など皮膚の薄い部分は泡を軽く乗せる程度で良いです。

洗顔する時間はなるべく短いほうが肌への刺激を軽減できます。洗顔ができたら人肌程度のぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。

化粧水、乳液で保湿する

乾燥が気になる場合は、保湿効果が高い化粧水、乳液を選んでみましょう。化粧水は手のひら、またはコットンに出して顔になじませてください。

化粧水をなじませたら、乳液を顔全体につけて保湿しましょう。

肌荒れが気になる場合は内側からのケアもしよう

肌荒れのない健康な肌を目指すには、内側からのケアも大切です。ここでは、健康な肌を目指すための食生活や生活習慣のポイントを紹介します。

バランスの良い食生活を心がける

肌の土台となるのは日頃の食事です。健康な肌を目指すならバランスの良い食生活を心がけることが大切です。

1日3食、主食、主菜、副菜を中心にバランス良く摂るようにしましょう。

こまめな水分補給も重要

体のほとんどは水分でできていて、体が乾くと肌も乾燥してしまいます。うるおいが保たれた肌を目指すためには、1日2リットルの摂取を目安にしてみましょう。

のどの渇きを感じる前に、こまめに水分を摂ることがポイントです。

十分な睡眠時間を確保する

睡眠中は肌を修復するための成長ホルモンが分泌されるため、十分な睡眠を摂ることが大切です。

成長ホルモンは入眠してから約3時間後に分泌されるため、毎日7時間程度の睡眠時間を確保するようにしましょう。

肌荒れ中のメイクは肌への負担を最低限にしよう

メイクは肌へ負担がかかるため、肌荒れ中はなるべく避け、スキンケアを重視することが大切です。

どうしてもメイクをしなくてはいけない場合は、低刺激なメイク用品に切り替えたり、ポイントメイクのみにしたり、工夫をしてみましょう。また、なるべくメイクしている時間を短くして、肌への負担を軽減するのも1つの方法です。

肌荒れがひどい場合は、医療機関を受診するようにしましょう。


川﨑医師よりコメント

肌荒れの原因は案外毎日の洗顔やメイクの仕方によることが多いです。最近ではお湯で落ちるマスカラや洗顔料だけで落ちるファンデーションや日焼け止めが多数発売されています。そのような肌に優しく、Wクレンジング不要なものを選ぶことが肌荒れを起こしにくくするコツです。ぜひ試してみてください。

川﨑医師

監修者

医師:川﨑加織

皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。
兵庫医科大学病院初期研修医、皮膚科入局からキャリアをスタートし、病院やクリニック勤務を経て、現クリニックを開院。皮膚科専門医として、女性医師として、母として、患者さんの心と身体に寄り添うことを信条としている。

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