コラム
COLUMN
メイクをしてもなかなか隠せない毛穴の黒ずみ。「毎日きちんと顔を洗っているのにどうして毛穴が黒ずむの?」と悩んでいる方もいるでしょう。
そんなとき、気になるのがドラッグストアでもよく見かける「毛穴パック」です。そこで、今回は毛穴パックの効果や、毛穴パックのメリット・デメリットについて詳しく紹介します。
毛穴パックには貼って剥がす「シートタイプ」以外にも、塗って洗い流すタイプなどさまざまなものがあります。毛穴パックのタイプ別の特徴や、メリットやデメリットについても解説しているので、毛穴の黒ずみに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
毛穴パックとは?
毛穴パックとは、鼻の黒ずみや角栓を取り除くために使用する、美容のスペシャルケアアイテムです。使用頻度は商品により異なりますが、一般的に週に1~2回使用するものが多いです。
毛穴パックにはシートタイプ以外にもさまざまな種類があります。下記では毛穴パックの種類と特徴を説明します。
シートタイプ
「毛穴パック」として、広く知られているのが「シートタイプ」です。粘着性のある毛穴パックを貼って剥がすことで、毛穴の角栓や汚れを取り除きます。
シートを貼るときは、空気が入らないように鼻に密着させ、ゆっくり剥がしましょう。シートを剥がす際、角質も一緒に剥がしてしまう可能性や、皮膚にダメージを与える可能性もあるので、説明書をしっかり読んでから適切に使用しましょう。
塗って剥がすタイプ
専用のクリームを塗って剥がすタイプの毛穴パックは、毛穴の黒ずみを除去する以外にも肌への美容効果が期待できます。
商品によって性質は異なるので、うるおいが欲しい、エイジングケアしたいなど、肌悩みに合わせて選ぶと良いでしょう。
洗い流すタイプ
気になる部分にクリームを塗って、しばらく時間をおいてから洗い流すタイプの毛穴パックもあります。洗い流すタイプは毛穴ケアしながら、肌をケアする効果が期待できます。
シートパックのように黒ずみが取れた実感は得にくいものの、皮脂を吸着する効果を感じやすく、洗いあがり後の肌がサラサラになりやすい特徴があります。
毛穴が目立ってしまう原因
毛穴が目立ってしまう原因は、「角栓」にあります。角栓とは、毛穴から分泌された皮脂が古くなり、角質とくっついたものです。
この角栓が長期にわたり放置されると、皮脂が酸化して黒く見え、毛穴が目立ちやすくなります。
角栓は皮脂の分泌過多とターンオーバーの乱れが原因とされており、皮脂分泌が活発な小鼻や顎などにできやすいです。
角栓ができて毛穴が黒ずむと、メイクで隠すことが難しくなり、肌のなめらかさも失われてしまうので、早めの対策が必要です。
毛穴パックのメリットとデメリット
黒ずみを取るために毛穴パックを使うべきかどうか悩む方もいるでしょう。
下記では毛穴パックのメリットとデメリットを解説します。毛穴パックの使用を悩まれている方は参考にしてください。
毛穴パックのメリット
毛穴パックのメリットとして、角栓が取れた実感が得やすいことが挙げられます。
短時間で広範囲に効果を感じやすいため、一度使うとまた使いたくなったという経験がある方もいるかもしれません。
毛穴パックのデメリット
貼って剥がすタイプの毛穴パックは、パックを剥がすときに皮膚を傷つけてしまい、反対に毛穴を広げる原因となる場合があります。
そのため、毛穴パックを使用する際は、なるべくゆっくり剥がすようにしましょう。
また、毛穴パック後は、角質や皮脂が剥がれて乾燥しやすい状態になります。毛穴パックをした後はすぐに保湿ケアを行うようにしましょう。
毛穴パック以外のおすすめ黒ずみケア方法
ここまで、毛穴パックの種類やメリット・デメリットについて説明してきましたが、毛穴の黒ずみをケアする方法は毛穴パックだけではありません。
