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コラム
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2024.09.30

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】頭皮を保湿する方法は?乾燥の原因やおすすめの成分も解説

「頭皮のかゆみやフケを改善したい」「頭皮の乾燥が気になるけど、保湿ケアの方法がわからない」という方も多いかもしれません。

そこで今回は、頭皮の乾燥の原因や改善するケア方法を紹介していきます。

頭皮のかゆみや乾燥が気になる方は、ぜひ参考にしてください。

頭皮が乾燥する原因とは?

頭皮のかゆみやフケにつながる乾燥の原因は、「間違ったヘアケア」「生活習慣の乱れ」「紫外線」などがあげられます。

例えば、過剰に皮脂を除去すると必要な皮脂まで洗い流されていまいます。栄養バランスの偏りや栄養不足など、生活習慣の乱れにより血行不良となって、乾燥につながるなどの事例があげられます。

頭皮の乾燥はかゆみやフケのほかにも、抜け毛や頭皮の湿疹、ニキビを引き起こします。

ただし、脂漏性皮膚炎の可能性も考えられるため、かゆみやフケがひどい場合は医療機関を受診しましょう。

頭皮の乾燥を改善するための保湿ケア方法

頭皮の乾燥を改善するためには毎日のケアが大切です。頭皮の乾燥を改善し、保湿を保つためのケア方法を5つ紹介します。

頭皮や髪質に合ったシャンプーを使う

洗浄力が強いシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまう可能性があります。使用中のシャンプーが頭皮に合っていないと、乾燥を加速させてしまう可能性があるため、頭皮や髪に合ったシャンプーに変えるのも1つの方法です。

アミノ酸系やベタイン系のシャンプーは、頭皮にやさしい傾向があります。ただし、なかには泡立ちが弱いもの、汚れを落としきれずベタつきがちになるものもあるため、自身の髪や頭皮との相性を見ながら選ぶと良いでしょう。

髪と頭皮をやさしく洗う

髪を洗うときのお湯の温度は、約38〜40度が目安です。熱すぎると頭皮の皮脂を必要以上に洗い流してしまうため要注意です。

洗いすぎも大事な皮脂まで取れすぎて乾燥につながるので、頭を洗う回数は1日1回で良いでしょう。

洗い方については、頭皮をゴシゴシと洗うのではなく、手でシャンプーを泡立てた後、頭皮を優しくマッサージしながら洗うようにしましょう。

ドライヤーでなるべく早く乾かす

ドライヤーを長時間使用したり、頭皮に近づけすぎたりすると乾燥につながるので気を付けましょう。

まずはタオルで余計な水分をしっかりと拭き取り、ドライヤーの使用時間を短くしましょう。ドライヤーを使用する際は、頭皮と髪の根もとから乾かし始め、最終的に毛先を乾かすようにすると時短できます。

頭皮にドライヤーの熱が集中しないように、20センチほど離し、少しずつ動かしながら乾かすとダメージを軽減できます。

入浴後は頭皮を保湿する

入浴後は頭皮がとくに乾燥しやすいため、しっかり保湿することが大切です。保湿ローションやオイルなどのアイテムでケアしましょう。ただし、付け過ぎには注意が必要です。

紫外線対策を行う

頭皮に長時間紫外線があたると、水分が蒸発して乾燥を招き、髪のダメージや薄毛にもつながる場合があります。外出時は日傘や帽子などで紫外線対策をするよう心がけましょう。

頭皮の保湿におすすめの成分

頭皮の保湿にはヘパリン類似物質が配合されている医薬品がおすすめです。ヘパリン類似物質は保湿のほか、血行促進、抗炎症の作用があり、乾燥肌の治療薬として用いられます。頭皮に使用すると保湿作用で保水され、肌のバリア機能を整えてくれます。

また、医薬部外品は高い保湿効果が期待でき、肌が乾燥していなくても、美容や毎日のスキンケアに使うことができます。

ヘパリン類似物質が配合されたアイテムには、ローションタイプやクリームタイプ、スプレータイプがあります。頭皮ケアとしては、直接触れずに使用でき、広範囲に塗布できるスプレータイプが使いやすくおすすめです。

ただし、先述したとおり、フケとかゆみの原因は乾燥だけと限りません。脂漏性皮膚炎のように、過剰な皮脂が原因であることも少なくないため、使用の際は医師または薬剤師に相談するのが良いでしょう。

頭皮の保湿は体の内側からもケアしよう

頭皮のターンオーバーサイクルを正常に整えるためには、体の内側からもケアが大切です。ここからは、体の内側からケアする方法を2つ紹介します。

栄養バランスの良い食事を摂る

乾燥肌にはタンパク質やビタミンなどを取り入れた栄養バランスの良い食事が大切です。とくに乾燥肌を改善する栄養素はタンパク質、オメガ3系脂肪酸、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンCといわれています。

肉・魚・卵でタンパク質やオメガ3系脂肪酸を摂取し、野菜・きのこ・果物類からビタミンを摂取すると良いでしょう。

ファーストフードやインスタント食品は忙しいときに便利ですが、栄養バランスが偏っています。

また、食べすぎは代謝に必要なビタミンB群を大量に消費するため、肌の新陳代謝を遅らせてしまう可能性があるので気をつけましょう。

しっかりと水分補給する

肌のうるおいが減ると、乾燥肌につながるため水分補給が大切です。体重や体格にもよりますが、人が1日に必要な水分量は約2リットルといわれています。

食事から摂取する水分とは別に、1日に約1.2リットルの水を飲むのが望ましいでしょう。意識的に水分を補給して乾燥肌を防ぎましょう。

頭皮の乾燥は毎日の保湿ケアで改善しよう

頭皮のかゆみやフケの主な原因は乾燥であることが多いです。

頭皮の乾燥はヘアケアを適切に行う、頭皮を保湿することで改善が期待できるので、頭皮専用のローションや、ヘパリン類似物質が配合されている医薬品を活用してケアするなど、できることから取り組んでみましょう。

また、改善方法を試しても改善されない場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

赤須医師よりコメント

フケやかゆみにつながる頭皮の乾燥は、間違った頭皮ケアや紫外線、食生活の乱れで起こります。髪にあったシャンプー選びやドライヤーのかけ方、頭皮の保湿が大切です。ただし、脂漏性湿疹が原因の場合は皮膚科受診が必要です。

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監修者

医師:赤須 玲子

赤須医院院長
山梨大学皮膚科、トロント大学病理学教室を経て、1998年六本木に赤須医院を開設。確かな臨床経験と美容に精通したきめ細やかな診療が定評。専門はニキビ、シミ、ホクロ、スキンケア全般。著書に「顔そりスキンケア」「2週間でつるつる美肌になる本」(マキノ出版)などがある。
○医学博士○日本皮膚科学会専門医○美容皮膚科学会会員○アメリカ皮膚病理認定医

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