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VOL.37 梅流しは断食なしでデトックス効果が期待できる?作り方も紹介

便秘を解消するため、食事を見直す方も多いでしょう。そこでよくいわれているのが、大根と梅干しを組み合わせた食事療法「梅流し」です。

大根には、腸内に溜まった便の排出に期待できる成分が含まれており、梅干しと一緒に食べることで、さらに効果が高まると考えられています。

今回は、梅流しを食べるタイミングや作り方、医学的な根拠ではないですが、梅流しで便秘の解消が期待できる理由として考えられること、梅流し以外で便秘を改善してダイエットする方法を紹介します。

ダイエットしたい方や便秘を解消したい方は、ぜひ参考にしてください。

梅流しは断食なしでデトックス効果が期待できる?

梅流しとは、大根と梅干しを一緒に煮込み、その汁も残さず全て食べる食事療法です。梅と大根には便秘解消に効果的な成分が豊富に含まれています。

24時間の断食後に梅流しをする方法が多く紹介されていますが、断食は正確な知識を持って実施することが重要です。また、断食自体の効果も医学上不明確とされています。

なかには、妊娠中の方や授乳中の方、持病がある方、成長期の方など、断食を行うべきでない方もいるので注意しましょう。

なお、断食に関する知識があまりなく、躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。

しかし、梅流しを行う際に必ずしも断食をする必要はありません。断食なしでも梅流しを行うことで便秘解消やデトックス効果が期待できるかもしれません。

なお、デトックスとは「毒素排出(体内から悪いものや、余分なものを出す)」ということです。便秘に悩んでいる方は、断食なしでの梅流しを試してみると良いでしょう。

梅流しを行うタイミング

梅流しを断食なしで行う場合、適切なタイミングを選ぶことで効果を最大限に引き出せます。短時間で排便が促されることがあるため、タイミングをよく見計らうことも大切です。

以下では、梅流しを行うタイミングを紹介します。

空腹時

食後など、空腹を感じていないときに梅流しを行うと、十分な効果が得られない場合があります。必ず空腹時に行いましょう。

おすすめのタイミングは、以下のどちらかがおすすめです。

  • ●朝・昼は通常どおり食事をとり、夕食の代わりに梅流しを行う
  • ●夕食を一食ぬき、翌朝、梅流しを行う

外出する予定のない日

梅流しを行うと、早い方では食べている最中から便意を催すこともあるといわれています。

人によって効果は異なるため、初めて梅流しを試す方は外出する予定がない日に行うと良いでしょう。

散歩などの軽い運動で腸を刺激した後

梅流しの効果には個人差があります。梅流しをしても便意を催さない場合には、軽く運動をして胃腸を刺激すると、排便が促されることがあります。

おすすめは、ラジオ体操やストレッチ、散歩などです。トイレにすぐに入れるよう、散歩をする際は家の近所に留めておきましょう。

梅流しの作り方

以下で梅流しの作り方を紹介します。

<材料>(1人分)
・大根1/2本
・梅干し(中ぐらいの大きさ)2、3個
・だし用昆布15g
・水1.5リットル

<手順>

  1. ①昆布の表面についた汚れを、固く絞った布巾で拭き取る
  2. ②保存容器に昆布と水を入れ、冷蔵庫で半日寝かせる(時間のないときは30分程度でもOK)
  3. ③昆布と水を鍋に移して中火にかける。煮立つ前に昆布を取り出す
  4. ④大根の皮をむき、厚さ2センチ程度の輪切りにする
  5. ⑤③の鍋に大根を入れ、柔らかくなるまで中火で煮る
  6. ⑥大根に竹串がすっと入る程度に柔らかくなったら、梅干しの実をほぐしながら入れ、さらに5分煮る

梅流しの食べ方

梅流しの食べ方は以下のとおりです。

  1. ①まずは煮汁を大き目の茶碗いっぱいに入れ、ゆっくり飲み干す
  2. ②次に大根や梅干しを食べつつ、煮汁を飲む
  3. ③鍋が空になるまで①②を続ける。大根は、好みでみそをつけて食べても良い

梅流しを食べた後は急な活動は避け、リラックスできる環境で過ごしましょう。

梅流しでデトックス効果が期待できる理由

梅流しで便秘解消が期待できるのは、大根と梅干しのそれぞれの成分の働きによる可能性があります。

以下では、大根と梅干しの成分と働きについて詳しく解説します。

デトックス効果が期待できる大根の成分と働き

みそ汁の具や煮物、サラダなど、煮ても生でもおいしい大根は、毎日の食卓に頻繁に登場する身近な食材です。

その有益性について意識することは少ないかもしれませんが、実は、便秘解消に効果的な成分が豊富に含まれています。その中から、代表的なものについて解説します。

水分

大根の成分はその95%が水分です。水分は腸内の便を柔らかくし、排出しやすい状態へ整えてくれると考えられています。

食物繊維

便のカサを増す不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やしてくれるため、腸内環境を整える効果も期待できます。

消化酵素

でんぷんを分解するジアスターゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなど、消化酵素が豊富です。

消化不良を解消し、胃腸の働きを助けてくれます。酵素は熱に弱いため、より効果的に摂取するにはおろして食べるのが良いでしょう。

ビタミンC

腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす効果が期待されます。とくに大根の葉に多く含まれるため、葉も残さず食べるのがおすすめです。

