コラム
COLUMN
乾燥肌の方は、顔だけでなく身体の乾燥も気になっている方が多いのではないでしょうか?今回のコラムでは、体の乾燥の一因になるといわれているインナーと乾燥肌について深掘りしていきます。 とくに身体の乾燥が気になっている方は、参考にしてみてください。
乾燥肌になる原因
乾燥肌になる原因はさまざまですが、主な要因は以下のように何点か挙げられます。
- 加齢
- 保湿不足
- 栄養不足
- 紫外線
- 空気の乾燥
- 生活習慣の乱れ
- 外部からの刺激
肌を洗う際の摩擦のほかに、インナーなどによる衣類の摩擦により角質に傷が付くと、乾燥肌になるともいわれています。乾燥肌の方は衣類の素材にも注意が必要です。
乾燥肌の方のインナーの選び方
乾燥肌の方は、インナーの選び方が大切です。以下でインナー選びのポイントを3つ紹介します。
コットン(綿)やシルク(絹)などの天然素材を選ぶ
ポリエステルやナイロンなどの素材は、摩擦が起こりやすい傾向にあります。
乾燥肌の方は肌への刺激を少なくするためにも、コットンやシルク素材の衣類を選ぶと良いでしょう。肌触りの良さも魅力の1つです。
吸湿性の良いインナーを選ぶ
衣類で肌が蒸れると摩擦が起こり、刺激となる場合があります。汗をかきやすい方は吸湿性の良いインナーを選ぶと良いでしょう。
吸湿性の良さとあわせて、肌触りの良さにも注目してインナーを選んでみましょう。
動きやすいインナーを選ぶ
衣類による摩擦を少しでも軽減するために、インナーは動きやすいタイプを選びましょう。
サイズが小さかったり、衣類による締め付けが強かったりすると肌が擦れる場合があります。体型に合ったサイズのインナーや、ある程度伸縮するタイプを選ぶと良いでしょう。
インナー以外の乾燥肌対策方法
インナー選びだけではなく、普段からきちんと乾燥肌対策を行うことも非常に大切です。ここからは、日頃から意識したい4つの乾燥肌対策を紹介していきます。
肌の保湿をしっかり行う
普段からきちんと肌の保湿を行い、スキンケアで肌にうるおいを与えましょう。
乾燥肌の場合、肌の水分だけではなく油分も足りていない可能性があるため、化粧水だけで終わらせず、乳液やクリームもセットで使うと良いでしょう。
体の乾燥が気になる方は、ボディローションやクリーム、オイルを使うのがおすすめです。商品を選ぶ際にはセラミドやヒアルロン酸、ヘパリン類似物質など高保湿とされる成分が含まれているかチェックしてみましょう。
湿度の調節をする
空気が乾燥すると肌の水分も蒸発しやすくなるため、日頃から室内の湿度調整することを心がけましょう。
加湿器を利用するのが簡単で便利ですが、濡れたタオルを干すという身近なアイテムを使う方法もあります。室内の湿度は60%を目安にしましょう。
栄養バランスの摂れた食事を心がける
肌の健康を保つためにも、日頃から栄養バランスの整った食事を心がけましょう。食事は肌を作る大切な栄養素となるため、食生活に偏りがある場合は見直しが必要です。
肌のターンオーバーを促すビタミン類や必須脂肪酸、肌の主成分であるタンパク質を積極的に、適度に摂取しましょう。
水分をこまめに摂る
水分不足になると肌も乾燥しやすい傾向にあります。普段から意識的に水分を摂取し、水分不足にならないように注意しましょう。
体が冷えやすい方は常温の水や白湯、ハーブティーなどがおすすめです。
インナーは肌にやさしい素材がおすすめ!スキンケアをしながら乾燥肌を改善しよう
インナーなど直接肌に触れる衣類は刺激になり、乾燥を引き起こす場合があります。肌触りの良いやさしい素材のインナーを身に付けるなど工夫してみましょう。
インナーの工夫だけでなく、普段からきちんと保湿ケアを行ったり、生活習慣や生活環境を見直したりしながら乾燥肌を予防していくことが大切です。
乾燥肌対策をして、うるおいのある肌を目指しましょう。
日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。
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乾燥肌治療薬
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第2類医薬品
- クリーム
- ローション
- スプレー
- Hクリーム
- 泡フォーム
泉医師からのコメント
綿100%の素材は吸水性が良く、おすすめですが、滑らかで柔らかいレーヨンと混紡することで柔らかさを維持することができます。お肌に優しい素材を求めている方は、混紡素材を選ぶと刺激の軽減が期待できますよ。