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コラム
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2024.03.18

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】肌が黄色い原因とは?黄ぐすみの適切なケアと予防方法を解説

肌が黄色っぽくくすみ、メイクをしても隠しきれず悩んでいる方は多いかもしれません。しかし、原因を知り適切なケアを行えば、改善できる可能性があります。

今回は、肌が黄色くくすんでしまう「黄ぐすみ」の原因や、改善、予防方法を紹介します。健やかで美しい肌をつくるために、できることから取り入れていきましょう。

肌が黄色いと感じる原因

肌が黄色く見えるのには、何らかの原因があります。適切なケアを行うためには、まず原因を知ることが大切です。肌が黄色いと感じる場合に、考えられる主な原因を見ていきましょう。

黄疸や柑皮症

肌が黄色いのは、疾患が原因の可能性もあります。単純に肌がくすんでいるわけではないため、該当する場合は適切な対処が必要です。代表的なものとして、黄疸や柑皮症が挙げられます。

黄疸は、ビリルビンという色素が血中に増加し、肌に過剰に沈着した状態です。多くの場合、肌だけでなく白目も黄色くなります。

柑皮症は、みかんなどの食べ過ぎでカロテノイドという色素が肌に沈着した状態です。柑皮症は特別な治療が不要で、柑橘類を控えれば自然と治ります。

しかし、黄疸の場合は治療が必要な病気です。黄ぐすみと自己判断して放置しないようにしましょう。

糖化やカルボニル化による黄ぐすみ

肌が黄色い場合に考えられるもうひとつの原因が、「黄ぐすみ」です。黄ぐすみは、体内でタンパク質が糖や脂質と結びつき、肌の真皮層が変色することで起こります。

糖質の摂り過ぎによる「糖化」や、脂質の摂り過ぎによる「カルボニル化」が黄ぐすみを起こす主な原因です。

過剰摂取により余った糖質とタンパク質が結びつくと、黄褐色に変性した糖化タンパク質ができます。また、酸化した脂質とタンパク質が結びつくと、黄色く硬いカルボニル化タンパク質に変性します。

その結果、黄ぐすみにつながってしまうのです。

肌の黄色いくすみを改善する方法はある?

治療が必要な疾患の場合は別ですが、肌の黄ぐすみは基本的に改善、予防できます。

黄ぐすみの改善と予防には、外側からの適切なスキンケアと、内側からのインナーケアのどちらも行うことが大切です。

ここからは、スキンケアとインナーケアの具体的な方法を紹介していきます。

スキンケアで肌の黄色いくすみを改善・予防する方法

まずは、肌の黄ぐすみを改善・予防するための適切なスキンケアについて紹介します。スキンケアの方法に加えて、化粧品などのスキンケアアイテムの選び方も重要です。

黄ぐすみを改善・予防するためのスキンケアのポイントは、「十分な保湿」と「スキンケア」の2点です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

十分な保湿

黄ぐすみの改善や予防には、肌のバリア機能が正常に働く必要があるといわれています。そのためには、ターンオーバーを整えておくことが重要です。十分な保湿を行い肌の水分量を保つようにすると、ターンオーバーが整い肌のバリア機能が正常化します。

肌の保湿には、ヘパリン類似物質やセラミドなど、保湿効果の高い成分の含まれたスキンケアアイテムを選ぶと良いでしょう。

なお、ヘパリン類似物質を含むローションやクリームには、医薬品や医薬部外品があります。いずれも使用上の注意をよく読んでから使用してください。

医薬品は保湿に加えて血行促進や抗炎症効果があり、乾燥肌の改善に役立ちます。医薬部外品は、高い保湿効果が期待でき、乾燥肌に限らず美容や日常のスキンケアに使用できます。

保湿はタイミングも重要です。とくに、洗顔後や入浴後は肌が乾燥しやすいため、速やかに保湿を行う必要があります。

紫外線対策

紫外線は、肌の黄ぐすみを悪化させてしまう要因の1つです。紫外線を浴びると活性酸素ができ、脂質の酸化によるカルボニル化を促してしまいます。さらに、紫外線は肌の糖化にも影響します。

対策を行わず紫外線を浴び続けると、カルボニル化と糖化が進んでしまうため注意が必要です。

紫外線対策は外出時のみ行えば良いと考える方も少なくありません。しかし、室内にも紫外線は届くため、日中は外出の有無に関わらず紫外線対策を行いましょう。

スキンケアの最後に日焼け止めを塗り、外出の際は日傘や帽子、サングラスを使うのがおすすめです。

インナーケアで肌の黄色いくすみを改善・予防する方法

外側から行うスキンケアも重要ですが、肌の黄ぐすみを改善・予防するにはスキンケアのみでは不十分です。体の内側からできる対策や予防(インナーケア)を同時に行うと良いでしょう。

