便秘を
解消する
ために
非薬物療法
下剤などの薬を使わず、体の自然な働きによって便秘を解消する方法が非薬物療法です。生活習慣を見直して規則正しい生活を送り、便秘に効く体操をするなど適度な運動をしながら食生活を改善し、体や腸を健康な状態にしていきます。また、腸の動きは自律神経と密接に関係しているので、ストレスを減らすことも便秘の解消につながります。ここでは、薬を使わずに便秘を解消する具体的な方法をご紹介しますので、自分のライフスタイルに合った方法を組み合わせて実行してみてください。
生活習慣の見直し
便秘を解消するためには、規則正しい生活習慣を身に付けることが大切です。空腹時におなかがグーっと鳴ったり、食べ物や飲み物を口にした後におなかの中からギュルギュルと音がしたりするのは、腸が動いている証拠。便秘の解消には朝一番に胃腸を動かすことがとても重要です。朝食をきちんと取ったり、適度な運動をしたり、トイレの時間を作ったりするためには、朝少し早くおきて夜も早く眠りにつくことをおすすめします。腸を活発に動かすためにも今までの習慣を思い切って変えて、健康的な生活を送るようにしましょう。
朝の排便を習慣づける
適度な運動
ここで注意すべきは、“毎日継続して運動を行うことで効果が上がる”ということ。忙しくて運動ができなかったからと言って、週末にまとめて行っても効果は出ません。継続して行うことが重要なのです。毎日忙しくて運動ができないという人には、すきま時間を利用してできる“腰ひねり動作”がおすすめです。それは、肩幅に足を開いて肩や腕の力を抜き、腰を左右にひねるというもの。実は腰をひねることで腸を刺激し、排便を促す効果があるのです。また、軽い有酸素運動も便秘解消に有効です。ウォーキングやストレッチなどを毎日20分~30分程行うことで、排便を高める副交感神経が刺激され、腸の動きを活性化させることができるのです。
生活習慣の見直し
便意を逃がさない
自然療法
古来から体の不調を整える薬草として人々の生活に密着してきたハーブ。紀元前の時代から医療に用いられていたという文献が世界中に残っており、何百という種類の中には、便秘に効果があるとも言われているものもあります。例えば、鎮痛作用のあるカモミール、整腸作用のあるペパーミント、香りにリラックス効果があるラベンダー、解毒効果が期待できるオレンジなど。その効果は、ハーブティーにすることで有効に取り入れられます。お茶にして飲むことで水分補給になり、ホットで飲むと内臓を温め、消化器官の働きを助けてくれます。また、日本の医療現場ではほとんど取り入れられていませんが、フランスでは一般的に利用されているメディカルアロマも、家庭で手軽に行える便秘解消法としてオススメです。ハーブのオイルを焚いたり、お腹のマッサージに利用したりすることでリラックス効果が高まります。ただし、妊娠中や持病があり常用薬を飲んでいる人は、ハーブの種類によっては体に合わない場合があるので、使用の際は必ず医師に相談してください。
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