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コラム
COLUMN

2021.08.16

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌にはどんなサプリがいい?おすすめの成分とその効果を解説

冬場の空気の乾燥や、夏場の空調などの影響で、肌に乾燥を感じる方もいるでしょう。

乾燥を防ぐためには、外側からのスキンケアはもちろん大切ですが、内側からもケアする必要があります。

今回は、内側からのケアのひとつ、サプリによる栄養補給について解説します。肌のために摂りたい成分とその成分が含まれている食べ物も紹介するので、乾燥肌で悩む方はぜひ参考にしてください。

乾燥肌の内ケアは、バランスの良い食事が基本

乾燥肌とは、肌を健やかに保つための「バリア機能」が低下して、水分と油分が不足した状態を指します。

外部からの刺激や栄養不足などから肌表面を保護する油分が減少し、肌内部の水分が蒸発してしまうことで正常なバリア機能が果たせず、さらに刺激を受けやすくなりバリア機能の低下が進行するという悪循環が起こります。

潤いのある肌を目指すなら、化粧水や乳液を使った外側からのケアはもちろん必要ですが、内側からのケアで健康的な状態の肌を作ることも大切です。

内側からのケアの基本としては、栄養バランスの良い食事を摂ることが挙げられます。偏りなくいろいろな食材を取り入れて、肌にいい栄養を補給しましょう。

とはいえ、日ごろの食事だけでは十分に摂りきれない栄養もあるため、補助的な役割としてサプリを活用するのも良いでしょう。

ただしサプリはあくまで補助なので、サプリだけに頼って食事を疎かにしては、肌どころか体の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。まずはきちんと食事を摂ることを第一に考えましょう。

乾燥肌におすすめのサプリで摂れる成分と食品

サプリにはさまざまな栄養成分のものがあります。乾燥肌で悩む場合には、どの成分が含まれているものを選べば良いのか悩む場合もあるでしょう。

そこで、乾燥肌の方に摂取してほしい成分とその成分が含まれている食品を、期待できる効果も含めて解説していきます。

乾燥肌に必須な「セラミド」

セラミドはもともと肌にある成分で、バリア機能を保つために役立っています。細胞と細胞の間を埋めることで、外部刺激から肌を守ったり、肌の乾燥を防いだりすると言われています。

セラミドは、加齢やターンオーバーの乱れなどで減少するため、日ごろの食事やサプリで補う必要があります。

セラミドを含む食べ物

セラミドは、こんにゃく、しらたき、わかめ、大豆、小豆などに多く含まれています。

乾燥肌をうるおすビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜、目を健やかに保つために必要な栄養素です。肌に関しては、ターンオーバーを整えるとも言われています。

ビタミンAを含む食べ物

ビタミンAを含む食べ物といえば、レバー、青魚、ニンジン、小松菜、ほうれん草などが挙げられます。

毎日摂ってほしいビタミンB群

ビタミンB群は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などを指します。

肌のターンオーバーを整え、肌を健やかに保つと言われている栄養成分なので、乾燥肌対策には必要です。必要な成分であるものの、ビタミンB群は水溶性で体に蓄えることができないため、毎日摂取する必要があります。

ビタミンB群を含む食べ物

ビタミンB群を含む食べ物は、毎日積極的に摂りましょう。卵、大豆、納豆、モロヘイヤ、鶏むね肉、マグロ、ニンニク、アサリ、カキなどに多く含まれています。

美容で大注目のビタミンC

よくご存じの方も多いと思いますが、美容において注目されるビタミンCも必要な栄養成分です。肌のうるおいをキープするコラーゲンの生成をサポートすると言われています。また、体内の活性酸素を除去する効果も期待されており、肌をダメージから守ってくれるでしょう。

ビタミンCを含む食べ物

ビタミンCを含む食べ物としては、柑橘類、パプリカ、キウイ、イチゴ、ブロッコリー、小松菜などがあります。

血行促進してくれるビタミンE

血行促進効果があると言われているビタミンEは、ターンオーバーを促し、バリア機能を高める効果が期待できます。

アンチエイジング効果も期待されている、有名な栄養素のひとつです。

ビタミンEを含む食べ物

ビタミンEを含む食べ物としては、ナッツ類、ゴマ、アボカド、豆乳、大豆、イワシ、いくらなどが挙げられます。

ビタミンAと同じ働きをするβカロテン

βカロテンは、体内に入るとビタミンAと同じ働きをするので健やかな肌のためには大切な栄養素です。油溶性ビタミンなので、油脂と一緒に摂取すると体内に吸収されやすくなります。

βカロテンを含む食べ物

βカロテンを含む食べ物といえば、にんじん、ほうれん草、みかん、カボチャ、トマトなどです。

乾燥肌を健やかに導くα-リノレン酸・亜鉛

α-リノレン酸は、細胞膜やセラミドをつくるもとになると言われています。また、亜鉛は肌のターンオーバーを促す効果も期待されています。

α-リノレン酸・亜鉛を含む食べ物

α-リノレン酸は、アマニ油、エゴマ油、魚油などで摂ると良いでしょう。そして亜鉛は、牡蠣、赤身肉、卵黄、チーズなどに多く含まれています。

乾燥肌の方は、脂質とタンパク質もバランス良く摂ろう

肌をつくるにあたって、口から摂取した食べ物も大切な一部です。ビタミンなどの栄養素以外にも、タンパク質や脂質の適度な摂取も必要でしょう。

タンパク質は肌の栄養源となり、細胞の生まれ変わりにも必須な栄養素です。脂質の摂り過ぎは肥満の元になりますが、細胞をつくる大切な栄養素なので、バランスよく摂取しましょう。

乾燥肌の改善をめざすには、サプリに頼り過ぎず食事に重点を!

乾燥肌の改善をめざすには、スキンケアとバランスの良い食事が大切です。

外側からのケアとしては、保湿剤のベビーワセリンを活用するのもおすすめです。スキンケアと併せてバランスよく食事を摂り、食事では摂りきれない分はサプリで補いましょう。

ただし、サプリを飲む場合は1日の摂取量を守り、服用中の薬や持病がある方は飲み合わせに問題がないか医師に確認してください。

サプリはあくまで補助的な役割ということを踏まえて、まずは食事で必要な栄養素を摂れるように意識し、乾燥肌の改善を目指しましょう。

中島医師よりコメント

乾燥肌は食事やサプリで必要な栄養素を摂ることでも対策ができます。タンパク質、脂質、ビタミン、亜鉛など様々な栄養素をまずは食事から、不足している分はサプリでバランスよく毎日摂りましょう。肌に必要な栄養素をしっかり摂っているとお肌が変わってくるのが分かります。

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監修者

医師:中島由美

金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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