MV画像

コラム
COLUMN

2022.08.23

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】マスクで肌荒れが起きる原因は?おすすめの対策方法を紹介

マスク生活が続き、肌荒れが起きやすくなってきた、と感じている方は多いかもしれません。しかし、なぜマスク生活で肌荒れが起きやすくなるのか、原因がわからない方も多いでしょう。

そこで今回はマスクで肌荒れが起きる原因や予防方法について詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

マスク生活で起こり得る肌荒れとは?

ここではマスクが原因で起こりやすい肌荒れの種類を紹介します。自身に当てはまるものがないか確認してみましょう。

接触皮膚炎(かぶれ)

接触皮膚炎とは、肌がかぶれて炎症を起こしている状態を指します。ただ炎症が起こっているだけでなく、外的要因が明確になっている場合に、接触皮膚炎と診断されます。

外的要因のなかでも刺激が原因の「刺激性」のものとアレルギー物質が原因の「アレルギー性」があります。マスクによる擦れが刺激になり、刺激性皮膚炎を発症していることも多いといわれています。

肌の乾燥

マスクを着けている部分がカサカサとした手触りになっている場合は、肌が乾燥している可能性があります。

マスクを着けている最中は吐いた息の蒸気で内部がうるおって感じますが、マスクを外すと一気に水分が蒸発し、さらに肌に必要な水分まで同時に奪われてしまうため、肌が乾燥しやすくなります。

