【医師監修】乾燥肌には加湿器が役立つ！湿度を上げて肌のうるおいをキープしよう

冬本番になると、空気の乾燥にともなって肌が乾燥してきます。乾燥肌対策として空気の加湿を行うと、肌からの水分の蒸発を防ぐことができます。

今回は、乾燥肌の対策として、空気の加湿方法について詳しく紹介していきます。

空気の乾燥は乾燥肌にもつながる

乾燥肌の原因にはさまざまな要因が考えられます。空気の乾燥も乾燥肌の原因の1つです。空気が乾燥していると、肌から水分が蒸発しやすくなります。

秋～冬の乾燥しやすい季節は、暖房を使うことも多く、肌の乾燥に注意が必要です。乾燥肌を防ぐために、加湿器を使って湿度コントロールを行うと良いでしょう。室内の湿度は60％程度を目安に加湿しましょう。

乾燥肌に適した加湿器はある？

加湿器を使用して湿度を保つことで、肌の乾燥を防ぐための対策になります。部屋の広さに合ったサイズの加湿器を使いましょう(加湿器の適応畳数は、マンションのような気密性の高いお部屋か、通気性の良い木造和室かによっても異なります)。

加湿器にはスチーム式(加熱式)や気化式、超音波式、ハイブリッド式があります。以下でどのような特徴があるか紹介します。

超音波式

超音波でミストを発生させます。ヒーターを搭載していないため、電気代が抑えられます。ただし雑菌が繫殖しないよう、タンクやフィルターのこまめな手入れが必要です。

スチーム式(加熱式)

水を沸騰させて蒸気を発生させるため、短時間で加湿ができ、菌も繁殖しにくいです。

ヒーターの加熱に電力を使うので、電気料金は高くなるのと、吹き出し口が熱くなるため、小さいお子様は注意が必要です。

気化式加湿器

水を含ませたフィルターに、ファンで風を当てて蒸気を発生させます。水の粒子が小さく、清潔に加湿することが可能です。送風音が多いため、商品によっては音が気になる可能性があります。

ハイブリッド式(加熱気化式)

水を含ませたフィルターに温風を当て、スピーディに蒸気を発生させます。

菌が繁殖しにくく、清潔に加湿することが可能です。ヒーターを搭載するので、気化式より電気代が高くなります。

それぞれの用途や目的に合った加湿器を選びましょう。

加湿器以外で湿度を調節する方法

加湿器以外にも空気をうるおす方法はあります。湿度を上げる方法4つを以下見出しで詳しく解説いたします。

洗濯物や濡れタオルを室内に干す

洗濯物や濡れたタオルを部屋に干すことで加湿できます。乾燥がひどい場合は、大きめのバスタオルを濡らして干すなどして工夫すると良いでしょう。

お湯を沸かす

鍋ややかんでお湯を沸かして室内を加湿する方法があります。沸騰したお湯の蒸気は素早く湿度を高められます。火傷や空焚きしないように注意しましょう。

浴室のドアを開けておく

入浴後に浴室のドアを開放することで蒸気が部屋を巡り加湿できます。あまり長い時間ドアを開けっ放しにしておくと浴室の周辺の湿度が高くなりすぎる可能性があります。

浴室のドアを開放する際は、時間を調整すると良いでしょう。

床を水拭きする

雑巾やタオルでフローリングを水拭きすると、水分が蒸発して加湿できます。掃除にもなるので乾燥が気になる季節は積極的に床拭きをすると良いでしょう。

加湿器以外で乾燥肌の改善を目指す方法

加湿器以外の乾燥肌対策を紹介します。以下で詳しく解説します。

適切なスキンケア

乾燥肌は空気の乾燥だけではなく、肌自体の油分が不足している可能性があります。

スキンケアは肌に水分を与える化粧水と油分の含まれた乳液やクリームを使いましょう。乳液やクリームは肌内部の水分の蒸発を防ぐ効果に期待ができます。乾燥肌が気になる方は、ヘパリン類似物質やセラミドなど高保湿成分が含まれたスキンケア商品を選ぶと良いでしょう。

栄養バランスの良い食事

食生活の乱れや栄養不足は乾燥肌の要因の1つです。

肌や身体の健康のために、普段から栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。乾燥肌が気になる方は、肌の主成分であるタンパク質や水分保持に必要な必須脂肪酸を摂取しましょう。

肌のターンオーバーを促す効果に期待ができるビタミンB2やB6も意識的に食事に摂り入れましょう。

十分な睡眠時間の確保

睡眠不足は自律神経を乱し、肌のターンオーバーに影響を与えます。肌のターンオーバーが正常に働かないと、乾燥肌をはじめとした肌トラブルを引き起こす可能性があります。

普段からしっかり睡眠を取り、健康的な生活を心がけましょう。

加湿器を活用して空気の乾燥や乾燥肌を予防しよう

空気の乾燥は肌の乾燥も引き起こす可能性があるため、普段からきちんと湿度コントロールをすることが大切です。加湿器を使えば手軽に室内の湿度を上げられます。

乾燥肌対策は空気の乾燥を防ぐだけではなく、生活習慣やスキンケア方法の見直しも行うと良いでしょう。