
コラム
COLUMN

化粧水の後は乳液やクリームで保湿をしますが、ブランドによっては片方しかない場合もあり、違いや使用する順番がわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、乳液とクリームの違いをはじめ、乾燥肌の方におすすめの成分も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
乳液とクリームの役割
乳液とクリームは似たような見た目をしていますが、役割は異なります。
乳液は一般的に化粧水の後につけます。肌表面に蓋をできて水分の蒸発を防ぐ役割があります。油分が出やすい脂性肌の方は、乳液だけでの使用でもあまり乾燥が気にならないでしょう。
一方、クリームは肌表面のうるおいを閉じ込めることに特化しています。クリームは外的刺激から守る効果もあります。化粧水と乳液のみで乾燥する方は、クリームも重ねて使うと良いでしょう。
乳液とクリームの違い
乳液とクリームの違いについては以下のとおりです。
項目 | 乳液 | クリーム |
水分と油分の割合 | 水分が多い | 油分が多い |
テクスチャ | 軽い | 重たい |
乳液は水分が多めの保湿剤であり、化粧水よりも油分が多く、クリームよりも油分が少ないため、化粧水よりもなめらかでクリームよりもさっぱりしたつけ心地が特徴です。
一方、クリームは油分が多めの保湿剤であり、こってりとした重たいテクスチャとなります。
ただし、水分と油分の割合やテクスチャは、メーカーや製品によって異なるため、実際に手に取って違いを比べると良いでしょう。
乳液とクリームはスキンケアに必須?
個人差はありますが、30代までは一定量の皮脂の分泌があるため、クリームや乳液は必要がない場合があります。
ただし、目元や口元などの皮脂腺が少ない部位は乾燥しやすいため、年齢に関係なく乳液やクリームを使用するほうが乾燥対策に良いでしょう。
また、肌質に合わせて乳液とクリームを使い分けることも重要です。
乳液・クリームを含めたスキンケアの順番
乳液・クリームを含めたスキンケアの順番は以下のとおりです。
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液(アイテムやブランドによって順番が異なる場合があります)
- 乳液
- クリーム
上記が一般的なスキンケアの順番です。それぞれのアイテムの効果を得るためには適切な順番で行うことが大切です。
まずは、顔の汚れを落として化粧水をつけます。美容液をつける場合は化粧水の後につけることが多いですが、アイテムやブランドによって異なるため説明書を確認してから使用しましょう。
化粧水の後は乳液でうるおいを閉じ込めます。脂性肌の方は乳液まででも良いかもしれませんが、乾燥肌の方は最後にクリームで潤いを閉じることをおすすめします。
なお、スキンケアの順番については、以下のコラムもあわせてご覧ください。
スキンケアの順番は?朝と夜別に必要なアイテムと手順も詳しく解説
乳液・クリームの適切な塗り方

乳液は、適量(10円玉程度)を手に出して、中指と薬指の腹で顔の内側から外側に向かってすべらせるように塗り広げます。
塗り広げたら、手のひらで顔全体を包み、優しくプレスします。このときに、温めながらじっくり乳液を入れこむようにハンドプレスすることもおすすめです。
保湿クリームは、人差し指の先端から1つ目の関節ぐらいまでの量が適切で、手の甲に出し、額・両頬・あご・鼻の5点において塗り広げます。力を入れすぎず、なるべく摩擦を起こさないように優しく塗りましょう。
乾燥肌の方におすすめの治療薬
乾燥肌を改善しようとしている方におすすめの治療薬は、「ヘパリン類似物質」です。
ヘパリン類似物質は保湿・血行促進・抗炎症の3つの作用があります。
いつものスキンケアで乾燥肌が改善されない方は試してみると良いかもしれません。
しかし、乾燥肌によってかゆみや赤みが出たり、悪化したりする場合は医療機関を受診するようにしましょう。
なお、健栄製薬ではヘパリン類似物質が配合されたローションやクリームなどを、オンラインショップで購入できるので、乾燥が気になっている方はぜひ検討してみてください。
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乳液・クリーム以外で肌の乾燥を防ぐ方法
乳液やクリームでスキンケアをすることも大切ですが、日頃のケアで肌の調子を整えることも重要です。以下では、スキンケア以外で肌の乾燥を防ぐ方法を紹介します。
食事を改善する
食生活の乱れが乾燥肌の原因であることがあります。肌の乾燥を防ぐためには、タンパク質やビタミンなどを取り入れたバランスの良い食事がおすすめです。
タンパク質、ビタミンA・ビタミンB2、ビタミンCなどの栄養素をしっかりとることが重要です。魚や肉料理などのタンパク質に、味噌汁や青菜などの野菜を使った副菜などを加える一工夫で、ビタミン類の摂取もできます。
部屋を加湿する
空間が乾燥していると肌の乾燥を招く可能性もあるので、加湿を行うと良いでしょう。部屋の適切な湿度の目安は40~60%です。冬場はとくに乾燥しやすいため、加湿器の設置をご検討してみてください。
加湿器を持っていなくても、部屋に水を入れたコップや、濡れたタオルや洗濯物、観葉植物などを置いたりするのも効果的です。
睡眠時間を確保する
乾燥肌を防ぐためには睡眠時間の確保も非常に重要です。睡眠時間を確保すると、肌を回復させる成長ホルモンが分泌されます。
成人の場合、6〜8時間程度の睡眠時間が適正であり、少なくとも6時間程度の睡眠時間を確保できると良いでしょう。
ただし、適正な睡眠時間には個人差があり、6時間で十分な方もいれば、8時間以上の睡眠時間が必要な方もいるので、ご自身の体と肌が休まる時間を確保できるよう心がけましょう。
肌質により乳液とクリームを使い分けて使用しよう
乾燥肌を防ぐためには、乳液とクリームなどのアイテムの違いや使用順を理解して、上手に取り入れることがポイントです。
乳液とクリームともに、肌に蓋をするという大きな役割は同じですが、乾燥の度合いや肌質によって、片方のみ使用するのか、両方を重ね付けするのかが変わってきます。
一般的な使用順は、乳液が先でクリームが後です。混合肌の場合などは、乳液をつけた後に、Tゾーンなどは避けながら、目元や口元だけクリームをつける方法も1つの選択肢です。
スキンケアのみでなく生活習慣の改善もしながら、うるおいのある健康的な肌を保てるようにしましょう。

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