乾燥肌はあらゆる肌トラブルを引き起こす要因となるので、乾燥を防ぐケアが必要です。

ニキビ

マスクを着けるようになってからニキビができるようになったという方も多いといわれています。

乾燥による皮脂の過剰分泌や、マスクの擦れによる炎症、口からの雑菌などが要因となっている可能性があります。

ニキビができる原因はさまざまですが、マスクもその要因の1つとして考えられるようになってきています。

マスクで肌荒れやニキビができる原因

肌荒れやニキビは原因から把握することが大切です。ここからはマスクの着用で肌荒れやニキビができる原因について詳しく紹介していきます。

マスクと肌の摩擦

マスクと肌の摩擦で肌荒れやニキビの症状が出る場合があります。マスクをきちんと固定して装着していても口や顔の筋肉を動かすことで摩擦が生じることがあります。

その結果、摩擦で刺激が加わった箇所にかゆみや痛みを伴う場合があります。

マスク内の蒸れ

マスクの中は呼吸によって蒸れやすい傾向にあります。

発汗量も多く、湿度や温度が上昇して蒸れたマスクの中はアクネ菌などの細菌や雑菌が繁殖しやすい環境になっています。

また、マスクを外すと一気にマスク内の水分が蒸発して、肌が乾燥することもあるので、乾燥対策を行うことが大切です。

マスク繊維の刺激

マスクの繊維が角質と擦れ合い、肌に刺激が加わることがあります。

擦れたことで角質がはがれ、外部の刺激を受けやすくなり、バリア機能が低下した状態になってしまいます。

マスクの素材はさまざまあるので、その素材自体が肌に合っていない可能性もあります。

マスクによる肌荒れの対策方法

マスク着用による肌荒れは「マスク皮膚炎」と呼ばれることもあります。ここからはマスク皮膚炎の対策方法を紹介していきます。

低刺激の基礎化粧品に変えてみる

マスクによる肌荒れの症状がある方は、肌が敏感になっている可能性があるので、普段使っている基礎化粧品でも刺激を感じる場合があります。

肌への負担を防ぐためにも、基礎化粧品を低刺激性の商品に変えると良いでしょう。添加物も肌の負担となる場合があるので、添加物の少ないものがよりよいです。

なお、肌荒れしているときは刺激を与えないように、マスクが触れる部分にはメイクをしないということも選択肢に入れてみましょう。

マスクの素材を変えてみる

マスクの繊維による刺激は、素材を変えることで緩和されることがあります。

綿100%の布マスクは肌への負担は少ないですが、ウイルス感染を防ぐ効果が不織布マスクに比べて低い傾向があります。

不織布マスクで肌荒れを起こしている方は、同じ不織布でも柔らかな素材のものを選ぶなどしてみると良いかもしれません。

それぞれメリットとデメリットがありますが、場面によって使い分けたり、肌と擦れる部分を減らしたりしながら工夫してみましょう。

汗をかいたらこすらず拭くようにする

マスク内の蒸れや汗が気になる場合は、こまめにタオルなどで拭き取りましょう。

蒸れた肌はバリア機能が低下しているため擦ると刺激となるので注意が必要です。汗を拭き取る際は、擦らずタオルで優しく押し当てる程度にしましょう。

長時間着用する場合は新しいマスクに交換する

長時間マスクを着用する場合、新しいマスクに交換するのも良い方法です。

マスク内は細菌や雑菌が繁殖しやすいので、こまめにマスクを取り替えて清潔に保つことが大切です。

肌と擦れる部分は白色ワセリンを使ってみる

マスクの摩擦が気になる部分はあらかじめ白色ワセリンを塗っておくと肌の保護になります。

白色ワセリンが肌の表面に膜を張り、擦れによる刺激を軽減できる可能性があります。

白色ワセリンは赤ちゃんでも使える精製度の高いワセリンなので、デリケートな肌にも使えます。

マスクによる肌荒れを防ぐには内側からのケアも大切

マスクによる肌荒れは、体の内側からのケアも並行して行うとより良いです。肌荒れを予防する生活習慣を3つ紹介するので参考にしてみてください。

こまめに水分を摂る

体内の水分が不足すると、肌も乾燥しやすくなります。乾燥は肌荒れをはじめとした肌トラブルを引き起こす可能性があるため、水分不足になるのを避けるようにしましょう。

喉が乾いた状態はすでに水分不足になっている状態といわれています。喉が乾く前にこまめな水分補給を心がけましょう。

栄養バランスのとれた食事

偏った食生活は肌荒れの要因となるため、日頃から栄養バランスのとれた食事をとることも重要です。

糖質や脂質の多い食品はニキビの原因となるので過剰摂取を避けましょう。また、タンパク質やビタミン類など肌の健康をサポートする栄養素を積極的に摂取するよう心がけてみてください。

十分な睡眠時間

睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が低下し、肌のターンオーバーが乱れる要因となります。

新陳代謝を良くし、肌のターンオーバーを正常に保つためにも普段から十分に睡眠を取ることが大切です。長時間睡眠を取れば良いというわけではないため、睡眠時間だけではなく、睡眠の質にもこだわると良いでしょう。

日頃から肌荒れ予防をしてマスクによる肌トラブルを防ごう

マスクによる肌荒れは対処方法で症状が緩和する可能性があります。肌荒れの原因を少しでも軽減するように、今回紹介した対策方法を試してみてください。

対策方法を試しても肌荒れが治らない場合は適切な治療が必要な可能性があるため、医療機関に相談するようにしましょう。

川﨑医師よりコメント

長時間同じマスクを付け続けることは、口からの雑菌や蒸れで皮膚が汚染され、清潔な状態とは言えません。こまめに新しいマスクにとりかえたり、肌についた汗や汚れをふき取ったりするようにしましょう。

川﨑加織

監修者

医師:川﨑加織

皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。
兵庫医科大学病院初期研修医、皮膚科入局からキャリアをスタートし、病院やクリニック勤務を経て、現クリニックを開院。 皮膚科専門医として、女性医師として、母として、患者さんの心と身体に寄り添うことを信条としている。

乾燥肌なおそう!ヒルマイルド

乾燥肌治療薬

  • ヒルマイルド


    第2類医薬品

  • クリーム
  • ローション
  • スプレー
  • Hクリーム
  • 泡フォーム
ヒルマイルド製品画像
TOPPAGE

TOPPAGE