VOL.176 お腹が鳴らない方法はある?鳴るときに考えられる原因や対処法を解説

「ぐぅー」などとお腹が鳴ってしまうのは生理的な現象ですが、人前でお腹が鳴ってしまい、恥ずかしい経験をした方は多いかもしれません。
できることならお腹が鳴らないようにしたいものです。そのためには、お腹が鳴る原因を把握して、何を改善すれば良いのか知っておくと良いでしょう。
今回は、お腹が鳴るときの原因やお腹をできるだけ鳴らないようにする生活習慣の改善点を紹介します。お腹が鳴ることが多い方は参考にしてください。
お腹が鳴るときに考えられる原因
お腹が鳴るときに考えられる原因は1つではありません。お腹が鳴るときに考えられる主な原因を3つ紹介します。
空腹や食後で胃腸が動いている
空腹時には胃が収縮してお腹が鳴ることがあります。胃が収縮するのは、胃の中に残った食べ物のカスや液体、空気を腸の方に送り出し、次の食事に備えるための生理現象で、その際にお腹が鳴ってしまいます。
この空腹時のお腹の音は「ぐぅー」という音が鳴ることが多いでしょう。
また、食事の後は食べ物を消化するために胃腸が活発に動き、胃の中の食べ物や消化液が混ざってお腹が鳴ることがあります。食後すぐのお腹が鳴る音は「ぐるぐる」という音が多いです。
いずれの場合も、胃腸が正常に働いている証拠なので、お腹が鳴っていてもあまり心配する必要はありません。
便秘や下痢
便秘や下痢でお腹が鳴ることがあります。便秘や下痢の症状があるときは「ゴロゴロ」、「ボコボコ」という音が鳴ることが多いです。
便秘や下痢を繰り返す、またはそうした便通の異常が長く続く場合には「過敏性腸症候群」が疑われます。過敏性腸症候群の場合、便秘や下痢がみられるほかに、おならが増える、お腹の張りがある、などの症状がみられます。
過敏性腸症候群の原因は定かではありませんが、ストレスや不安、生活習慣などの乱れによって起こると考えられています。
便秘や下痢で悩んでいる方は医療機関を受診するようにしましょう。
緊張やストレス
緊張、不安などのストレスを感じるとお腹が鳴ることもあります。ストレスによって自律神経が乱れ、胃腸の働きにも影響が出るためです。
前述した「過敏性腸症候群」の原因としても考えられているストレスですが、ストレスを感じると無意識に唾液と空気を飲み込んでしまうことがあります。
飲み込んでしまった空気はゲップとして出て行くこともあれば、大腸に溜まっておならになることもあります。腸の動きによって空気が移動していくと、お腹が鳴る原因になります。
お腹が鳴らないようにする方法

静かな場所や人といるときにお腹が鳴ってしまうのはできれば避けたいものです。できるだけお腹が鳴らないようにする方法を以下で紹介します。
食事の仕方や食べ物を見直す
食べ物を食べるペースが早い方は、食べ物と一緒に空気も飲み込んでしまう傾向があり、空気によってお腹が鳴ることがあります。
また、よく噛んで食べないと胃腸での消化に時間がかかります。とくに、脂質の多い食事は消化に時間がかかるので、胃腸が長く働くことで、お腹が鳴りやすくなります。
ほかにも、香辛料の多い食べ物は腸を刺激します。腸の動きがよくなると腸内のガスも移動しやすく、お腹が鳴ってしまうことがあります。
さらに、炭酸飲料は炭酸ガスが溶け込んでいるため、炭酸飲料を飲み過ぎると、胃腸にガスが溜まりやすくなり、お腹が鳴りやすくなってしまいます。
これらに該当する方は、食事の仕方と普段多く摂る食べ物や飲み物を見直してみましょう。
便意やおならを我慢しない
便意やおならを我慢する習慣があると便秘になる可能性があります。
便秘になることで腸内環境が悪くなり、腸内細菌によってガスが産生されやすくなるため、お腹が鳴ることも多くなります。
また、おならは排便と同時に腸内から出ていくことも多いため、便秘になるとお腹のガスが外に出ていく機会が減ってしまいます。
そのため、便意やおならは我慢しないよう、こまめにトイレに行くなどの対策をすると良いでしょう。
適度な運動を日常に取り入れる
運動不足は腸の動きを鈍くするといわれています。
腸の動きが鈍ると消化に時間がかかり、便秘になりやすくなります。適度な運動をすることで、腸の運動が促されて便通改善も期待でき、お腹が鳴ることも少なくなるかもしれません。
自律神経を整える
常に緊張していたり、不安を抱えたりするとストレスが多くなります。ストレスを溜め込むと自律神経が乱れて腸の働きにも影響します。それが便秘や下痢の原因になることもあります。
便秘や下痢はお腹が鳴る原因の1つです。自律神経を整えるためには十分な睡眠と、リラックスできる時間を設け、ストレスを溜め込まないことが大切です。
便秘の症状によってお腹が鳴る場合は酸化マグネシウム便秘薬を試してみよう
便秘の症状が原因でお腹が鳴りやすいと感じている方は、酸化マグネシウム便秘薬を試してみると良いでしょう。
酸化マグネシウム便秘薬は、腸管内に水分を引き寄せる作用があり、硬い便をやわらかくして便を出しやすくするお薬です。
大腸を直接刺激しない非刺激性の便秘薬なので、お腹が痛くなりにくく、クセにもなりにくいのが特徴です。
なお、健栄製薬の「酸化マグネシウムE便秘薬」は健栄オンラインショップでも購入できるため、便秘によってお腹が鳴ることに悩んでいる方は検討してみてください。
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お腹が鳴る原因を把握して改善を目指そう
お腹が鳴る主な原因は、空腹や食後で胃腸が動いている、便秘や下痢、緊張やストレスなどが考えられます。
胃腸が動くことは生理的な現象なので、お腹が鳴るのを防ぐことは難しいですが、今回紹介した改善方法を試してみてください。
便秘や下痢の症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。