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コラム
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2022.08.23

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】ニキビケアは洗顔が重要!洗顔料の選び方や適切なスキンケア方法を紹介

ニキビをケアするうえで洗顔は重要なスキンケアです。しかし、間違った洗顔をすることで、かえってニキビが悪化してしまう可能性もあります。

ニキビを早く治すためには、原因を把握し、洗顔料の選び方や洗顔方法を知っておくことが大切です。

今回はニキビが気になるときの洗顔料の選び方や洗顔方法、適切なスキンケア方法について紹介します。

ニキビができる原因

ニキビができる原因は人によって異なりますが、さまざまな要因が重なっているケースが多いです。

ニキビができる原因を知るために、以下の7つのポイントをチェックしてみましょう。

毛穴の詰まり

ニキビができる原因の1つである毛穴の詰まりは、肌のターンオーバーがうまくできていない状態です。肌のターンオーバーが乱れると、古い角質や皮脂が肌表面に残り角栓ができます。

角栓は毛穴を塞いでしまうため、毛穴に老廃物が詰まり、ニキビができる原因になります。

皮脂の過剰分泌

皮脂が過剰分泌すると上手く排出できず、毛穴に皮脂が溜まってニキビとなります。

思春期の成長ホルモンが皮脂の過剰分泌の原因となるケースも多いです。女性の場合、生理周期などホルモンバランスの乱れによって皮脂が過剰分泌することもあります。

アクネ菌の増殖

アクネ菌は皮膚の常在菌のことを指し、毛穴が詰まったり、皮脂が過剰分泌されたりするとアクネ菌が増殖します。

アクネ菌が増殖すると肌は炎症を起こし、ニキビができやすくなります。

ストレス

精神的なストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こし、皮脂の過剰分泌を促す可能性があります。

皮脂が過剰分泌すると毛穴が詰まり、ニキビを発症につながってしまいます。ストレスはアクネ菌の増殖も活性化させてしまう場合もあります。

栄養バランスが偏った食事

糖分や脂質の多い食事も皮脂を過剰分泌させます。栄養の偏った食事も肌の調子を悪くしてしまうため、ニキビができやすくなります。

炭水化物中心の食生活や脂っこい食事が多い方、甘いものをよく食べる方は注意が必要です。

不規則な生活習慣

不規則な生活はホルモンバランスに影響を与え、ニキビの要因となります。

とくに睡眠不足は注意が必要です。肌の再生を促す効果に期待ができる成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌に影響を与えてしまいます。

便秘

便秘になると腸内で有害物質が発生します。有害物質は血液を通して全身に巡り皮膚にたどり着き、皮脂や角質と結び付いて肌のターンオーバーを妨げてしまう場合があります。

肌のターンオーバーが乱れることで、ニキビや肌荒れが起きやすくなります。

ニキビができているときのスキンケア方法

ニキビが気になる場合、適切なスキンケアを行うことが大切です。間違ったスキンケアを行うと、ニキビが悪化してしまう可能性があるため注意が必要です。スキンケアは1日2回までにとどめるようにしましょう。

スキンケア方法は洗顔、化粧水、乳液やクリームの順で行います。朝のスキンケアは日中紫外線を浴びることがあるため、仕上げに日焼け止めクリームをつけると良いでしょう。

ニキビがある場合、日焼け止めは低刺激の商品を選ぶようにすることをおすすめします。

ニキビ肌におすすめの洗顔料はある?

ニキビを予防するには、日頃からのスキンケアが大切です。スキンケアの最初はクレンジングや洗顔から始めます。

ニキビができているときの肌状態は敏感になっていたり、乾燥したりしていることがあります。肌の乾燥は皮脂が過剰分泌する原因になり、ニキビができやすくなるため、保湿成分が含まれた刺激の少ない洗顔料を選ぶと良いでしょう。

以下で保湿効果に期待のできる成分を紹介するので参考にしてみてください。

セラミド

セラミドは肌のバリア機能を維持する役割がある成分で、不足すると肌のバリア機能が低下し、肌が乾燥してしまいます。

ほかにも外部からの刺激を受けやすくなるため、基礎化粧品で補うことが大切です。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は保水成分が高い美容成分で、肌だけではなく目や関節などのうるおいを保つ役割があります。

コラーゲン

コラーゲンは肌にハリや弾力を与える効果に期待ができます。水分の蒸発を防ぐ役割もあるため、うるおい不足の肌にはプラスしたい成分です。

また、保水効果にも期待ができます。

ニキビ肌に避けたほうが良い洗顔料は?

