コラム
COLUMN
乾燥肌に悩んで、なかなか改善されず、エステで改善したいと考えている方は少なくないでしょう。
乾燥肌に悩んでいる場合、そもそもの原因を知っておくことが大切です。今回は、乾燥肌はエステで改善できるのか、エステで乾燥肌の改善を目指すことのメリットやデメリットを紹介します。
乾燥肌の原因
乾燥肌は、表皮の角質層の水分保持機能が低下し、皮膚の水分が減少している状態のことを指します。
そのままの状態で放置してしまうと、肌内部の水分が蒸発し続けるので、肌はどんどん乾燥していってしまいます。
乾燥肌は、肌のバリア機能が低下することがそもそもの原因としてあげられます。
では、どうして肌のバリア機能は、低下してしまうのでしょうか?肌のバリア機能が低下する要因を、以下で詳しく説明します。
食生活の乱れ
偏った食生活や栄養不足は、乾燥肌の1つの要因となりえます。栄養不足になると、肌の細胞を作るのに必要な栄養素が足りなくなり、ターンオーバーが正常に働かなくなることでバリア機能が低下し、乾燥肌を引き起こします。
とくにダイエットや偏食などで栄養バランスが悪いと、肌に必要な栄養も足りなくなります。日頃からバランスの良い食事を心がけましょう。
加齢
年齢を重ねると、肌のバリア機能を維持するために必要な皮脂をはじめとする、うるおいを保持する成分が減少していきます。
女性はどうしても加齢によってホルモンバランスが乱れやすい傾向にあり、肌にも影響します。
女性ホルモンは30代以降になると乱れやすく、バリア機能が低下するため乾燥肌になりやすい傾向にあります。
空気の乾燥
空気が乾燥すると、肌の表面から水分が奪われ、乾燥しやすくなります。秋~冬の季節は特に空気が乾燥してくるため、乾燥肌に悩む方が多いです。
暖房やエアコンによる乾燥も、肌に影響します。
紫外線による刺激
紫外線を浴びて日焼けした肌は、軽い火傷をした状態です。紫外線による刺激により肌が炎症すると、バリア機能も低下します。
バリア機能の低下を防ぐためには、紫外線によるダメージを軽減することが大切です。
乾燥肌はエステで改善できる?
エステサロンではさまざまな施術を行っており、乾燥肌に適したケアも行えます。
ただし注意点として、エステでは火傷や極度に乾燥したことによるひび割れに対しての治療はできません。
エステで行うことは乾燥肌の治療というわけではないため、完全に乾燥肌が改善されるわけではないことを覚えておきましょう。
フェイシャルエステのメリットとデメリット
ここからはフェイシャルエステで乾燥肌の改善を目指すにあたってのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
フェイシャルエステのメリットは、自身の肌の状態に合わせてケアができることです。
あくまでも個人差はありますが、セルフケアより改善までの時間が短縮できるといわれています。美肌・保湿効果だけではなく、日常から離れた空間で施術を受けることで、リラクゼーション効果も期待できます。
デメリット
フェイシャルエステのデメリットは、セルフケアに比べると、どうしても料金が高くなってしまうことです。
施術に対して十分な効果を実感するためには、定期的にエステサロンに通う必要性がでてくる場合もあります。
エステ以外で乾燥肌を改善する方法
エステ以外にも乾燥肌の改善を目指す方法はあります。ここからは、セルフケアで乾燥肌を改善する5つの方法を紹介します。
クレンジング・洗顔方法の見直し
クレンジングや洗顔の方法が間違っていると、乾燥肌を引き起こす可能性があります。
洗浄力の強いクレンジングや洗顔は、必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。
また、肌をゴシゴシと擦ると角質層が傷つき、肌のバリア機能を低下させます。クレンジングや洗顔は洗浄力の強すぎない商品を選び、優しく洗うことを心がけましょう。
適切な保湿ケア
肌の乾燥を改善、予防するためには日頃からきちんと保湿ケアを行いましょう。自身の肌に合ったアイテムで、洗顔後は必ず保湿をするようにしましょう。
スキンケアアイテムは、高保湿成分が含まれた商品を選ぶと良いです。成分としては、コラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質などがあげられます。
室内の加湿
空気の乾燥は肌の乾燥につながるため、室内の湿度コントロールが大切です。目指すべき部屋の湿度は、60%が目安となります。
加湿器や濡らしたタオルを活用して室内を加湿するのも良いでしょう。お部屋には1つ湿度計があると便利です。
栄養バランスの良い食事
肌の栄養不足を防ぐためにも、日頃から栄養バランスの整った食事を心がけましょう。ファーストフードやお菓子ばかりだと、ビタミンやミネラルが少なくなりがちです。
1日3食栄養バランスの良い食事を摂るようにしましょう。
こまめな水分補給
体が水分不足になると、肌の水分も足りなくなります。1日2リットルを目安に、こまめに水分補給をすることで肌の保水力を保つことができます。
ただし、冷たい飲み物は体を冷やし新陳代謝を低下させるので、常温や温かい飲み物を少しずつ飲むと良いでしょう。
肌へのご褒美にエステもおすすめ!セルフケアを行いながら乾燥肌を改善しよう
乾燥肌を改善したい方は、エステというスペシャルケアを利用する方法もあります。
毎日できる範囲の乾燥肌ケアを取り入れながら、家計に負担のない程度で定期的にフェイシャルエステを受けるのも良いでしょう。
乾燥肌の方はとくに日頃のスキンケアがとても大切です。ご自身に合った保湿アイテムを見つけて、生活習慣や環境も整えながら、乾燥肌を予防、改善を目指しましょう。
日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。
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乾燥肌治療薬
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第2類医薬品
- クリーム
- ローション
- スプレー
- Hクリーム
- 泡フォーム
泉医師からのコメント
私たちの皮膚表面は天然のうるおい成分で作られた皮脂膜で覆われ、外的刺激から守ってくれています。しかし、乾燥肌では何らかの原因でバリア機能が低下し、乱れたバリアの隙間から水分や保湿成分がにげてしまいます。それを防ぐには生活習慣を見直し、バリア機能の低下を防ぐとともに、スキンケアの見直しをすることが大切です。