コラム
COLUMN
乾燥肌になると普段どおりのメイクでもなじみにくくなることがあります。肌が乾燥してメイクのなじみが悪いと感じたら、まず乾燥肌を改善するためのケアが大切になります。
しかし、肌が乾燥していてもメイクをしなくてはいけない方も多いでしょう。メイクをする際、とくに重要になるのはベースメイクです。今回は乾燥肌におすすめのベースメイクの組み合わせや、乾燥肌の改善方法について紹介するので、ぜひ参考にしてください。
乾燥肌だと化粧が崩れる理由
肌が乾燥するとメイクをする際の土台となるベースメイクが上手く肌に密着しない傾向があります。これは乾燥肌による肌のカサつきやゴワつきが要因の可能性があります。
乾燥肌は皮脂の過剰分泌も促すため、テカリによる化粧崩れも乾燥が要因となっている場合があり、オイリー肌だと思っていても実は乾燥肌や混合肌であるようなケースもあります。
また、ベースメイクの化粧品自体が肌に合っていない可能性も考えられます。ベースメイク前の手順を間違えている場合も乾燥や化粧崩れにつながる可能性があります。
ベースメイクを行うまでの手順
ベースメイクを行う前準備のおすすめの手順をご紹介します。
まずは、洗顔、次に保湿ケアをしっかりしましょう。肌に基礎化粧品がなじんだら日焼け止め、化粧下地、ファンデーションの順でつけていきましょう。きちんと肌が保湿された状態でベースメイクをすると密着しやすいのでこの順番が大切です。
ただし、ベースメイクの種類によって手順は異なるため、説明書をよく読んでから使用しましょう。
乾燥肌におすすめのベースメイクの組み合わせ
乾燥肌の方は「化粧下地」と「ファンデーション」2つのベースメイクの選び方が大切です。
ここからは乾燥肌向けのベースメイクの組み合わせをご紹介します。
保湿成分が含まれた化粧下地
基礎化粧品だけではなく、化粧下地も保湿成分が含まれたタイプが販売されています。化粧下地でも肌にうるおいを与え、後に使用するファンデーションの密着度を良くする傾向があるので、そのような製品を使ってみましょう。
ただし、乾燥肌はデリケートなため、刺激の強い成分が含まれた化粧下地は避けるようにしてください。アルコールや界面活性剤が含まれない低刺激性の化粧下地を選ぶと良いでしょう。
リキッドタイプのファンデーション
ファンデーションが浮いてしまう方や肌が粉っぽくなる方はリキッドファンデーションがおすすめです。リキッドファンデーションは油分が多い化粧品なので、乾燥肌にも馴染みやすい性質があります。
リキッドファンデーションも保湿成分が含まれたタイプが望ましいです。 リキッドファンデーションだけでは肌のテカリが気になる方は、フェイスパウダーを仕上げに使用すると良いでしょう。
乾燥肌の改善方法
ベースメイクのノリが悪い方は、日頃のケアで乾燥肌を改善することが大切です。ここからは乾燥肌の改善方法についてご紹介していきます。
適切な方法で洗顔を行う
クレンジングや洗顔のし過ぎは肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうことになり、乾燥の原因になってしまいます。乾燥肌を引き起こさないためにも、洗顔は1日2回までにしましょう。
また、洗浄力の強いクレンジングや洗顔は避けて、洗顔料はしっかりと泡立て、手が肌に触れないように泡でやさしく洗います。お湯の温度が高いのも皮脂の取り過ぎにつながるのでぬるめを意識してください。
クレンジングや洗顔料はすすぎ残しのないようにしっかりと洗い流しましょう。
スキンケアの手順
スキンケアを化粧水だけで済ませる方も多いですが、化粧水だけでやめるとせっかく肌に与えた水分が蒸発してしまいます。少なくとも化粧水と合わせて乳液やクリームを使って、水分が蒸発しないようにフタをしましょう。
洗顔後に「化粧水→乳液またはクリーム」の手順で保湿を行います。セラミドやヒアルロン酸、ヘパリン類似物質などの高保湿成分が含まれた保湿剤がおすすめです。
食生活の見直し
食生活の乱れが乾燥肌や肌トラブルの要因となる場合もあります。栄養バランスが偏った食事が多い方は、この機会に見直してみましょう。
タンパク質や野菜中心の食事を心がけることが大切です。
しっかりと睡眠を取る
睡眠不足になると肌のターンオーバーが乱れがちになります。 ターンオーバーが乱れると乾燥肌をはじめとする肌トラブルを引き起こす原因となるため、睡眠不足にならないように、普段から規則正しい生活を心がけましょう。
ベースメイクの組み合わせを参考に乾燥肌が気にならないメイクを楽しもう
肌が乾燥しているとベースメイクがなじみにくくなってしまいます。保湿成分の含まれた化粧下地とリキッドファンデーションを組み合わせて使うとベースメイクが馴染みやすくなることがあるので試してみると良いでしょう。
また、乾燥肌自体を改善する努力も大切です。スキンケア方法や生活習慣を見直して、うるおいのある肌を手に入れましょう。
日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。
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乾燥肌治療薬
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第2類医薬品
- クリーム
- ローション
- スプレー
- Hクリーム
- 泡フォーム
泉医師からのコメント
ファンデーションを塗る時に、たたき込むようにしたり、こすったりすると肌に刺激を与えてしまいます。乾燥が気になり、リキッドファンデーションを使用される場合は、指を使って塗り、仕上げにだけスポンジを使う方法がおすすめです。小鼻や目元など、細かい部分はスポンジでそっと押さえておくと、メイクがよれずに、崩れにくくなりますよ。