界面活性剤が多く含まれた洗顔料は皮脂や汚れを落とす役割がありますが、肌のバリア機能を破壊してしまう可能性もあります。界面活性剤は肌に負担がかかるため、ニキビ肌にはあまり適していません。

ほかにも脱脂力の強い洗顔料やクレンジングは肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。

また、殺菌効果の高い成分が多い洗顔料は肌が乾燥しやすくなり、ニキビが悪化する可能性があるため控えるようにしましょう。

しかし、ニキビの状態によってはしっかりと洗顔することが改善につながることもあります。どのようなタイプの洗顔料を選べばよいか迷う場合は、医師に相談しましょう。

ニキビ肌の洗顔方法

まず、ぬるま湯で素洗いをしてから洗顔を始めましょう。

洗顔料はしっかりと泡立ててから使い、優しく肌をなでるようにして洗い、泡が残らないように洗顔料をしっかりと洗い流すことがポイントです。

ニキビ肌の洗顔後のスキンケア方法

洗顔後は肌を擦らないよう、タオルを肌に押し当てるようにして水分を拭き取ります。

洗顔後は肌の皮脂量が少なく、水分が蒸発しやすい状態になっています。洗顔後は洗顔前よりも肌が乾燥しやすいため、なるべく早くスキンケアを行うことが重要です。

化粧水や乳液、クリームは肌を擦らないように優しくつけるのがポイントです。

スキンケア以外のニキビの予防・改善方法

ここからはスキンケア以外でできるニキビの予防方法や改善方法を紹介します。以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

栄養バランスのとれた食事を心がける

ニキビができやすいような食事を繰り返している方は、普段から栄養バランスを意識した食生活にしましょう。

甘いものや炭水化物、脂っぽい食事は適量で済ませるようにし、肌に良いとされるビタミン類やタンパク質を多く含んだ食材を積極的に摂取すると良いでしょう。

十分な睡眠時間を確保する

肌のターンオーバーを乱さないように、毎日十分な睡眠時間を確保しましょう。

入眠から3~4時間後に成長ホルモンが分泌されて肌のターンオーバーが行われるため、1日7時間以上の睡眠時間を確保することが望ましいです。

ストレスを溜め込まない

精神的ストレスはニキビに影響するため、普段から適宜ストレス発散に努めましょう。運動はストレス発散効果に期待ができます。

入浴やアロマ、音楽や映画鑑賞を楽しむなどしながら上手にリフレッシュすることが大切です。

洗顔やスキンケアで日頃からニキビを予防しよう

ニキビをケアするためにスキンケアは日頃から行うことが大切です。洗顔は皮脂や汚れを洗い流し、肌を清潔に保つ役割があります。

ニキビができているときは肌が敏感になっているため、クレンジングや洗顔料は刺激が少ないものを選ぶようにしましょう。

適切なスキンケア方法やスキンケア以外の予防方法を意識しながら、ニキビ予防に努めましょう。

改善方法を試してみてもニキビが治らない場合は、医療機関に相談してみてください。

川﨑医師よりコメント

自己流でなかなかにきびが治らない方もたくさんおられます。乾燥肌と思いこんでいたが、実は脂漏肌だったり・・。悪化し痕になる前に早めの受診をおすすめします。

川﨑加織

監修者

医師:川﨑加織

皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。
兵庫医科大学病院初期研修医、皮膚科入局からキャリアをスタートし、病院やクリニック勤務を経て、現クリニックを開院。 皮膚科専門医として、女性医師として、母として、患者さんの心と身体に寄り添うことを信条としている。

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