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コラム
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2023.02.09

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌の反対は?脂性肌とドライスキンの違いや適切なスキンケア方法を紹介

空気が乾燥する季節になると、乾燥肌に悩む方は多くなる傾向にあります。

しかし、乾燥肌とは反対の脂性肌という方も少なくありません。脂性肌には脂性肌に合ったスキンケアが必要になります。

今回は脂性肌の原因やケア方法について、乾燥肌と比較してご紹介します。ご自身の肌タイプを把握して、適切なスキンケアを行いましょう。

乾燥肌の反対は脂性肌?

乾燥肌を気にしている方が多くいるとともに、脂性肌を気にされる方も少なくありません。

脂性肌というのは乾燥肌とは反対に、皮脂が多く出る状態を指します。ここでは乾燥肌と脂性肌それぞれの特徴を紹介していきます。

乾燥肌の特徴

乾燥肌とは肌のうるおい不足により、皮膚がカサついている状態のことです。乾燥肌は肌のバリア機能が低下しているため、スキンケアをしても水分を肌に保てずに蒸発してしまう場合があります。

ただひたすらスキンケアをすれば良いというわけでなく、乾燥肌を改善するための適切なケアをしていくことが大切です。

乾燥肌の原因は加齢や紫外線などによる外部からの刺激、栄養不足や生活習慣の乱れが考えられます。

脂性肌の特徴

脂性肌はオイリー肌とも呼ばれ、皮脂が過剰分泌した状態です。脂性肌の場合、肌のテカりやべたつきが気になる傾向にあります。皮脂はニキビや毛穴トラブルのもとになるため肌トラブルを引き起こしやすいです。

また、もともとの体質もありますが、食生活や生活習慣の乱れ、間違ったスキンケアが要因となっているケースも多く見られます。

乾燥肌と脂性肌以外の肌タイプ

乾燥肌と脂性肌以外にも肌のタイプは分類されており、肌の皮脂や水分のバランスが良い状態は普通肌、部位によって乾燥しているところと脂っぽいところがある状態は混合肌といわれます。

普通肌の場合は、肌トラブルや肌の悩みがとくにないことが多く、混合肌は、目元や口元はカサついているが、Tゾーンはテカりが気になるなど、パーツによって肌質が異なることが特徴です。

乾燥肌と脂性肌の見分け方

ご自身がどの肌タイプなのかを把握しておくのは大切なことです。乾燥肌と脂性肌の見分け方を3つ紹介しますので、確認してみましょう。

皮脂の分泌量

肌を触ってべたつきが気になる方は脂性肌の可能性が高く、反対にパサつきやカサつきが気になる場合は乾燥肌の可能性が高いです。

例えば、洗顔後や入浴後に肌がつっぱる方は乾燥肌を疑ってみましょう。

肌の弾力

脂性肌は皮脂や水分が多いため、肌に弾力やハリがありますが、乾燥肌の方は皮脂と水分が少ないため、ハリや弾力が乏しい傾向があります。

ハリや弾力が少なく、小じわが気になる方は乾燥肌の可能性があります。

メイクの仕上がり

メイクをしてもファンデーションが浮いてしまったり粉っぽくなったりする方は乾燥肌の可能性があります。乾燥肌は、重ね塗りをしても上手くメイクが乗らないことがあります。

一方で油分や水分が多く、メイクがヨレたり、落ちやすい方は脂性肌の可能性があります。

乾燥肌と脂性肌のスキンケアアイテムの選び方

乾燥肌と脂性肌は正反対の肌質なので、それぞれに合ったスキンケアアイテムを選ぶのが望ましいです。

それぞれに適したスキンケアアイテムの選び方について詳しく解説しますので、商品選びの参考にしてください。

乾燥肌

乾燥肌の方は保湿成分が含まれたスキンケアアイテムを選んで、肌の保水力を高めることを目指しましょう。

ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンやグリセリン、ヘパリン類似物質は保湿効果に期待ができるといわれています。市販品を購入する際は上記の成分が含まれているものを選んでみましょう。

