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コラム
COLUMN

2020.09.15

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌向けに保湿の仕方を徹底解説!ケアして潤いのある肌を目指そう

乾燥肌に悩んでいる方は、保湿ケアを行い肌にうるおいを与えることが大切です。乾燥肌は体質のほか、季節によって症状があらわれるケースがあります。
適切に保湿をしていても乾燥肌が改善されない場合は、日々のケア方法を見直してみましょう。
今回は保湿ケアの基礎知識やポイントを紹介します。うるおいやハリのある肌を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてください。

保湿しているのに乾燥するのはなぜ?

保湿のイメージ

乾燥肌の原因は生活習慣や紫外線による日焼けなど、さまざまな要因が考えられます。空気が乾燥する季節は肌の表面から水分が蒸発し、乾燥肌を引き起こす場合があります。季節によって肌の乾燥が気になる方は、空気の乾燥が関係している可能性もあるでしょう。

さらに、栄養不足になると肌を作る栄養が足りず、肌荒れや乾燥肌を引き起こす場合があります。食事はしっかり1日3食食べるなどしながら、きちんと栄養を補給することが大切です。

喫煙習慣や睡眠不足も肌トラブルを引き起こす要因のため、乾燥肌が気になる方は今一度生活習慣を見直してみましょう。

また、紫外線の刺激により肌のバリア機能が低下している方も少なくありません。バリア機能は肌内部の水分を保つ役割を持っており、外部の刺激から肌を守る役割も果たしています。

バリア機能が低下すると、一生懸命に保湿しても肌内部の水分が蒸発してしまいます。バリア機能を低下させないためにも、日差しの強い季節に限らず、普段から日焼け止めを活用するなどしながら肌を労わってあげましょう。

なお、クレンジングや洗顔など、肌を洗い過ぎることも乾燥肌の原因となります。過剰洗浄は肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、結果的に乾燥肌になってしまいます。

適切な洗顔方法などを学び、乾燥肌の要因を改善していきましょう。

乾燥肌の保湿ケアの基本

乾燥肌を改善するには、保湿ケアの基本を知ることが大切です。保湿ケアで重要なポイントを紹介するので、ぜひスキンケア方法を見直してみてください。

●保湿ケアの3つの役割

人の肌の一番外側には、厚さ約0.02㎜の「角質層」があります。この角質層は、肌の外側からの異物の侵入や、肌の内側からの水分の蒸発を防ぐバリアとして重要な役割を担っており、こうした肌の働きは「バリア機能」と呼ばれます。ところが、このバリア機能は、生活習慣やストレス、加齢など、さまざまな要因によって崩れてしまうことがあります。

バリア機能が崩れると、肌内部からは水分が蒸発し、肌は水不足の状態になり「乾燥肌」が引き起こされます。乾燥肌を改善するためには、その要因を改善するとともに、バリア機能を回復させるための適切なスキンケアが欠かせません。とりわけ、保湿ケアには以下の3つの役割があることから、特に重要と考えられています。

<保湿ケアの3つの役割>
① 肌に水分を与える
肌の外側からたっぷり水分を与え、不足した水分を補う
② 肌を柔らかくする
与えられた水分を保持できるよう、肌をふっくら柔らかく整える
③ 水分の蒸発を抑える
肌表面に油分で膜を作り、水分の蒸発を抑える

乾燥肌はバリア機能の低下によって、肌内部の水分が失われ、水不足になっている状態です。そのため、適切な保湿ケアで、上記の3つの役割をしっかり回復させることが大切になります。

過去記事:【医師監修】乾燥肌におすすめのスキンケアは?基礎化粧品の役割や使い方を紹介

●保湿ケアで使う化粧品とその目的

保湿ケアを適切に行うには、それぞれの役割に応じた化粧品を組み合わせて使う必要があります。メーカーや商品によって違いはありますが、基本的には以下のアイテムを使うことが多いです。

<保湿の基本アイテム>
① 肌に水分を与えるアイテム
化粧水…水分がベースのアイテム。ヒアルロン酸やグリセリンといった保水力のある成分が配合されているものが多く、効率的に肌を潤す
② 肌を柔らかくするアイテム
乳液…水分と油分の両方が配合されているため、肌を柔らかくして、水分を保持しやすい状態へと整える
③ 水分の蒸発を防ぐアイテム
クリーム/白色ワセリン…油分が多く、水分の蒸発を防ぐ”フタ”の役割を担う

<保湿のプラスワンアイテム>
・ブースター(導入液)…肌への水分の馴染みをよくする
・美容液…保水力や肌のバリア機能を高めるなど、特定の目的にアプローチする

保湿ケアの基本となる組み合わせは①「化粧水」+②「乳液」+③「クリーム/白色ワセリン」です。これに、必要に応じてブースターや美容液をプラスします。
なお、油分を含む乳液は、水分の蒸発を防ぐ役割も果たしてくれるため、乾燥肌の度合いや、季節によっては、①「化粧水」+②「乳液」のケアで十分ということもあるでしょう。その場合には、目元や口元など、乾燥が特に気になる部分にのみ、クリームや白色ワセリンを重ねづけするのがオススメです。

