コラム
COLUMN
乾燥肌で悩んでいる方は多いですが、とくにUゾーンと呼ばれる顎や頬のフェイスライン部分は乾燥しやすい傾向にあります。
そこで今回はUゾーンが乾燥しやすい原因と、フェイスラインの適切なスキンケア方法を紹介します。Uゾーンの乾燥で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
Uゾーンが乾燥しやすい原因
Uゾーンとは一般的に顎や頬、口周りのことを指します。Uゾーンはほかの部位に比べて肌が乾燥しやすい傾向にあります。
Uゾーンが乾燥しやすいのは主に以下の原因が考えられます。
- マスクの脱着による擦れ
- マスク着用による蒸れ
- アクセサリーや髪による肌への刺激
- ホルモンバランスの乱れ
- スキンケア商品が肌に合っていない
このようにUゾーンが乾燥する原因はさまざま考えられますが、要因を1つずつ取り除いて予防することが大切です。
Uゾーンの乾燥によって起きやすい肌荒れの症状
Uゾーンは、乾燥に伴いニキビや肌の赤み、かゆみといった肌荒れの症状が起きやすく、外部からの刺激によって肌トラブルを引き起こしやすい部位です。
とくに大人ニキビはUゾーンに現れやすい傾向にあります。ひどい場合は、脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患を引き起こしている場合もあるため、気になる症状がある方は医療機関を受診するようにしましょう。
Uゾーンの適切なスキンケア方法
Uゾーンの乾燥や肌トラブルが気になる方は、スキンケア方法を見直すのも1つの方法です。以下ではUゾーンの適切なスキンケア方法について解説していきます。
洗顔
毛穴に皮脂や汚れが詰まると肌トラブルの要因となるので、しっかり毎日洗い流しましょう。メイクをしている方は、洗顔料だけでは十分に落ちない可能性があるので、メイク落としをしてから洗顔を行ってください。
Uゾーンはニキビができていても乾燥しやすい部位のため、洗浄力の強い洗顔料の使用は控えましょう。
洗顔料はしっかりと泡立て、弾力のある泡で直接手が肌に触れないように洗顔を行うと良いです。洗う順番としては、皮脂の分泌が多いTゾーンや鼻周りから洗い、その後にUゾーンを洗っていきます。
Uゾーンは洗顔料が残りやすい部位のため、丁寧にすすぎ洗いを行うよう意識してください。洗顔料が残ったままだと刺激になり肌荒れや乾燥の原因となってしまいます。
また、洗顔を行うときはぬるま湯(32~35℃)で行いましょう。冷たすぎる水だと汚れが取れにくい場合があり、熱すぎるお湯だと皮脂を取り過ぎてしまい乾燥肌の原因になります。
洗顔の回数が多いのも肌が乾燥する原因のため、洗顔回数は1日2回までに留めましょう。
保湿ケア
Uゾーンの肌トラブルは乾燥が要因となっているケースが多いため、しっかりと保湿ケアを行うことが大切です。
夏場で肌のべたつきが気になっている場合でも、内側が乾燥しているインナードライの可能性もあるため、保湿ケアはしっかり行いましょう。
保湿ケアアイテムは高保湿成分であるセラミドやヘパリン類似物質が含まれたものがおすすめです。
スキンケアは化粧水だけでなく、乳液もセットで使うようにしましょう。化粧水だけでスキンケアを済ませてしまうと肌の水分が蒸発し、反対に肌の乾燥を招いてしまいます。
また、必要に応じて美容液をプラスするのも良い方法で、セラミドやコラーゲンなどの成分単体での美容液も市販されていることもあります。
スキンケアをするときはなるべく肌に刺激を与えないように行います。コットンを使用してスキンケアを行う場合は、肌を擦らないように注意してください。
紫外線対策
紫外線は肌を乾燥させるほか、あらゆる肌トラブルの要因となります。とくに乾燥しやすいUゾーンはしっかりと紫外線対策を行い、外部刺激から守ってあげることが大切です。
日焼け止めクリームや日焼け止め効果に期待ができる化粧下地を使用して紫外線対策を行いましょう。
Uゾーンが乾燥しやすいなら体の内側からもケアしよう
Uゾーンの乾燥が気になる方は、体の内側からケアすることも大切です。
乾燥肌を予防するために意識したいポイントを3つ紹介するので、参考にしてみてください。
水分補給を意識的に行う
身体が水分不足になると、肌も乾燥しやすくなります。意識的に水分補給を行って、水分不足を防ぎましょう。
水分は一気に摂るのではなく、こまめに少しずつ補給するのがポイントです。のどの渇きを感じた時点で体は水分不足になっている可能性があります。水分を欲する前に意識的に水分補給をしましょう。
また、飲み物は利尿作用のあるカフェインの含まれる飲み物はなるべく避けましょう。水や白湯、麦茶などで水分補給をすると良いです。
健康的な食生活を心がける
食生活が乱れると肌のターンオーバーに影響を与える可能性があります。ターンオーバーが乱れると乾燥肌をはじめとする肌トラブルを引き起こす要因となるため、食生活の乱れが気になる方は、栄養バランスの良い食事を心がけてみてください。
生活習慣を見直す
不規則な生活を送っている方は、まず生活リズムを整えましょう。
十分な睡眠時間を確保し、早寝早起きを心がけると良いです。運動不足が気になる方は運動習慣を身に付けると良いでしょう。
スキンケアと生活習慣の見直しをしてUゾーンの乾燥を防ごう
Uゾーンが乾燥しやすい原因はさまざま考えられます。Uゾーンの乾燥を防ぐためにも、考えられる要因を1つずつ解消していくことが大切です。
スキンケア方法も見直し、肌が乾燥しないように適切なスキンケアを行いましょう。また、スキンケアだけでなく、食生活や生活習慣の乱れも正すのが望ましいです。スキンケアとあわせて日頃の生活を見直してみましょう。
日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。
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乾燥肌治療薬
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第2類医薬品
- クリーム
- ローション
- スプレー
- Hクリーム
- 泡フォーム
泉医師からのコメント
Uゾーンは、皮脂腺が少なく、皮脂分泌も少ないため乾燥しやすい部分です。そのため、スキンケアやエイジングケアは、ほかのパーツ以上に意識して行うことが大切です。特に、乾燥や大人ニキビ予防のために乾燥肌対策はしっかり行いましょう。