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VOL.162 良いお通じとは?悪くなる原因と改善方法|おすすめ栄養素や食べ物も紹介

お通じが良くないと感じていても、何が原因かわからず、どのように対処したら良いか悩んでいる方は多いかもしれません。

今回は、良いお通じとはどのような状態なのか、お通じが悪くなる原因は何なのかを解説します。お通じが悪いときの改善方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

良いお通じとは?

良いお通じの条件は、「適度な排便回数を保っている」、「状態の良い便が出ている」、「適度な量の便が出ている」です。

それぞれの条件を詳しく解説していきます。

適度な排便回数を保っている

適度な排便回数とは、1日3回~週に3回以上が目安になります。排便後、残便感がないかどうかも重要なポイントです。

毎日排便していても、すっきりしない、いきんでも出ない、痛みがある場合は良いお通じとはいえないでしょう。

状態の良い便が出ている

形についてはバナナ状で、適度なやわらかさのある便が良い状態です。色は黄褐色で、においが少ないという特徴があります。腸内環境が整っていると、このような状態の良い便が出ます。

一方、黒っぽい便や悪臭のある便が出る場合は、腸内細菌のバランスが悪くなっている可能性があります。

また、赤い便や黒い便、深緑の便、灰色の便が出た場合には、病気が隠れている可能性があるので注意が必要です。

適度な量の便が出ている

適度な便の量は個人差がありますが、平均ですと1日でバナナ2本分(150~200g)程度といわれています。

お通じが悪くなる3つの原因

お通じが悪くなる主な原因は、「腸内細菌のバランスが崩れている」、「運動不足が続いている」、「ストレスが溜まっている」の3つです。以下では、それぞれの原因を詳しく解説していきます。

腸内細菌のバランスが崩れている

大腸には、約1000種類、100兆個の細菌が生息しており、腸内細菌は、善玉菌と日和見菌と悪玉菌の3つに分けられます。

日和見菌は、善玉でも悪玉でもない一番多い菌です。次に善玉菌が多く、悪玉菌は一番少ないです。この悪玉菌が増えると、お通じが悪くなりやすいといわれています。

②運動不足が続いている

運動不足で筋力が低下するといきむ力が弱くなり、排便しにくくなります。

腹筋が弱くなると胃下垂や大腸下垂になりやすくなり、腸のぜん動運動を妨げ、お通じが悪くなる原因となります。

③ストレスが溜まっている

ストレスによって便秘になると、便が出にくいだけでなく、下痢になることもあります。

ストレスが自律神経に影響し、腸の動きを速めたり遅くしたりするのが原因です。

お通じが悪いときの改善方法

以下ではお通じが悪いときの改善方法を紹介します。お通じで悩んでいる方はぜひ試してみましょう。

3食しっかり食べる

食べ物は便の材料となるため、少食だとお通じが悪くなりがちです。3食栄養バランスの良い食事を摂るようにしましょう。

睡眠中は胃が空になっていて、朝食を食べたときに大腸のぜん動運動が起きることが理想の形です。

寝る前に食べ物を消化して朝ご飯を食べるという、規則正しい生活が排便を促してくれます。不規則な生活は自律神経が乱れやすくなり、お通じも悪くなりやすいので気をつけましょう。

適度な運動をする

運動不足はお通じが悪くなる原因の1つです。本格的な運動が必要なわけではなく、ウォーキングや軽いランニング、サイクリングなどの有酸素運動がおすすめです。

腹筋や体幹筋を使うトレーニングも良いでしょう。適度な運動は、便秘の原因でもあるストレスの解消にも役立ちます。

酸化マグネシウム便秘薬を試してみる

お通じが悪く、うまく便が出ない場合は、酸化マグネシウム便秘薬を試してみると良いでしょう。

食事や運動だけでは、お通じの改善としては即効性に欠けるため、残便感がある場合や、コロコロとした便しか出ない場合、1週間に3回未満しか便が出ない場合などには、酸化マグネシウム便秘薬を試してみるも1つの方法です。

酸化マグネシウム便秘薬は、腸の水分を集めて便をやわらかくし、自然なお通じを促します。腸を直接刺激しない便秘薬なので、クセになりにくいのも特徴です。

ただし、酸化マグネシウム便秘薬のみに頼らず、生活習慣の改善を行いながら服用するようにしましょう。

お通じに良いとされる栄養素と食べ物

お通じが良くないときは、まず食事内容の見直しをしてみましょう。

以下の栄養素や食べ物はお通じを良くする効果が期待できます。ぜひ参考にして食事の際に積極的に摂るようにしてみてください。

栄養素など期待できる効果具体例
水溶性食物繊維便をやわらかくするこんにゃく・ワカメ・ヒジキ
不溶性食物繊維腸内の潤滑油となるオリーブオイル
発酵食品腸の善玉菌を増やす納豆・ヨーグルト・チーズ
適量の油便のかさを増し、腸を刺激する根菜類・きのこ類・イモ類
水分便をやわらかくする

お通じを良くして快適な毎日を送ろう!

良いお通じとは、適度な排便回数を保ち、排出される便の状態も良く、適度な便の量が出ている状態のことをさします。便は健康のバロメータでもあるため、自身の排便習慣や便の状態を把握しましょう。

お通じが悪くなる原因には、腸内細菌のバランスの乱れや運動不足、ストレスなどがあげられます。お通じが悪いと感じている方は、食事や運動の見直しとあわせて、酸化マグネシウム便秘薬を試してみるのも良いでしょう。