知って得する! 腸活コラム 知って得する! 腸活コラム

VOL.134 味噌汁は便秘解消効果がある?含まれる栄養素やおすすめ具材を紹介

便秘対策として手軽に始めやすいのは食生活の改善です。便秘解消のために何を食べれば良いかわからない方は、味噌汁で便秘解消を目指してみると良いかもしれません。

今回は、味噌汁に便秘解消効果は期待できるのかについて解説します。便秘解消におすすめの具材や、食生活とあわせて実践したい便秘対策まで紹介するので、便秘にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

味噌汁は便秘解消効果が期待できる?

味噌汁には、便秘解消効果が期待できます。発酵食品である味噌は善玉菌が多く含まれるため、腸内の環境を整え、便秘が改善されやすくなります。

味噌汁に野菜や海藻類を追加することで、便秘解消に必須の栄養素である食物繊維も同時に摂取できます。

便秘に悩んでいる方は、食事に味噌汁をプラスすることで改善を目指せるかもしれません。

味噌汁で便秘改善を目指せるのは腸の機能低下が原因の「機能性便秘」

便秘は大きく分けて、腸や肛門の機能低下によっておこる「機能性便秘」と、何らかの疾患により大腸の形態的な変化が原因で起こる「器質性便秘」に分けられます。

器質性便秘の原因となる疾患は、大腸がんや腹腔内腫瘍などであり、改善するには元となる疾患の治療が必要です。

そのため、味噌汁で便秘改善を目指せるのは「機能性便秘」のみです。ただし、自身の判断で機能性便秘か器質性便秘か判断するのは難しいため、便秘の症状が続く場合は一度医療機関を受診しましょう。

便秘解消におすすめの味噌汁の具材

味噌だけでも便秘解消に効果のある栄養素が摂れますが、以下で紹介するような具材を入れればさらに効果アップが期待できます。

海藻類

海藻には腸内環境を改善し、便を柔らかくする作用がある「水溶性食物繊維」が豊富に含まれています。

味噌汁の具材として取り入れるには、わかめがおすすめです。きざみ昆布やあおさなども良いでしょう。スーパーで売っている海藻ミックスを利用すると便利かもしれません。

きのこ類

きのこ類には、便の量を増やして腸管を刺激する不溶性食物繊維が多く含まれています。

なめこ、しめじ、えのき、しいたけなど、だいたいのきのこは味噌汁によく合います。数種類のきのこを入れて味噌汁を作るのもおすすめです。

納豆

納豆には腸内環境を改善させる植物性乳酸菌が多く含まれており、便秘解消におすすめの食材です。

味噌汁に入れるととろみがつき、納豆臭さが軽減されるので、苦手な方でも食べやすくなります。

味噌汁で便秘解消を目指すときのポイント

ここまで便秘対策として味噌汁を紹介しましたが、味噌汁を飲んでいるだけで便秘解消ができるわけではありません。

栄養バランスが偏らないように1日3食栄養バランスの良い食事を摂ることが大切です。

ダイエット目的で炭水化物を抜く方も多いですが、便秘の原因になるため注意が必要です。

味噌汁以外で便秘解消する方法

味噌汁を飲む習慣をつけ、別の方法でも便秘解消を目指すと良いでしょう。ここからは味噌汁以外で便秘を解消する方法を紹介します。

排便しやすい生活習慣をつける

規則正しい生活リズムを心がけると、排便のタイミングも毎日決まってきます。便意を感じたらすぐにトイレに行く習慣をつけましょう。

便意を我慢することが多いと、直腸まで便がきていても、便意を感じられなくなることがあります。腹筋や骨盤底筋群のトレーニング習慣をつけると、なお良いでしょう。

水分補給をしっかりと行う

水分が不足すると、便が硬くなり便秘が悪化しやすくなります。1日2リットルの量を目安に水を飲むと良いでしょう。

起床後すぐ、食事・間食の際、入浴前後などタイミングを定めてコップ1杯の水を飲めば、水分摂取量を増やす習慣がついてくるでしょう。

市販の便秘薬を試してみる

味噌汁を飲んだり、そのほかの便秘解消方法を取り入れたりしても、すぐに便秘を解消するのは難しいかもしれません。長期間便が腸に溜まったままだと、便が硬くなり出にくくなってしまいます。なかなか便秘が改善されない場合は、市販の便秘薬を試してみるのも1つの方法です。

便秘薬にはさまざまな種類があります。酸化マグネシウムが配合された便秘薬は、マグネシウムが腸管から水分を集め、便を柔らかくしてスムーズな排便を促すため、お腹が痛くなりにくく、クセになりにくいのが特徴です。

使用する際は、用法用量を守りましょう。ほかの薬を飲んでいる方や、持病がある方は、医師や薬剤師に相談してから服用するようにしましょう。

味噌汁には便秘解消効果が期待できる!

味噌汁は便秘改善効果が期待できる料理です。味噌汁の具材も工夫しながら便秘改善を目指してみましょう。

ただし、味噌汁だけ食べていれば便秘が改善されるわけではありません。1日3食栄養バランスの良い食事を心がけ、生活習慣の見直しもしましょう。便秘症状が続いている場合は市販の便秘薬を試してみるのも1つの方法です。

それでもなかなか便秘が改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。