保湿ケアの化粧品を選ぶときのポイント

保湿アイテムのイメージ

乾燥肌の人に向けた保湿ケアの化粧品は、各メーカーからさまざまなものが出ています。“しっとりタイプ”や“高保湿ケア”など、魅力的なうたい文句に思わず手が伸びてしまいますが、最も重視したいのは、自分の肌に合っているかどうかです。いきなり現物を購入するのではなく、まずはサンプルやトライアルセットで実際の使用感を確かめるようにしましょう。

また乾燥肌を改善するには、商品ごとに推奨されている使用量を守り、継続してケアすることが大切です。「高価だったからもったいない……」と、使う量が少なければ、肌を十分に潤すことができません。特に化粧水は、少量での使用を推奨されているもの以外、たっぷりの量を使うことが望ましいとされています。毎日適量を使っても継続して購入できる価格かどうか、しっかり念頭に置いて商品を選びましょう。

なお、先に述べた通り、肌のバリア機能を崩す要因の一つには加齢があります。肌にはもともと、一定の周期で生まれ変わる「ターンオーバー」と呼ばれる仕組みがありますが、加齢とともにそのサイクルは乱れがちになるため、肌のバリア機能も崩れてしまうと考えられています。

保湿だけでは肌の調子がなかなか改善しないと感じた場合は、アンチエイジング効果も兼ね備えた化粧品を選びましょう。

乾燥肌なら知っておきたい保湿ケアのポイント

肌の保湿ケア

せっかく保湿ケアに適した化粧品を使っていても、スキンケアの方法が間違っていたら、十分な効果を得ることはできません。乾燥肌の人はどのような点に気を付けて保湿ケアを行えばよいのか、顔と体のそれぞれでポイントを解説します。

<顔の保湿ケアのポイント>

顔の乾燥肌を改善するケアのポイントを紹介します。少しの手間と工夫で肌の乾燥を緩和できる可能性があるので、ぜひ試してみてください。

●洗顔方法に注意し、洗顔後はすぐに保湿ケアをする

保湿ケアを行う前に、まずは洗顔方法を見直します。クレンジング剤は適度な洗浄力がありながら肌に負担をかけない、ミルクやクリームタイプで丁寧にメイクオフしましょう。続けて洗顔する場合は、手指で肌を直接こすらないよう、しっかり泡立ててから洗います。ぬるま湯ですすぎ、柔らかいタオルを顔に押し当てて水分を取り除いたら、すぐに保湿ケアをしてください。洗顔後の肌は乾燥しやすいため、時間を空けずにすぐ取り掛かるのが鉄則です。

●化粧品は、手の平で温めてから肌に乗せる

化粧水、乳液、クリームのいずれも、手の平で温めると肌になじみやすくなります。適量の化粧品を手の平で温めてから、両手で顔を包み込むようにしてなじませましょう。化粧水は基本的にたっぷり使うことが望ましいと言われているため、時間を置いて2度づけすると、よりしっとり仕上がります。

<体の保湿ケアのポイント>

腕や脚など体の乾燥肌が気になる方は、ボディケアも行いましょう。注意点も参考にしながら、うるおった肌を手に入れるために根気よく保湿ケアを続けてください。

●入浴時、ゴシゴシ洗わない

体を洗う際、肌に摩擦が生じると、バリア機能を崩してしまう可能性があります。ナイロンタオルでゴシゴシこするのではなく、たっぷり泡を立てて、手で優しく洗いましょう。乾燥がひどい場合は、手の平に泡を乗せて洗ったり、ぬるま湯で流したりするだけでも十分です。

●入浴後、すぐに保湿ケアする

入浴後、肌に水分が残っている状態で保湿剤を塗ると、肌はよりしっとり仕上がります。柔らかいタオルで軽く水気を拭き取った後、保湿剤を手の平で温めてから、肌に優しくなじませましょう。
体の保湿に使う場合は、とろみのあるローションや乳液が使いやすいです。全体に塗り広げた後、ひじやすね、かかとなど、乾燥の気になる箇所にクリームや白色ワセリンを塗るとよいでしょう。

●乾燥がひどいときはケアの回数を増やす

保湿ケアは朝、夜の1日2回が基本ですが、乾燥がひどい場合は、さらにもう1回プラスします。保湿剤を携帯し、休憩時間やトイレに立ち寄った際などに、乾燥が気になる箇所を保湿しましょう。

まとめ

乾燥肌を改善するためには、日々のケアが欠かせません。3つの保湿ケアの役割を理解し、ご自身に合ったスキンケア方法を見つけてみてください。

肌に合うスキンケア商品がわからない方は、トライアルセットなども利用しながら相性を確かめることをおすすめします。基本の保湿ケア方法も参考にしながら、うるおいのあるみずみずしい肌を手に入れましょう。

川﨑医師よりコメント

普段から水分をよくとり、皮膚は極力摩擦を避けることが大事です。洗顔時なども無意識に毎日の癖で案外ごしごし洗っているかもしれません。摩擦は乾燥だけではなく、しみやしわなどのトラブルも起こしますので、気を付けましょう。

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監修者

医師:川﨑加織

皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。
兵庫医科大学病院初期研修医、皮膚科入局からキャリアをスタートし、病院やクリニック勤務を経て、現クリニックを開院。 皮膚科専門医として、女性医師として、母として、患者さんの心と身体に寄り添うことを信条としている。

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