ここからは、肌の黄ぐすみ対策に役立つインナーケアを紹介していきます。いずれも継続することが大切なため、習慣化しながら無理なく取り入れましょう。

糖質や脂質の摂り過ぎに気をつける

肌の黄ぐすみの原因となる、糖質や脂質の摂取量を見直しましょう。過剰摂取を避けるために、食事内容を見直すことも大切です。

炭水化物ばかりの食事に偏ると、糖質の摂取量が多くなってしまいます。タンパク質も意識的に摂り、野菜も多く取り入れましょう。

また、食べ物だけでなく飲み物にも注意が必要です。なるべく無糖の飲料などを選び、甘いお菓子や飲み物は量を控えると良いでしょう。

脂っこい料理は量を控え、調理には酸化しにくいごま油やオリーブオイルなどを使うことも、カルボニル化による黄ぐすみ対策に役立ちます。

ビタミン類を積極的に摂り栄養バランスを整える

黄ぐすみ対策には、ビタミンA、C、Eなどを中心とするビタミン類の積極的な摂取がおすすめです。ビタミン類には肌のターンオーバーの正常化に効果が期待できます。

また、スキンケアによる保湿が重要とお伝えしましたが、外側だけでなく内側からの保湿も肌の健康を守るためには欠かせません。こまめに水分補給を行うことも大切です。

栄養バランスの良い食事は、糖質や脂質の過剰摂取を防ぐとともに肌のターンオーバーを整え、肌の水分量を高めることにも役立ちます。ビタミン類を含む食材を用いて、日々の食事の栄養バランスを整えるようにしましょう。

食べる順番を工夫し食事リズムを整える

肌の糖化を予防するためには、血糖値の急上昇を避ける必要があります。食事の際は野菜を先に食べ、食物繊維などを優先的に摂取すると、血糖値の上昇が緩やかになります。

また、GI値(グリセミック指数)の低い食品を選ぶことも血糖値の急上昇を防ぐために役立ちます。GI値とは、血糖値が上昇する速度を数値化したものです。数値が低いものほど血糖値上昇の抑制効果が期待できます。

血糖値の変化を抑えるために、食事のリズムを安定させるのも良いでしょう。

適度な運動や良質な睡眠を心がける

食後に有酸素運動を行うと、糖がエネルギーとして消費されるため、糖化の予防になります。ウォーキングなどを定期的に行うのが理想的ですが、難しい場合は意識的に階段を使うなど、無理なくできることから取り入れてみましょう。

適度な運動は、黄ぐすみの改善・予防だけでなく、血流改善やストレス解消、代謝アップにもつながり、肌の健康維持に役立ちます。

また、睡眠が充実すると肌のターンオーバーが整います。睡眠時間を確保するには、入眠環境を整えることが大切です。就寝前は体を温めてリラックスすることを心がけましょう。

肌の黄色いくすみが気になるときにやってはいけないこと

黄ぐすみを改善・予防したいなら、適切なケアを行うことが大切です。間違ったケアは効果が期待できないだけでなく、肌荒れを起こすこともあります。

事前に間違ったケアとはどのようなものか知っておけば、誤って行わないよう気をつけることができます。健康な肌を守るために避けるべきことを見ていきましょう。

過度なスキンケア

黄ぐすみを取りたいという理由で行いがちなのが、過度なスキンケアです。洗顔を行いすぎると肌の保湿性が失われてしまい、逆効果のため気をつけましょう。

洗い過ぎだけでなく、熱いお湯の使用、ピーリング、摩擦などの刺激も肌を傷めてしまいます。肌に刺激を与えない適切なスキンケアを日々行うことが大切です。

過度な食事制限

糖質や脂質の摂取を控えるあまり、過度な食事制限を行うのは危険です。食べないことで空腹が長引くと、食後血糖値の急上昇などの変化が大きくなり、逆効果になってしまいます。

さらに、栄養不足による肌荒れや体調不良につながる可能性もあるため注意が必要です。栄養バランスの良い食事をできるだけ規則正しく摂るようにしましょう。

肌の黄色いくすみには適切なスキンケアとインナーケアの継続が大切

肌が黄色い場合、黄疸などの病気のケースとくすみが原因のケースがあります。原因によって行うべき対処は異なるため、まずは原因を知ることが大切です。

黄ぐすみには、保湿などの適切なスキンケアを行うことに加え、内側から行う食事や運動、睡眠などのインナーケアも心がけましょう。

黄ぐすみの改善はすぐに効果が出るものではないため、継続して行うことが大切です。どちらのケアも黄ぐすみに限らず健康な肌を守るのに役立つため、根気強く続けていきましょう。

泉医師からのコメント

糖化やカルボニル化が進むことでコラーゲンが減少し、肌は水分を保てなくなります。うるおいが失われれば乾燥を招いてターンオーバーが乱れがちになり、透明感やみずみずしさ、ツヤがなくなりくすみを助長させます。

さらに、乾燥した肌では糖化やカルボニル化したタンパク質が増加しやすく、悪循環となります。これらを防ぐためには、規則正しい生活と適切なスキンケアがとても大切です。

監修者画像

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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