黒ずみをケアするためには、毛穴パックだけでなく、洗顔とクレンジングも重要です。下記では毛穴の黒ずみを意識した洗顔とクレンジング方法のポイントを紹介します。
クレンジング前にホットタオルを使う
先述したとおり、「角栓」は皮脂と人間の代謝物でできており、クレンジングの前にホットタオルで気になる部分を温めると、毛穴が開き、汚れが落ちやすくなります。
ホットタオルはフェイスタオルと電子レンジがあれば、手軽に作ることができます。
まず、フェイスタオルを濡らして固く絞り、それを500Wの電子レンジで、30
秒~1分ほど温めます。手で触って熱いと感じるレベルだと、逆に肌の負担になってしまう可能性があるので、少し冷ましてから顔に当てるようにしてください。
ホットタオルを作ったら、2~3分ほど顔を包み込むように当て、その後にクレンジングをしましょう。
洗顔・クレンジングは優しく行う
洗顔とクレンジングで毛穴ケアをするためには、自身の肌タイプに合ったクレンジングを選びましょう。
洗顔料やクレンジングの洗浄力が高すぎると、肌に必要な皮脂まで洗い流してします。肌が乾燥すると、皮脂の過剰分泌を招き、さらなる毛穴詰まりに繋がります。
しかし、メイクが濃いと洗浄力の弱いクレンジングでは落としきれないこともあるので、メイクの濃さに合わせてクレンジングも変えてみてください。
クレンジングは皮脂の分泌の多い小鼻と額から乗せ、頬や目元・口元など乾燥しやすい部分のほうへ広げていくことで、皮脂をオフしながら肌の負担を軽減することができます。
毛穴の汚れを落としたいからといって、小鼻をゴシゴシこすると肌にダメージを与えてしまいます。指で直接肌を触らないよう、肌の上で泡を転がしながら優しく丁寧に顔を洗ってください。
洗顔もクレンジングも長時間行うと乾燥の原因となるので、優しく短時間で行うのがポイントです。
内側からする毛穴ケア
毛穴が詰まりやすい肌状態から抜け出すためには、内側からのケアも大切です。
毛穴の黒ずみの原因として、肌が生まれ変わる仕組みである「ターンオーバー」の乱れが挙げられます。
トラブルのない健康な肌状態をキープするために重要とされているターンオーバーは、睡眠不足や食生活の乱れ、加齢や適切でないスキンケアが影響していると考えられています。
とくに大切なのは睡眠です。睡眠は6時間以上とるようにして、成長ホルモンが分泌されやすい22時~深夜2時はなるべく眠るようにしましょう。
また、食生活に関しても暴飲暴食や過度な飲酒を控えるようにしてください。ターンオーバーを整える働きをするビタミンA、皮脂の分泌を整えると言われているビタミンB6を中心に、タンパク質とビタミン、ミネラル類をバランス良く摂るように心がけましょう。
毛穴パックのメリットとデメリットを理解して使おう
毛穴パックというと貼って剥がす「シートタイプ」が広く知られていますが、それ以外にもさまざまな種類があります。毛穴パックのメリットとデメリットを理解した上で、適切な頻度と使用方法で使うようにしましょう。
また、毛穴の黒ずみの改善をめざす場合は、内側からのケアも大切です。しっかり睡眠時間を確保し、バランスの良い食生活を心がけて美しい肌をめざしましょう。
皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。
兵庫医科大学病院初期研修医、皮膚科入局からキャリアをスタートし、病院やクリニック勤務を経て、現クリニックを開院。 皮膚科専門医として、女性医師として、母として、患者さんの心と身体に寄り添うことを信条としている。
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川﨑医師よりコメント
毛穴に角栓やメイク汚れを溜まったままになると、どんどんと毛穴が開いていきます。
数日に1度、優しく毛穴の汚れをとるようケアをするようにしましょう。