コラム
この荒れにはどっち?ハチミツと白色ワセリン
2022.12.03|乾燥肌・スキンケア
多くの女性が抱える悩みとして、「乾燥肌」があげられます。「肌が乾燥して化粧ノリが悪い……」、「手足のひび割れやあかぎれが気になる……」という方も少なくありません。春先や秋口は花粉などが原因で、そして夏場はクーラーの風や室内と室外の温度差などが原因で、冬場は空気の乾燥などが原因で乾燥肌に悩まされるもの……。乾燥肌は、多くの女性にとって1年を通して悩まされる症状です。そんな乾燥肌を保護する化粧品は数多く販売されてはいるものの、「化粧品メーカーの化粧品は高くて手を出しにくい……」という方も多いはず。高いものであれば、1つにつき5,000円以上もする化粧品もあります。家計を支える主婦の場合、その値段は痛い出費でもあります。
そこでおすすめとなるのが、手軽に購入できる「白色ワセリン」と「ハチミツ」です。いずれも500円未満で購入できるため、家計に大きな負担を与えることはありません。
今回は、そんなハチミツや白色ワセリンで行う乾燥肌対策についてご紹介します。
■唇の荒れには、ハチミツ
料理に用いられることの多いハチミツ。甘味を加えるために紅茶に入れたり、パンケーキにかけたりすることの多いハチミツは、美容に用いることもできます。
ハチミツは、ヨーロッパミツバチやトウヨウミツバチによって集められた甘味物の採集物であり、化学物質が一切含まれていない天然成分です。また、ハチミツにはビタミンやミネラルなどの栄養素がバランス良く含まれており、栄養満点の健康成分でもあります。ビタミンには代謝を促す作用があることから肌荒れを整える効果があり、乾燥による肌荒れを修復するのにぴったり。その上、ハチミツは水分量が少なく、空気中の湿度を吸収する性質もあることから、保湿にぴったりの成分となっているのです。
・ハチミツの効果的な使い方
乾燥による肌荒れを修復する効果のあるハチミツは、特に唇の亀裂や荒れに効果的です。ハチミツを直接患部に塗ることで、唇の亀裂や荒れを修復することができます。
・ハチミツ&ワセリンの唇パック
唇の荒れが特にひどい場合は、ハチミツとワセリンを使った唇パックがおすすめです。パックの方法はとっても簡単。まず、電子レンジなどで温めた蒸しタオルを優しく唇にあて、数分あたためます。次に、ハチミツとワセリンを1対1の割合で混ぜたものを唇に塗り、ラップで覆って5~10分程度おきます。5~10分程度経ってからラップを外し、ハチミツとワセリンを優しく拭き取ればパックの完了です。
・ハチミツの意外な使い方
ハチミツには抗酸化作用や殺菌作用、消炎作用もあるといわれており、肌全体や肌の気になる部分に塗りこむことでアンチエイジングやピーリング、ニキビ改善などにも効果があります。ビタミンやミネラルなどの栄養成分を豊富に含むハチミツは、唇の荒れを治す以外にもさまざまな美容効果が期待できるのです。
■お肌の荒れには、白色ワセリン
薬局などで安価で手に入る白色ワセリン。石油から抽出した炭化水素類によって作られる白色ワセリンは、水分の蒸発をブロックし、水分を閉じ込める作用があります。そのため、保湿にたいへん優れているのです。保湿に優れていることの他にも、コーティング力にも優れていることから器械類などのサビ止めにも用いられます。このように、保湿力やコーティング力に優れていることから、肌の保湿にぴったりな成分として多くの方に親しまれているのです。
・白色ワセリンの正しい使い方
高い保湿力やコーティング力を持つ白色ワセリンは、肌全体に塗るというよりも、手足のひび割れやあかぎれなど、特に肌荒れのひどい部分に使うのが効果的です。
・白色ワセリンの意外な使い方
手足のひび割れやあかぎれなどに効果のある白色ワセリンは、「おむつかぶれ」にも効果的です。赤ちゃんが使用するおむつは湿気を含みやすく、おむつかぶれを引き起こしてしまう場合が多くあります。白色ワセリンは、そんなおむつかぶれによる炎症から肌を守る皮膚保護剤として使用することもできるのです。
それぞれに特化した効果・効能を持つ「ハチミツ」と「白色ワセリン」。それらを上手に活用し、荒れから肌を守りましょう。