脂性肌

脂性肌の方は、なるべく油分の少ないスキンケアアイテムが向いています。

毛穴トラブルを引き起こしやすい肌質なので、毛穴ケアができるタイプもおすすめです。 さっぱりタイプや脂性肌向けの薬用化粧水や乳液を試してみましょう。

乾燥肌と脂性肌の適切なスキンケア方法

スキンケアアイテムの選び方を紹介しましたが、間違った使い方をすると、せっかくのスキンケアに意味が無くなってしまいます。

ここでは乾燥肌と脂性肌のスキンケアのポイントをご紹介します。

乾燥肌のスキンケアのポイント

化粧水で肌に水分を与えるだけではなく、乳液やクリームで油分を補います。

水分が蒸発しやすい乾燥肌はしっかり油分の蓋をして肌に水分を保つ必要があります。

また、乾燥肌はバリア機能の低下により、刺激に敏感になっているので、優しくスキンケアを行うことが大切です。スキンケアアイテムは肌に擦り込むように使うのではなく、優しく押し込むイメージで行いましょう。

化粧水と乳液だけではうるおいが足りない場合は、美容液やクリームをスキンケアにプラスするとさらに保湿力がアップします。

脂性肌スキンケアのポイント

余分な皮脂をしっかりと洗顔で洗い流すことが重要ですが、過剰な洗顔や洗浄力の強い洗顔料を使いすぎるのは逆効果です。

いくら脂性肌であっても必要な皮脂まで取りすぎると乾燥肌傾向になり皮脂が過剰に分泌される可能性があります。

定期的にピーリングを行い、肌のターンオーバーや皮脂汚れをリセットすることも1つの方法です。

また、べたつきが気になっても化粧水と乳液はセットで使うのが望ましいので、べたつきが嫌な方はさっぱりタイプの乳液を使うと良いでしょう。

乾燥肌と脂性肌の改善方法

乾燥肌も脂性肌も、外側からのスキンケアはもちろん大切ですが、体の内側からのケアも重要です。スキンケア以外の肌質改善方法をご紹介します。

食生活の見直し

食生活が偏っている方は、栄養バランスの整った食事を意識し、肌の調子を整えることが重要です。

脂性肌の方は特に脂質の多い食事を控えるように意識してみましょう。肌の健康には栄養分が欠かせないので、亜鉛やビタミン類、タンパク質や必須脂肪酸を適度に摂取しましょう。

生活習慣の見直し

不規則な生活を送っている方は、規則正しい生活に切り替えましょう。毎日決まった時間に就寝、起床をするなどして生活リズムを整えると良いです。

睡眠不足は肌のターンオーバーに影響を与え、肌表面の古い角質が残ったりすることでバリア機能の低下や、皮脂と混ざって肌荒れにつながることがあります。普段からしっかり睡眠をとって健康的な肌に入れ替えていくことが大切です。

水分補給を心がける

乾燥肌の方は体の水分不足が要因の可能性があります。体が脱水傾向にある場合、肌へ行く水分も減ってしまうため乾燥肌につながります。

普段から意識的に水分補給を行いましょう。一気に大量の水を飲むのではなく、こまめに少しずつ摂るのが望ましいです。

また、体が冷えると代謝が低下し、肌のターンオーバーも悪くなるので、体を冷やさない温かい飲み物や常温の飲み物がおすすめです。ビタミン類が入ったスポーツ飲料を適量飲むのも1つの方法です。ただし、市販の飲料は糖分が多く入っていることもあるので、適量にとどめ、摂りすぎないように注意しましょう。

ストレスを溜め込まない

ストレスは自律神経を乱す原因になります。自律神経が乱れることで肌のターンオーバーも乱れて、肌荒れの原因になる可能性があります。

自律神経を乱さないように、趣味の時間を作ったり運動したりしながら上手にストレスと付き合うことが大切です。

乾燥肌の反対である脂性肌も適切なスキンケアで肌悩みを解決しよう

乾燥肌の反対は、皮脂が多い脂性肌といえます。乾燥肌と脂性肌はどちらも適したスキンケア方法で改善できる可能性があります。それぞれの肌質に合ったスキンケアアイテムを使うことや、使い方の工夫が必要です。

体の内側からのケアも大切なので、生活習慣を見直すことも大切です。ご自身に合った対策を見つけて健やかな肌を目指しましょう。

泉医師からのコメント

私たちの皮膚表面は天然のうるおい成分で作られている皮脂膜に覆われ、外的刺激から肌を守ってくれます。皮脂膜の水分と油分の分泌バランスが良いと、ベタつきもカサつきもない、つるさらな肌となりますが、そのバランスが崩れることで脂性肌やインナードライ、乾燥肌につながります。
バランスが崩れる要因として、睡眠不足や偏った食生活、間違ったスキンケア、ストレスが関係しているとされ、まずは、身近なことから見直してみることをおすすめします。

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監修者

医師・泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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