上記のように、大根にはさまざまな便秘解消に効果的な成分が含まれていますが、とくに注目したいのは、豊富な水分と不溶性食物繊維が同時に摂取できる点です。

これにより、排出しやすい状態の便が作られるため、すっきりとしたお通じが得やすくなるといえます。

さらに、大根は低カロリーで、たくさん食べても肥満になる心配が少ないのも大きなメリットです。

デトックス効果が期待できる梅干しの成分と働き

大根と同様に日本人の食卓になじみの深い梅干しにも、便秘解消に効果的な成分が豊富に含まれています。代表的な成分は以下のものです。

クエン酸

クエン酸は腸に刺激を与え、ぜん動運動を促してくれます。またクエン酸には、腸内環境を整える効果も期待できます。

カテキン酸

抗菌・滅菌作用があり、腸内環境を整えながら腸を活発に働かせる効果が期待できます。

植物性乳酸菌

腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やしてくれる植物性乳酸菌が含まれています。植物性乳酸菌は胃酸に強いので、生きたまま腸まで届くと考えられています。

マグネシウム

便の水分量を増やし、排出しやすい柔らかな状態へ整えてくれます。

梅干しにも便秘解消に有効なさまざまな成分が含まれています。とくに、腸のぜん動運動を促す作用のあるクエン酸は、ほかの酸味のある果物などと比較して含有率が高いとされています。

少量の梅干しを摂取するだけでクエン酸がしっかり摂取できるのは、大きなメリットといえるでしょう。

梅流し以外でダイエット・便秘解消する方法

梅流しによって便秘解消やデトックス効果が期待されますが、頻繁に行うと腸への負担や塩分の取り過ぎが懸念されます。梅流しだけに頼らず、ほかの方法も取り入れると良いでしょう。

そもそも、便秘が直接的な原因で肥満になることはありません。便秘が解消して体重が減るのは、溜まっていた便の分だけ体重が減ったからです。

一方で、便秘で膨らんだお腹を解消したい場合には便秘解消が有効です。

もし便秘の原因が生活習慣の乱れによるものなら、生活習慣を正すことでダイエットできる可能性もあります。

以下に、便秘を解消しながらダイエットできる方法を紹介します。

  • ●栄養バランスの良い食生活を心がける
  • ●運動習慣をつける
  • ●便通が悪い場合は酸化マグネシウム便秘薬を試してみる

それぞれの方法を詳しく解説します。

栄養バランスの良い食生活を心がける

栄養バランスの良い食生活を心がけることで、便秘の予防・解消が見込めます。栄養バランスが取れた食事とは、主食・主菜を中心に、副菜として野菜、乳製品、豆類などさまざまな食材を組み合わせた食事です。

野菜や全粒穀物に含まれる食物繊維、発酵食品に含まれるプロバイオティクス、適度な脂質を適量取り入れることで、腸内環境が整い、便秘の予防・解消が期待できるでしょう。

また、3食を決まった時間に食べることが大切です。とくに、朝食は朝の便通に大きな影響を与えます。

便秘解消が期待できる食べ物は以下のとおりです。

種類具体例
水溶性食物繊維果物・海藻・こんにゃく
不溶性食物繊維豆類・根菜類・野菜類・きのこ類
ビフィズス菌ヨーグルト・乳酸飲料
オリゴ糖ごぼう・たまねぎ・アスパラガス
発酵食品納豆・キムチ・チーズ・みそ

一方、便秘の原因となり得る食べ物は以下のとおりです。

種類具体例
肉類鶏肉・豚肉・牛肉
脂肪分が多い食事揚げ物・ファーストフード・お菓子類
過剰なアルコールビール・ウィスキー・焼酎・ワイン

全体のバランスの取れた食事を心がけつつも、便秘になりやすい食べ物は控えめにしましょう。

ただし、脂肪分や肉類を全く摂らないのはおすすめできません。どの食材も適度に摂取することが大切です。

運動習慣をつける

便秘解消のためには、運動習慣をつけるのがおすすめです。運動を行うことで、体全体の血液が循環し、腸の蠕動運動が促進されます。

運動不足や加齢、無理なダイエットにより筋力が低下すると、排便時に必要な力が弱まり、便秘になりやすくなります。運動を続けることで筋肉の衰えを防ぐこともできるでしょう。

おすすめの運動は以下のとおりです。

  • ●ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動
  • ●腹筋運動
  • ●お腹のマッサージ

普段運動していない方は、無理のない範囲で始めましょう。

便通が悪い場合は酸化マグネシウム便秘薬を試してみる

現在便秘の症状に悩んでいる方は、酸化マグネシウム便秘薬を服用すると良いでしょう。便秘解消のための食事や運動を取り入れても、すぐに便秘が解消されるわけではありません。

便秘は放っておくと解消が難しくなり、体の不調を引き起こすことがあります。そのため、酸化マグネシウム便秘薬をうまく活用するのがおすすめです。

酸化マグネシウム便秘薬は直接腸を刺激するのではなく、腸内に水分を集めて便をやわらかくし、自然な排便を促します。お腹が痛くなりにくく、クセになりにくいという特徴があります。

なお、酸化マグネシウム便秘薬は、健栄製薬のオンラインショップでも購入可能です。薬局で購入することに抵抗がある方や、足を運ぶ時間がない方はぜひ検討してみてください。

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梅流しだけに頼らず栄養バランスを考えてダイエット・便秘解消をしよう

梅流しは、梅と大根の成分を利用した食事療法で、便秘解消やデトックス効果が期待されています。断食後に行う方法が多く紹介されていますが、断食なしでも十分な効果が得られるでしょう。

しかし、梅流しは頻繁に行うものではありません。根本的に便秘を解消するためには、梅流し以外の方法も取り入れる必要があります。

梅流し以外の方法としては、栄養バランスの良い食生活や運動習慣をつけるのがおすすめです。なお、便秘の解消が直接体重減少につながるわけではありませんが、生活習慣の改善にはダイエット効果が期待できます。

現在便秘の症状に悩んでいる方は、食事や運動と並行して酸化マグネシウム便秘薬を試してみるのも良いでしょう。